わかっていましたよ、はい。



いつの頃だったかなー

小学5年生の春頃だったか。

近所の田んぼで秘密基地を作ろうと数人の友達が集まった。

木の枝やらツルやら色んなものをかき集め、田んぼの片隅に見事なまでの秘密基地を完成させた。

雑草まみれのその中には、子供5人位が入る事のできる空間だった。

先生にも親にも干渉されない自由を手にいれたのだ。

学校が終われば毎日にように秘密基地に集まり、虫取りや木の枝にロープを巻き付けブランコも作った。


ある日、

H「なぁ、おとんのタバコ、パクッてきたらから吸ってみーへん?」

J「えっ!ほんまに!?ヤバいって!」

M「みつかったらめっちゃ怒られんで…」

K「タバコって旨いんかな?〇〇先吸えよ」

Hはライターを取り出し慣れない手つきで火をつけた。火を灯したその手は震えている。


「ゴボ、ゴホゴホ、何なんまっずー」


「どんなん」

Aのタバコを恐る恐る取り上げ、少しだけ吸ってみた。

「フーーー」

白い煙があたり一面に広がった。

「変な味!」





かなりの勢いで走ってくる足音が聞こえる。


少年D「ハァハァハァ、なーなーこれ見てみー、さっき拾てん」

ドロだらけのその雑誌には金髪の全裸女が奇妙なポーズをとっていた。

少年C「わぁーごっついなーはじめて見たわー」

少年A「おっぱいでっかー」

「わー、ごっついなー」一応合わせてみた。



少年B「俺、ちんこ立ってきたわ」

少年C「…」


少年A「ちんちん擦った事ある?白いのん出るみたいやで、兄ちゃん言うてた」


何故だか、記憶には一切ないのだが、精液が出ることは知っていた。何処で覚えたのだろう。精通はまだだったような気がする。


「布団にちんちん擦り付けたら気持ちエエで」

たしか、そう発言したような記憶がある。


少年B「今日寝る時やってみるわ」

少年C「俺も」