時間のかかるもの | 館長日記

館長日記

こっそりと…

子どもの教育なんて、ムチャクチャ時間のかかるものだと思っている。

 

例えば小3で「中学受験を…」と言われたら、小6の入試本番までの約4年、それで中高一貫校に入り、当塾に通い続けるなら約6年のスパンで、この生徒の指導を考える。

 

さらにそれまでのような直接的な形でなくても、社会人になるまでは何らかの形で指導しなければと思っている。

 

しかし、最近は保護者がタイパを重視しているように思う。

 

約20年前、小4から指導していた生徒が小5になり、初めての模試の結果が良くなかった時に保護者から「1年間塾に通って、こんなに成績が伸びないんですか?」と言われ、その生徒が退会したことがある。

 

こちらは小4で入会した時に中学受験での合格を希望されたから、3年のスパンで計画し、小4では算数と国語しかしていないのに、理科や社会の結果も含めてそのように言われたことに困惑したのをはっきりと覚えている。

 

そもそも、こちらに預けるまでに保護者が我が子をきちんとしつけているのか??

 

塾や習い事に1~2年行かせれば、我が子がスーパーマンになるとでも思っているのだろうか。

 

もしそうなら、子育ては楽なもの。

 

そうでないから大変であり、やりがいのあるものだと思う。