まず初めに、過去に自分はアメブロを2、3度ほど利用してブログを書いたが、その時のアカウントが分からなくなってしまったので新規のアカウントを利用してブログを書き記したいと思う。


そう思い立ったきっかけは私の心のクラブであるサガン鳥栖の開幕戦を観たからだ。アルビレックス新潟をホームに迎える開幕戦、残念ながら予定が重なり現地へ観戦には行けなかったが、それでも当日には今か今かと逸る気持ちを抑えられずにいた。川井監督体制3年目の今季は成熟してきたであろう川井監督が志向するサッカー、また昨年にアビスパ福岡がタイトルを獲得したことからサガン鳥栖の初タイトルを待ち望む声も少なくはなかった。財政難が続くサガン鳥栖だが、例年と比較して少ない選手放出、待望のブラジル人選手獲得などオフシーズンを賑わせたことで今季の期待は例年以上に高まっていたと感じていた。


さて、ここまで書いてきたが開幕戦を観た皆さんはどう感じただろうか?それが前述した通り、今回自分がブログを書くきっかけになったのだが。


結論から言うと、今年のサガン鳥栖は悪い意味でやばいと感じた。昨年のホーム開幕戦である湘南戦では大橋にハットトリックを決められ、試合終了後に駅前不動産スタジアムに鳴り響く大橋のチャントを聞きながら呆然としていた記憶がある。しかし、その時よりやばいと感じた。スコアは昨年の湘南戦は1-5、今季の新潟戦は1-2だがそれでもだ。苦い記憶だが、少し振り返って行こうと思う。また、戦術解析はするつもりはないのでそれは詳しい方の物を見てもらいたい。


先発メンバーや試合スタッツは調べてもらいたいが、特筆すべきはマルセロヒアンをスタメンに起用したことであろう。川井監督体制では垣田や宮代、富樫など日本人選手をCFとして起用することが多かったため、個人的には少し新鮮であった。そしてそのマルセロヒアンが魅せる。前半開始直後、卓越した身体能力で鳥栖サポを魅力した。決定機は惜しくも枠外だったが、鳥栖サポへの挨拶には十分であったと思う。


https://x.com/j_league/status/1762057491566018800?s=46&t=e8degGXK-Rco3fjxRe7UOA


そして、福田のミドルで先制。幸先の良い滑り出しをみせた。


https://x.com/dazn_jpn/status/1761258599391604789?s=46&t=e8degGXK-Rco3fjxRe7UOA


その後は新潟にボールを保持される時間帯が続く。サガン鳥栖はしっかりとブロックを構え新潟の攻撃に備える。やや不安なところもあったが上手く対処できていたと思う。しかし、前半終了直前、谷口の素晴らしいゴールで試合は振り出しに戻る。これは事故的な要素が強く、割り切れる失点であった。リードしてハーフタイムを迎えることができればベストであったが、まあ悪くない前半であったと思う。


後半はPKストップやコーナーで逸らされて失点、オフサイドでゴール取り消しなど試合としては様々なことが起きた。逆転されて富樫を投入し、守備による試合の支配を試みたと思うが新潟の支配が上回る。そして横山投入、これはもう待ちわびた。昨季から試合の流れを確実に変えてくれたジョーカー横山は今季も健在。相手キーパーのナイスセーブにあったが、ほぼ1点というシュートを放った。

まあこのように交代によって試合の流れを変えようとしたが、基本的には新潟の保持が優勢で根本的な解決にはならなかった。前プレで狩ろうにもはめられず、ビルドアップで繋ごうにも運べない。後半は終始このような流れが続いていた。そしてタイムアップ、完全に新潟に支配された試合であった。


試合結果では1-2の敗戦、惜敗のように思えるが内容が物足りない。正直この試合は自分にはどのようなプランを持って試合に望んだかわからなかった。昨季までの川井監督であれば試合毎の大小はあれど、しっかりとしたプランが見えていた。そして、プランはあれど選手の質が物足りないと感じることがあったため、敗戦しても監督にはそこまで不信感のようなものは湧いてこなかった。しかしこの試合、全然わからない。まるで長谷川健太監督のサッカーを見ているようだ。マルセロヒアンを獲得した影響であろうか、攻撃が大雑把のように思える。守備は川井監督に求めるものじゃないため多少目を瞑るとしてもまだ作りが甘い気がする。なにか理想があって完成度が低いならわかるがそうとは思えない。去年の開幕戦では大敗したものの川井監督の理想が見え、すごくワクワクさせてもらった(その後は路線変更したとは思うが)。しかし、今回はそうではない。最初から現実路線に踏み切ってこの内容はなんとも言いがたい。ボールを支配できないし、守備でも主導権が取れない。現実路線に走ってこの内容はこの先が怖すぎる。全くビルドアップする気がない(できない)のにパクイルギュがあそこまで高い位置にいる意味はあるのか?昨年凄まじかった河原のビルドアップが消えたように思えるが大丈夫なのか?色々思うところはあるが、この敗戦をうけてチーム内で擦り合わせがおこなわれていくのであろう。


今季のJリーグがとてつもなく怖い。もちろん3チーム自動降格への変更や他チームの強化もあるが、サガン鳥栖は大丈夫かという不安で怖いのである。今の雰囲気がイバルボがいたマッシモ末期とどうも重なってしまう。あの時のイバルボが今のマルセロヒアンであり、マルセロヒアンのプレーを見るのは楽しいが果たしてそれが勝ちに繋がるかはまだわからない。この先サガン鳥栖が勝ち続けることがあれば、遠慮なく私を批判してほしい。というよりも私が批判される未来が来てほしい。まだ開幕節が終わった段階でネガティブになりすぎていることは自分でも認識している。ただ、今の状態が続くのであれば降格は避けられないと思うし、その時のサガン鳥栖が心配である。川井監督のこれからの手腕に期待したい。また、願わくばサガン鳥栖が来年もJ1にいられる事を祈っている。