実は、昨年の第39回大阪国際女子マラソンの前座イベント「大阪エンジョイRUN」参加の早朝、前泊していた新今宮駅付近の通天閣界隈から、西成区の「あいりん地区」「飛田新地」などをランニングしていました。
その体験もあって、書店で目に入ってきた該著を、即購入しました。
正式名称は、『ルポ西成~七十八日間ドヤ街生活』です。
筑波大学を(7年かけて)卒業したばかりの著者が、2018年4月、日本最大のドヤ街(日雇い労働者が多く住む街)とされる大阪市西成区あいりん地区に居住し、その顛末をまとめたルポルタージュです。
現場に入って、多くの関係者と直接関わりながら、その現場の社会的な位置づけを見失うことなく執筆活動を続けた著者に、敬意を表します。非常に興味深い内容でした。半日ほどで、一気に読んでしまいました。
時系列が逆になりますが、この著作を読んでから、現地を訪れたら(ランニングしたら)、また違った見方ができたかもしれないと思いました。正直言って、昨年のこの時期に初めて訪れた際に、どこをどの程度注視したらよいか、全くわかっていませんでした。
[写真は、國友公司『ルポ西成~七十八日間ドヤ街生活』]
(2021.1.24撮影)