明けましておめでとうございます。
遺族会員の皆様には、お変わりなく新しい年を迎えられたことと存じます。
また、旧年中は、遺族会活動にご尽力を賜り厚く御礼申し上げます。
3年に亘るコロナ禍もようやく沈静化の兆しが見え、
行動の制限もなくなり日常が戻ってきました。
中止や延期が余儀なくされた、県下各地で斎行される慰霊祭や追悼式も
コロナ前に戻ってきて、大変喜ばしい事であります。
一方、ウクライナでの戦争は、2年を経過しようとしていますが、
未だ、停戦の兆しも見えない中、昨年の10月には、
中東でイスラエルとパレスチナの紛争が始まり、破壊と殺戮が続いております。
戦争や紛争で一番犠牲になるのは、罪のない子ども達であります。
戦争の悲惨さを体験した私たち遺族は、断固として抗議するとともに、
1日も早い停戦を望みます。
さて、佐賀県遺族会の事業や行事もコロナによる制限がなくなり、
次のとおり順調に進んでいます。
7月29日 佐賀県遺族研修大会(120名参加)
8月15日 全国戦没者追悼式(44名参加)
9月29日 佐賀県遺族会青年部靖国神社参拝事業(5名参加)
10月31日 佐賀県遺族会女性部研修会(59名参加)
11月 8日 沖縄県摩文仁の丘「はがくれの塔」慰霊祭(30名参加)
高齢者事業として80歳の方255名に金杯をと99歳の方17名に毛布を
長寿と豊齢をお祝いし、昨年12月に記念品を贈らせていただく予定でしたが、
80歳のお祝いの品の金杯が、メーカーからの納品が間に合わず、
新年にずれ込んでしまい誠に申し訳ありませんでした。
また、予算の執行につきましては、先の理事会でのご指摘どおり、
収支のアンバランスを少しでも改善すべく心掛けてまいりました
収入増の対策として、①貸室料の値上げ②空き貸事務所の募集広告の実施
支出削減対策として、①出張旅費等の圧縮②工事費等外注発注時における見積競争
等を実施してまいりました。
一方昨年は、事務局長交代に伴う事務引継ぎの為、
事務局職員を一時的に三人体制とした事や平和会館電気設備の経年劣化による緊急
更新工事、また、「平和の語り部活動」の本格実施に対応するため、
語り部育成環境の整備として、プロジェクター等の映像設備導入等、
予定外の支出増もあり、途、中途でありました。
昨年で、終戦から七十八年が経過し、遺児の平均年齢も八十一歳を超えました。
遺族の高齢化と共に、肉親を国に捧げた遺族としての誇りや気概も気薄になり、
会員の減少も続いております。
この様な状況の中、日本遺族会では、組織の生き残りをかけた「戦後八十年に向けた
組織継承三カ年計画」が動き出しました。
計画は、二本の柱からなっており、①平和の語り部育成、
②特別弔慰金の継続であります。
特別弔慰金は、令和7年度に最終償還を迎え継続できなければ終了となります。
平和の語り部育成は、政府(国)との約束であり、
令和7年には語り部活動を始めなければなりません。
佐賀県遺族会でも、本部の指針のもと、親会、女性部、青年部が一体となり
計画実現の為、活動してまいります。
遺族会を次の世代に引き継いで行く為、
遺族会員皆様の格段のご支援と御協力をお願い致します。
佐賀県遺族会では昨年4月、事務局長が交代致しましたが、
新局長には良き伝統と慣習の上に新しい視点で、
遺族会を運営されることを期待したいと思います。
遺族会員の皆様には、今年が良い年であります様、
ご祈念申し上げご挨拶と致します。