おとなげない大人
ギターのリズムの魅力に目覚める♪
こんにちは
相模の風THEめをとのダンナ
いしはらとしひろです。
【ギター愛物語2 〜速弾き呪縛からの脱出】
前回は速弾きに挫折した、少年いしはらの世にも悲しい物語(笑)でしたが。
ではそこからギター弾きとして、どんな方向にいこうと思ったのか?
ディープパープルの「ハイウェイスター」の速弾きソロを諦めても、ギターソロってやつは弾けるようになりたい。
まあそれが人情ってやつ?執着?
そこで少年いしはら、姑息なことを考えます。
速弾きではない、音数の少ないギターソロならできるのでは?
なぜそこまでギターソロにこだわるのか?ストロークだってアルペジオだってまだまだ上手く弾けてないのに。
でもしょうがない。
その時はギターソロを弾く、というところにしか気持ちがいっていませんから。
いくつか候補を挙げて、この曲に絞った。
ローリング・ストーンズの「ホンキートンク・ウィメン」
今ちゃんと曲を聴き直すと、結構ギターソロの音量が小さくて、キース・リチャーズの弾いているリズムギターと渾然一体になって聴こえます。
当時の僕は、もちろんそんなところまで聞き取れるはずもなく。
耳につくフレーズを一つのギターソロと思い込んでコピーしていました。
つまり、キースのリズムギターと、リードを弾いているミック・テイラーのパートをごちゃ混ぜにしてコピーしていたのです。
目立って聴こえる方がギターソロなのだと思い込んで。
二本のギターで弾いていることさえ聴き分けられていなかったのですね(笑)
大体その時はストーンズにはギタリストが二人いることも知らなかったし、そもそもキース・リチャーズ?誰??でしたから。
とにもかくにも。
音の外面だけはなぞれました。
二週間くらいこの曲と向き合って、とりあえず弾けた!と思いました(曲の深みなどは全く理解せず)。
でも、ここでストーンズのこの曲に時間をかけて向き合ったのがよかった。
この時点ではストーンズの初期のベスト盤を一枚持っているだけでした。
めちゃくちゃ好きというほどではなく、とりあえず有名なバンドだし、「サティスファクション」はまあまあ好きだったし、くらいの軽い理由で中古盤で手に入れたように思います。
深掘りをしたおかげで。
曲をコピーし終えた時点で、「ホンキートンクウィメン」という曲が好きになりました。
とても好きになった。
やっぱりコピーするためには數十回単位で聴きます。
それまではわかっていなかった、ストーンズの魅力の入り口にたどり着いたのです。
そうやってコピーしてみて。
僕がそれまで弾き語りなどで歌っていた、いわゆるフォークソング、ニューミュージック系の歌とは、アレンジの仕方も曲の構造も、なんか全然違うなということがよくわかりました。
いや、それまでも感じてはいたのです。
たとえば「22歳の別れ」のサウンド感と、ビートルズのサウンドの肌触りって全然違うな、みたいな。
でもそれがどこに起因するのか、全くわかりませんでした。
でも、ホンキートンク・ウィメンという曲の、ちょっと深いところまで踏み込んでいって、音の組み立て方の違いが少しわかったのです。
そりゃアリスはこういう音の組み立て方はしないよな。違って聴こえて当然だよなって。
そこからストーンズを、少し意識して深掘りするようになります。
そしてキース・リチャーズの凄さに少しづつ気がつきはじめます。
ストーンズってギターソロがどうのこうのっていうよりも、イントロとか歌とギターの絡みとか、サウンド全体で捉えるとかっこいいんじゃない?
二本のギターがそれぞれ違うリズムを刻みながら、大きなうねりを生み出している。
歌のバックでもコードをジャラジャラ弾きっぱなしではなく、間が多いし、歌と対になる、あるいは絡み合うフレーズが歌全体を盛り上げているんだ。
ここに気がついた時に、「ハイウェイスターの呪縛」が解けました。
そうか、こういうギターの弾き方で歌をより盛り立てるのだな。
こっちの方がカッコよくねぇか?
ソロを流麗に弾くのもいいけど、こういうギターの役割があるんだ。
これは僕には大発見と言っても良いこと。
この視点は今の僕にも直結しています。
そこからストーンズをちゃんと聴くようになります。
魅力がわかってきた。
好きになった!
ギターのべつな役割というのも知って、そこに面白さを見出した。
そしてストーンズファンの多くが辿る道。
ストーンズを入り口として黒人音楽にも耳を傾けるようになります。
ここでまた、第二の師匠とも言える人に巡り合います。
続く!
相模の風THEめをと ライブ情報
4月19日 金曜
大阪長居 DEPO
(音友 サザンハーモニーと対バン)
2000円+ドリンク
19時15分開演
4月20日 土曜 昼間
丹波篠山 とっておきの音楽祭
相模の風THEめをとは11時55分〜
田園交響ホール前 広場にて