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野球肘は、「成長期の小中学生」に多いスポーツ障害です。大人の成熟した骨に比べて、成長期の子どもは骨が柔らかく、関節軟骨も脆弱で、繰り返されるストレスに弱く、損傷が起こりやすいです。だから、成長期に多いスポーツ障害になります。

野球肘の症状は、野球の投球時や投球後に肘が痛くなります。また、肘関節の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなったり、痛みによって肘が動かなくなることもあります。


離断性骨軟骨炎(OCD)とは?

外側型野球肘である離断性骨軟骨炎(OCD)とは、軟骨やその下の骨が壊死し、軟骨及び軟骨下骨が剥がれる(遊離体・関節ネズミ)病気です。この離断性骨軟骨炎が上腕骨小頭部に起こるものを上腕骨小頭離断性骨軟骨炎と呼びます。

大規模な野球肘検診などで障害が見つかる確率は23くらいです。

※当院が昨年行った少年野球チーム対象のエコー調査では100名中2いました。


離断性骨軟骨炎の"3パターン"


1:初期(透亮期)

肘離断性骨軟骨炎の初期と診断されるのは、ほとんどが小学生です。

この時期に診断された場合には、手術はせずに様子を見る「保存的加療」を行っていきます。病巣の改善までは1年以上と時間はかかるものの、肘の酷使を避けるなどの指導により90%以上で改善したという報告もあり、早期発見によるメリットは非常に大きいです


2:進行期(離断期)

進行期であっても、基本的には手術をしない「保存的加療」が選択されます。

ただし初期のうちに診断されたものと異なり、半分ほどの患者さんでは思うように治らず、手術が必要になる患者さんも多いです。症状や病気の状態にもよりますが、3か月から半年ほどで評価を行い、手術が必要かどうかを判断していきます。


3:終末期(遊離期)

終末期であっても全く症状がない場合には手術はせずに様子を見ていくこともあります。ただしこの時期には、傷ついた軟骨が剥がれ落ち、遊離骨と呼ばれる骨のかけらが痛みを引き起こすことも多く、手術が必要になることも多いです。これは、肘関節遊離体といわれるもので「関節ねずみ」とも呼ばれます


離断性骨軟骨炎の原因

①柔軟性の低下

関節の柔軟性が低下すると全身運動のつながりが崩れて肘関節にかかる負担が増えてしまいます。特に、肩関節や胸椎、股関節が重要になるので柔軟性を高めましょう。


②筋力低下

筋力が低下すると、関節をサポートする事ができなくなり投球動作時に肘関節にかなりの負担がかかります。肘周辺の筋肉やもちろんの事、体幹や下半身の筋力強化も大切になります。


③投球動作

身体の各部位の運動を通じて全身を動かし、下半身から生み出された力を指先からボールへ伝えていく動作です。

そのため、身体の機能(関節の柔軟性や筋力など)が低下すると全身運動のつながりが崩れて肘関節にかかる負担が増えてしまいます。


◎特に多い例は

・肘が下がっている

・肘を突き出すようなフォーム

・腕や上半身に頼ったフォーム

・身体の開きが早くなっている


これが、OCDの原因にも繋がります。


超音波エコー調査



初期の離断性骨軟骨炎はレントゲンだと早期発見が難しい場合が有ります。

当院では、エコー調査にて微細な骨の不整像などを確認する事ができます。なるべく早めの確認が必要になります。投球時や投球後に肘の外側に痛みや違和感が続いている方は離断性骨軟骨炎を疑いましょう。


昨年、少年野球チームを対象にした野球肘エコー調査を行いました。100人中2の離断性骨軟骨炎の子がいました。


離断性骨軟骨炎の治療方法は?

OCDの治療は、手術をせずにリハビリのみで治していく保存療法手術療法の2つから選択されます。

原則的には初期と進行期は保存療法終末期は手術療法が選択されることが多いです。

当院では以下の治療をオススメします!


 超音波 US-750


この治療器は2つの周波数により、皮下浅部・深部の治療ポイントに合わせた的確な照射が可能です。温熱作用と音圧作用により、身体の深いところまで温めて血流を良くしたり、筋肉のコリをほぐしたり(マッサージ効果)、離断性骨軟骨炎の溜まった腫れや老廃物を除去するなど幅広く使用することができます。


 超音波骨折治療器 オステオトロンV




プロスポーツ分野でも多く活躍しており、無痛・無感覚の極めて安全なエネルギーです。効果としては、低出力超音波で骨折部位の治療期間を約40%短縮します。また離断性骨軟骨炎などの骨折や関節、腱の痛みを軽減します。骨折をして少しでも早く治して試合に間に合わせたい方、難治性の骨折をしっかり治したい方におすすめです!



③シャドーピッチング、トレーニング指導

院内にトレーニングルームが完備されていて、投球フォーム確認やトレーニング指導をしています。野球肘になる人は何らかの原因を抱えています。それを追求する事が怪我予防になり、発生を未然に防ぐことに繋がります。

正しいフォームや身体のバランスを身に付けましょう。


投球開始時期と注意点



・保存療法:6ヵ月以上で、開始時期は選手によって個人差有り

・手術療法:術後35ヵ月以降投球開始


保存療法が選択された場合、少なくとも3ヵ月は肘に負担がかかる動作を禁止して画像所見をもとに病巣部位(障害されていう場所)の変化を観察していきます。

肘の痛みなどの症状は投球を中止することで比較的早く無くなってきますが、OCDでは画像上での修復が確認できるまでは保存療法を継続することが重要です。

ボールを投げない時期はただ休んでいれば良いというわけではなく、リハビリが重要になります。


まとめ

OCDは、野球ができなくなる可能性があるので、早期発見と早期治療が大切となります。その為に、少しの異変や動きで家族や周りの人達が気付いてあげる事です。

初期の離断性骨軟骨炎はエコー調査にて確認でき、野球専門の整形外科Dr.との提携も有りますのでご紹介も可能です。症状が進んで疼痛が悪化し、骨が剥離してからでは既に手遅れな場合もあります。

その為に、チームで野球肘エコー調査は絶対必要です!!野球肘を撲滅しましょう💪🔥


当院では"野球肘エコー調査"を出張でも行っています。チーム全員の状態を把握しませんか?

ご希望のチームは、ご連絡お待ちしてます。


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