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成長期にボールを投げすぎることによって生じる肘の障害を野球肘といいます。
投球時や投球後に肘が痛くなります。肘の伸びや曲がりが悪くなり、急に動かせなくなることもあります。

野球肘の種類
①内側上顆炎
野球肘で最も多いのが内側の痛みです。
内側上顆、内側側副靱帯、回内筋障害の様々な要因があります。前腕屈筋群の使い過ぎにより、その起始部の繊維の微細な断裂と不完全な修復の反復によって発生するものと考えられています。
発育期の子どもでは、起始部の成長軟骨の変形、肥大・分節化が起こり、投げ過ぎや投球フォームが悪かったりすることで、肘内側疼痛を生じます。これは腱の牽引力により、骨の付着部に負担がかかり、障害がでます。

②離断性骨軟骨炎
頻度は内側と比べて少ないです。
肘外反ストレスにより、上腕骨小頭や骨頭の関節軟骨やその下の骨に亀裂が生じ、最後には軟骨片が剥離し、関節内の遊離体(関節鼠)となる症状です。長期間(半年から場合によっては1年半以上)の投球動作の禁止を強いられることになり、ひどい場合は手術になります。

③肘頭部
肘の後方が痛みます。肘頭および肘頭窩に障害が起こります。発育期の子どもは上腕三頭筋に引っぱられて肘頭の骨端線(成長軟骨)に亀裂が入る肘頭骨端線離開がおおく、大人の場合は肘頭と肘頭窩がぶつかり(肘頭窩インピンジメント)肘頭疲労骨折や変形性関節症が発生します。

野球肘の治療





子供の野球肘は早期発見、早期治療が選手生命を左右しかねません。野球を長く続けるには、自分の肘の状況を把握して理解することが大切です。しっかり検査や治療をしていきましょう

①エコー検査
問診・視診・触診と併せて正確な病態の把握ができます。エコー(超音波)は、放射線を浴びることがないので妊婦や高血圧の方にも安心安全な観察法で厚生労働省にも認められています。エコー検査では、骨折・骨の変形・肉離れ・腱断裂・捻挫による靭帯損傷などを映像で診ることが可能です。

②超音波骨折治療器 (オステオトロンV)
プロスポーツ分野でも多く活躍しており、無痛・無感覚の極めて安全なエネルギーです。効果としては、低出力超音波で骨折部位の治療期間を約40%短縮します。また野球肩、野球肘、オスグット、腰椎分離症などの成長期に伴う成長軟骨や関節、腱の痛みを軽減します。骨折をして少しでも早く治して試合に間に合わせたい方、難治性の骨折をしっかり治したい方におすすめです!

③シャドーピッチング、トレーニング指導
院内にトレーニングルームが完備されていて、投げ方の確認やトレーニング指導をしています。野球肘になる人は何らかの原因を抱えています。それを追求する事が怪我予防になり、発生を未然に防ぐことに繋がります。
正しいフォームや身体のバランスを身に付けましょう。

まとめ
野球肘は誰にでも起こりうるスポーツ障害です。少しの違和感も見逃さず治療する事が大切になります。ご家族の観察やご本人の野球肘に対する知識も今後先に繋がる野球人生においてプラスになると思います。
また、当院では少年野球チームに対して出張して「野球肘エコー検診」を実施しております。
野球肘の状態で投球を続けていると手術に至るケースがありますが、エコー検診にて早期に野球肘を見つけることで手術を回避できることがよくあります。
チームの野球肘を撲滅したいと考えている方はご連絡頂けたら幸いです。

👇院内情報です👇

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