サガン鳥栖2021東風平キャンプ5日目~エドゥアルド選手×田代選手インタビュー~ | サガン鳥栖オフィシャルブログ

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沖縄キャンプレポート、最後の選手インタビューはこの二人に登場いただきます。
キャプテンのエドゥアルド選手と新加入の田代雅也選手にお時間いただきました。


-沖縄キャンプを振り返っていかがですか?サガン鳥栖へ加入してみての感想もお願いします-
エドゥアルド:「素晴らしいチームですし、チームの一員であることを非常に嬉しく幸せに思っています。新加入選手たちも“闘う”というチームのスピリットを獲得し始めています。このキャンプも充実していますし、今シーズンは私たちにとって、より素晴らしい一年になると確信しています」
田代:「昨年からの継続だと思いますが、サガン鳥栖がやろうとしているサッカーをみんなが前向きに捉えていますし、監督が目指しているサッカーにトライしています。そこに、自分たち新加入選手たちが加わってすごく充実した日々を過ごしています」

-田代選手は、エドゥアルド選手のことを、鳥栖へ加入する前から知っていましたか-
田代:「栃木SCで共通の知り合いの選手たちがいたので、エドゥアルド選手の話は聞いていました。松本山雅FCや川崎フロンターレに所属していたことももちろん知っていましたし、すごくいいセンターバックだなという印象でした。
-素晴らしいセンターバックですよね?-
田代:「はい、勉強させてもらっています」
エドゥアルド:「そんなことないですよ(笑)」

-田代選手にとってJ1で初めてのプレーになりますが、エドゥアルド選手から何かアドバイスなどありますか-
エドゥアルド:「J1でのプレーがスタートした時、自分は21歳と非常に若くて、その時に一番心配していたことは、自分自身がこのカテゴリーで楽しめるのかということでした。しかし、なぜその場所でプレーすることができたのかというと、自分がそこにいるだけの価値があるとからです。チームメイトにもよく言うのですが、その場所にいるのは、代理人のおかげとか様々な理由によるものではなく、その場所に値するだけのものがあるからです。田代選手も偶然このJ1という場所にいるのではなく、この場所にいることにふさわしいものがあったから、今こうしてJ1の舞台にいるのです。そういった自信がを考え方のベースにもつべきだと自分は思っています」
-田代選手は、このJ1の舞台でどういった挑戦をしていきたいでしょうか-
田代:「自分がどれだけできるのかという気持ちもありますが、鳥栖に加入したからには、どれだけチームの力になれるのかということが重要ですし、しっかり表現しなければいけないと思っています。そして、目に見えない部分では、試合に出る・出ないに関わらず自分にできることは何なのかということを、常に模索しながら毎日を過ごしていきたく思っています」


-キャプテンとして必要な要素は何だと思いますか?田代選手も栃木SCでキャプテンを務めましたがどうでしたか。また、CBとしてリーダーシップを取ることにも繋がっていますか?-
エドゥアルド:「プレーするポジションに関係なく、キャプテンになるということは、より責任を持つという意識と周りから注目を受けるということでもあると思います。キャプテンは、昨シーズンも初めてやらせてもらったのですが、キャプテンになれたのは自分が周りより優れているからではありません。お互いがリスペクトを分かち合うことが何よりも大切だと思っています。1つ例を上げるとすれば、社長とリーダーは、全く異なるものだということです。リーダーは、みんなと一緒に前進していくものだと思っています。チームを引っ張り、一緒にハードワークしていきます。社長は周りに指示を出していくことがメインだと思います。そういった違いがあるのではないでしょうか。自分は、社長ではなくリーダーになりたいと思っています」
田代:「まず、自分一人では何もできないということです。若い選手たちとベテランの選手たちとのバランスもあると思いますが、エドゥが言った様に、一人一人が全員に対してリスペクトを持ちながら接することがすごく大切だと思います。栃木SCでキャプテンをやっていた時も、自分が何かをしたというよりか、周りの選手たちと素晴らしい関係を築けていたことだと思っています。周りの選手たちの良さを引き出すためには良い雰囲気を作らないといけないですし、自分のキャラクターを活かして何かできることはないかとかも考えていました。GKを除いてですが一番後ろのポジションなので、ピッチ内でみんなが前向きになるように、後ろから声をかけ続けていました。そういったことも大切なのかなと思っています」

-今までの人生で、影響を受けた人物や言葉はありますか-
田代:「自分を信じてあげるという作業ですね。どうしても不安な時というのは誰にでも訪れると思うので、その時に、自分を信じてあげることが大事だと思いますし、また周りへの感謝も忘れてはいけないと思います。
それと、物事が上手くいく時というのは、勝手に上手く進むものだと思います。上手くいかない時というのは、とことん上手くいかない時もあるので、そういった時に、もがき続けて自分が取り組んで来たことを続けることが重要だと思っています。自分が積み重ねた物の上に、上手くいくという流れが自然とできてくると思います。“自分を信じてあげる作業”“周りへの感謝”“やり続ける”この3つですね」
-誰かから影響を受けたとかではなく、常に自分自身の中に強い軸があったということですかね-
田代:「いや。サッカー界の人たちもそうですが、それ以外でもいろいろな人と話す機会があり、皆さんの生き様や仕事のことなどの話を聞いてフォーカスした結果、先程言ったようなことが大切なんだと思うようになりました」
エドゥアルド:「自分は“ハードワーク”という言葉のもとに成長してきたと思っています。自分が獲得したいことのために、ハードワークを続けること。私が2才、兄が3才の時に父が他界し、母は一人で私たち兄弟を育ててくれました。母は仕事をしながら私たちの世話をしなければいけませんでした。母の考え方の一つに、より素晴らしい物を私たちに与えるというものがありました。それは、彼女ができる最善の中から、私たちに与えられる最善を与える。そういった人でした。何か特別な言葉等の影響を受けた分けではありませんが、そういった彼女の生き方から、私は多くを学びました。良い時も、悪い時も、全てのタイミングで“ハードワーク”を続けること。それが、自分の手に入れたいものを手に入れる方法だと思っています。先程、田代選手が言ったように、それを続けて行けば、良い時という流れが自然と生まれてくると思います」

-キャンプに特別に準備する物などありますか-
田代:「バリカン」
全員爆笑
田代:「少しでも伸びると調子が悪くなるので(笑)」
-伸びると、調子悪くなるんですか?-
田代:「冗談ですよ(笑)」
エドゥアルド:「自分は何も特別な物は持ってきていません。昨年末に息子が生まれたばかりで、時間がある時は妻と息子に電話をしいます。妻が写真やビデオを送ってくれるのでそればかり見ています。今シーズンのキャンプに関しては、そういう時間を過ごしています」

-田代選手はサポーターの皆さんに何と呼んでもらいたいですか?エドゥアルド選手は、様々な呼ばれ方がありますがどれが一番好きですか-
田代:「自分は“タッシー”で。みんなそう呼んでくれているので(笑) 下の名前では、ここ数年呼ばれてないですし、自分としても親しみのある呼び方はそれですね。“タッシー”でお願いします」
エドゥアルド:「ここ数年は“エドゥ”とか、“エドゥアルド”と呼ばれていますね。チームが変わる度に、いろいろと呼ばれ方、変わっています。自分が加入するチームには、いつも別の“エドゥアルド”がいました(笑)。鳥栖にはいないので、“エドゥ”か“エドゥアルド”のどちらかでお願いします(笑)」


-今シーズンの目標をおしえてください-
エドゥアルド:「個人としては、J1のベストイレブンに選ばれることです。チームとしては、チャンピオンになってACLに出場したいですね」
田代:「個人としては、試合に絡んで無失点の試合を増やすことです。チームとしては、自分もACLに出場するという目標に挑戦したいです。その目標を達成するためにも鳥栖の力になりたいと思っています」

-最後にファン・サポーターの皆さんに、メッセージをお願いします-
エドゥアルド:「いつも温かいサポートをして頂き、本当にありがとうございます。今年は、スタジアムが満員になる状況には、まだならないとも思います。しかし、自分たちや自分たちのポテンシャルを信じて応援を続けてください。ファン・サポーターの皆さんに喜びを与えられるようにハードワークを続けていきます。自分たちのチームスタイル、そして選手たちを最大限信じていただき、一緒により高い場所まで進んで行きましょう」
田代:「初めまして。今シーズンから鳥栖に加入しました田代雅也です。コロナ禍で直接触れ合うことは難しい状況ですが、スタジアムへ足を運んでいただけたらうれしいです。自分が試合に出て活躍している姿を届けられる様に、日々のトレーニングから一生懸命取り組んでいきます。同じことを繰り返しますが、鳥栖の力になれるように、チームにより一体感を出せる様に、毎日頑張っていきます。応援よろしくお願いします。それと、チームに坊主が、4名(不老GKコーチ、ラファエル通訳、前田通訳、自分)もいるので、見間違えないようにお願いします(笑)」

リーダーとして、歩いてきた2人だからこそ聞ける熱い対談でした。
これからも、リーダーシップを発揮し、どんどん、チームを引っ張ってもらいたいと思います。
エドゥアルド選手と田代選手、貴重なお話をありがとうございました。