少し前になりますが
友人の誘いで初めてパーソナルジムに行きました。
担当していただいた方は長年そのお仕事をされているらしく、身体のことを熟知したかなり腕の立つトレーナーとのこと。
私がヨガインストラクターということは事前に伝えていたのですが、その時が初対面でした。
まずはトレーニングに入る前に、私のカラダのチェックから。
一目見て一言。
「僧帽筋と大腿四頭筋が張ってる」
良くも悪くも普段のトレーニングの結果なのですが、トレーナーさんから見るとバランスのよろしくないボディーラインになっているようで、その部分をまるで悪者のように言われました。
確かにスタイル抜群な訳ではまったくないし、私自身気になるところは沢山あります。
ただ、今までやってきた私の努力の結果をまるで悪のように言われるのは正直面白くありませんでした。
映画 「風の谷のナウシカ」
でナウシカは病に侵されて石のようになったジルの手を好きだと言い
「働き者の綺麗な手」
と表現しました。
傍目から見たらお世辞にも綺麗な手ではないし、生活に支障をきたしているけれども、
そこに至るまでの努力は尊敬に値する
ものだからこそ出た言葉です。
産後ヨガに来てくれるお母さんたちは、
「肩こり・首こりを治したい」
「お腹に付いたお肉をなくしたい」
と言います。
でもそれは、赤ちゃんを抱っこしたり、授乳をしたり
一生懸命お世話をしているから
こその「肩こり・首こり」だし
お腹の中で
赤ちゃんを元気に育てるため
に付いたお肉です。
オフィスワークのお客様も、
「腰痛・肩こり・おもだるさを何とかしたい」
と言います。
でもそれは、毎日満員電車にゆられ、一日中パソコンに向かって
一生懸命仕事をしている
からこその悩みです。
カラダにはその人の生き様が表れます。
良いことも悪いことも、それまで背負ってきたものの証であり、見た目や機能が劣っているからと言って切り捨てるべきではないと私は思います。
そこは尊重したうえで、どうしたら本人の望むような改善ができるのかを提案していくことが大事だと改めて思いました。
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9月のスケジュール