今夜久しぶりにバイエルン以外のブンデスリーガ王者が決まるかもしれない。レヴァークーゼンは日本時間4/15(月)0:30KOのブレーメン戦に勝利すると無条件でブンデスリーガ優勝が決まる。シャビ・アロンソとその選手たちはようやく一つ目の栄光を掴むのだ。



 以前から私はレヴァークーゼンの優勝は濃厚かもしれないがバイエルンを侮ってはいけない。隙を見せると必ず追いついてくると述べていたが、そのバイエルンは逆転優勝するためには全勝がマストであったのにもかかわらず、デアクラシカーで敗れたことで逆にレヴァークーゼンを優位な状況にたたせてしまった。いくらレヴァークーゼンの未消化試合にドルトムントやシュトゥットガルト、フランクフルトが残っていたとしてもほぼ絶望的である。今の問題はレヴァークーゼンが優勝するか否かではなく、いつ優勝するかに移行した。



 ブレーメン戦はホームで行われるため、レヴァークーゼンのブンデスリーガ初優勝を彩るには良い試合だろう。ブレーメンは怪我や累積等で出場できる選手がかなり限られていたり、欧州コンペティション争いにも残留争いにも巻き込まれない位置なのでモチベーション的にも厳しい戦いになると考えられる。仮にブレーメン戦で勝利できずに優勝を決められないとすると、次節はアウェイのドルトムント戦である。昨季惜しくも優勝を逃したドルトムントのホームで優勝するとしてもそれは運命のイタズラ、これもまた一興かもしれない。



 とにかく、レヴァークーゼンの優勝は時間の問題であり、今季ここまで全コンペティションで無敗という圧倒的な数字を叩き出したレヴァークーゼンを素直に称えたい。たとえ今夜のブレーメン戦で優勝が決まったとしても、強敵待つ残り試合を高いモチベーションで臨んでシーズン無敗を成し遂げてもらいたい。特にホームで行われるシュトゥットガルト戦はこれからのブンデスリーガの歴史に刻まれる一戦になると考えられる。どのような試合になるか楽しみであり、普段ブンデスリーガを見ない人たちもぜひ見てもらいたいものである。また、レヴァークーゼンは現在ポカールを決勝進出、ELを準々決勝1stleg終了時で2-0リードと順調に他のコンペティションでも勝ち進んでいるため三冠を期待したい。