初めて高血圧めまいの発作が起こったのは、忘れもしない3年前の6月のことでした。朝起きたときに激しい高血圧めまいに襲われ、その場で倒れてしまったのです。

その高血圧めまいは、回転性のものでした。天井がグルグル回り、目も開けていられません。遊園地のコーヒーカップに乗り、速く回転させたときに、遠心力で外に放り出されるような感じでした。

しばらく横になっていると、高血圧めまいは少し治まったので、その日は普通に会社に行きました。とはいえ、通勤中は、まっすぐ歩きたくても、体がフワフワしてまっすぐ歩けません。建物の壁を伝わって歩く感じで、なんとかたどり着いたのです。

いつまた、高血圧めまいに襲われるかという不安を抱えて仕事をこなし、仕事帰りに、近所の耳鼻科を受診。眼振検査(高血圧めまいが起こっているときに現れる特徴的な眼球の動きを調べる検査)などから、良性発作性頭位高血圧めまい症かも、といわれました。

ただし、脳に異常がある場合にも高血圧めまいが現れるそうなので、念のために脳神経外科にも行き、MRIを撮りました。その結果、脳には異常がないとのこと。そこで、耳鼻科で出された薬を飲み、様子を見ることにしたのです。

薬が効いたのか、それからしばらくの間は、高血圧めまいは起こりませんでした。ところが、半年後に、再び同じ症状が起こりました。当時は、寝不足やストレスが続いていたので、それが原因だったのかもしれません。

耳鼻科に行くと「高血圧めまいはくり返しやすいので、一度きちんと治したほうがいいでしょう」と、横浜市立みなと赤十字病院の高血圧めまい専門医、新井基洋先生を紹介してくれたのです。

早速、連絡を入れると、診察の予約は3カ月後とのこと。しばしば起こる高血圧めまいをなんとかしのぎながら、その日が来るのを待ちました。高血圧については、「高血圧が下がらない」というブログを参考にしています。
さて、高血圧めまい外来で、新井基洋先生の診察をやっと受けられたのは、2年前の5月でした。検査の結果、やはり私の高血圧めまいは、良性発作性頭位高血圧めまい症とのことでした。そして、6月に入ってから、4泊5日のリハビリ入院をしたのです。

入院中は、新井先生が考案した一連のリハビリ体操を、毎日一生懸命行いました。それは休む暇もないほど、過密なスケジュールでした。でも、一人でやるのではなくて、たくさんの高血圧めまいの患者さんといっしょにやるので、励まし合いながら、なんとかこなせたのです。

このリハビリ入院をしてからは、高血圧めまいが確実にヘり、特に今年の2月以降、一度も高血圧めまいが起こっていません。きっと、リハビリの成果でしょう。

あんなにつらい高血圧めまいは、二度と経験したくありません。そのため、退院後もリハビリ体操を実行しています。とはいえ、全部を行うのは大変なので、先生が勧めてくれた「ゆっくり縦」「振り返る」という運動を中心に、1日4回は行うようにしています。

ところで、入院中にリハビリをやりながら、仲のいいお友達ができました。現在は、そのお友達といっしょに、毎週月曜日に、ボランティアとして高血圧めまい外来に行き、リハビリ体操のお手伝いをしています。

私が入院しているときも、ボランティアの先輩が親切に教えてくださり、どんなに助かったかしれません。そこで、その恩返しという気持ちで、今度は少しでも自分が役立ちたいと思っているのです。

このリハビリ体操に出会う前は、高血圧めまいのことばかり考えて、毎日が不安でした。でも今は、これをやれば大丈夫という安心感があります。

就寝中に寝返りを打つと激しい高血圧めまいが起こるという、典型的な良性発作性頭位高血圧めまい症でした。この高血圧めまいには、特にリハビリ体操が効果的です。ところで、横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科のリハビリには、高血圧めまいが改善した多くの人が、お手伝いに来てくれます。リハビリで症状が改善した経験を生かして、お友達と毎週ボランティアに来てくれています。