シュールなキリコさん | 音楽でよろこびの風を

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世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

おとなげない大人
シュールな絵を見て世界が歪む

こんにちは。
相模の風THEめをとのダンナ
いしはらとしひろです。

キリコ展を見に行きました。

いやあ、世界が歪む(笑)
シュールリアリスティックな「形而上絵画」で有名なキリコさん。



クールなタッチ。
実際にはありえないようなモチーフの組み合わせ。
でも幻想的、というよりはどこか不気味な、見ていてゾワゾワっとくるような世界。

中学校の美術の教科書に載っていて「へえ、こんな不思議な絵を描く人がいるんだ」と思ったそのすぐ後に、新聞でキリコさんの訃報を見て(彼は1978年に90歳で亡くなってます)その頃から脳内の片隅に、ずっと引っ掛かっていて。

亡くなってから50年近く経って、やっとじっくり見ることができたキリコさん。

見ていると世界がグニョっと歪みます。
絵の世界観も不思議ですが、実は絵そのものに歪んで見える仕掛けがしてあって。

キリコさんは遠近法も工夫して取り入れていて、一つの絵の中に、パースの違う遠近法を二種類以上組み込むなんていう技も使っているそうで。

そりゃあ世界も歪むわ。
物理的にそう見える手法を使っているんだものね。
シュールリアリズムやキュービズムでは他にも取り入れている人もいますが、おそらくは先駆けの一人。

そして、そういうことを積極的に取り入れるところが好き。
19世紀後半〜20世紀前半って西洋絵画の表現法爆発期。ピカソもマティスも爆発しまくってる時期ですからね。

このキリコさん、写真にもあるようなマネキンをモチーフにしたような作品で一世を風靡した後、古典的な絵画技法の研究・創作にも励んだそうで、そういう振れ幅も面白い。
後年になると、古典的手法と自分が若い頃に作ったシュールな画法をミックスしたような作品も!

晩年にも、初期の頃取り上げたようなモチーフを取り上げた絵がいくつかあるのですが、若い頃のクールな雰囲気から一転して、暖かな、あえて言えば漫画のようなユーモラスな感じで描かれていて。
その変化が素晴らしいなと思いました。

若い頃はとんがってもいただろうし、こんな絵の描き方をするのは世界中でオレだけだぜという自負もあったろうし。

でも晩年は(亡くなる少し前まで書き続けていたらしい)きっと年も経て丸くなったのでしょう。
若い頃の絵には感じられなかったユーモアやおおらかさも滲み出ているようで。

いろいろなものが抜け落ちて、でもきっと描くことは楽しくて。

そのアーティスト人生そのものが素晴らしいと思います。
そこに感銘を受けたな。

僕は50代後半ではあるけれど、でもまだまだ新しい何かを作れると思っています。
キリコさんのアーティスト人生をこうして俯瞰してみて、50代なんてまだまだ小僧だな、と思いましたよ。

やりたいこと、やれること、いっぱいあるね。
ここからだよ〜。

そんなキリコさんの創作姿勢を見習いたいワタクシ。
相模の風THEめをと ROSEHIPのツーマンイベントは1週間後です♪

ご予約、あと少し余裕があります。
下記お申込みフォームからどうぞ!

遠方の方は配信ライブもどうぞ!

🌈7月27日 土曜
相模の風THEめをと   ROSE HIP
「幸せな大人時間」
相模大野カフェツムリ
相模原市南区相模大野6-15-30-2
小田急線相模大野駅下車 徒歩8分
18時15分 開場
18時45分 開演
2,500円+ドリンクオーダー

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