今回の第58回飯南駅伝について書いた拙稿が、地元紙の投稿欄に採用されていました。タイトルは、「市民駅伝飯南大会は有意義なイベント」です。
1月29日(日) 第58回飯南駅伝
2月02日(金) 投稿(送信)
2月08日(木) 掲載
2月12日(月) 掲載に気づく
2月13日(火) 現認
投稿文を、転記します。
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市民駅伝飯南大会は有意義なイベント
走歴10年の市民ランナーである。例年1月末に行われる「市民駅伝飯南大会」(5区間、計13.8㌔)に、昨年初めて出走した。櫛田川や茶畑が織り成す変化に富んだコースの景観、全コースで下見走が可能なこと、参加者の裾野の広さなど、その素晴らしさに感銘を受けた。今年は1月29日に開催されたが、今回は引率責任者として2チーム10人の選手を伴って臨んだ。
想像以上の好結果に、日常の練習や、相互の関わり合いの大切さなど、多くを学ばせていただいた。単にトラックでの持ちタイムの足し算だけでは推測し得ない、駅伝特有の良い意味での化学反応を存分に体感した。
1チームの編成が5人なのも大会の魅力。しかも男女混成可能だ。毎年11月に松阪市内で開かれる県高校駅伝は1校当たり男子は7人、女子は5人。参加校は2020(令和2)年度は男子32校、女子21校だったのに対し、23年度は男子20校、女子16校で、県内高校の陸上部で長距離を専門にする生徒は急激に減少している。
今回の飯南駅伝には、高校の陸上部が2校出場していた。一方は昨年の県高校駅伝に部員不足のために出場できなかった学校、もう一方は男子の部に出場したものの、ここ数年は長距離専門選手不足し、短距離選手や他部の選手を借りて出場している学校だ。これらの高校は小規模でかつ柔軟なチーム編成が許された大会だからこそ出場できた。
若年層のランニング人口の現象とは裏腹に、中高年のランニング愛好家はそこまで減少していないのではないか。とすれば、その両者をつなぐことができるこのような地域イベントの有用性は、今後ますます高まっていくのではないかと思う。
5人編成なら職場仲間、ラン友、同窓会、地域や家族などさまざまな可能性がありそうだ。今後の飯南駅伝に多様な編成のチームが登場してくることをひそかな楽しみにしたい。社会的な意義、使命を持つ好大会である。
(松阪市内、〇〇〇〇、50代)
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ちなみに原題は、「飯南駅伝 社会的な意義」でした。
900字の原文は、788字に圧縮されていました。
(編集担当者様には、ご苦労をおかけしました。)
[写真は、『夕刊三重』2024年2月8日付の「まちの声」]