甘酸っぱい青春時代を共に過ごした友達が、オーストラリアに卒業旅行でやってきた。
僕も愛しのフランス人から卒業しなきゃと思っていたので、旅行にあいのりする事に決定。

航路としては、ケアンズ(最西端)→エアーズロック(世界の中心)→パース(最東端)と、
オーストラリアの端から端までを超直線的に横断するという仰天プランだ。

その仰天プランを共に旅するメンバーは、
久しぶりに再開し、いつの間にか大人になっちまった同級生、ぽっちん。
チャットモンチーの友達で、おしりに数々の伝説を持つ天然系女子、キノッチ。
海とサーフィンを愛するオーストラリアのロンリーウルフ(孤独な狼)、僕。

さぁ、あいのりスタート。

○ケアンズ初日:

高なる鼓動を抑えながら、無事に太陽の国ケアンズに到着。
だが、ケアンズで僕を迎え入れてくれたものは太陽でもギャルでもなく、台風だった。
楽しみにしていた旅行に突然襲い掛かる残酷な台風。
この時は、後にこの台風におおいに感謝する事になるとは夢にも思っていなかった。

台風も落ち着いたので、レンタカーを借りて『天空の城ラピュタ』のモデルと
巷で噂されているパロネラパークに向けて出発した。
車内でラピュタの歌を歌ったり、パズーとシータの名シーンを真似てみたり、
「パルス」とつぶやいてみたりしてテンションが上がりまくっていた矢先、
後ろにパトカーがくっついていた。どうやらテンションと同様、
車のスピードも上がり過ぎていたようだ。

僕がメタボなポリスメンに怒られている頃、
天然系ガールの運転手キノッチはその辺の草と戯れ、
ぽっちんは僕の怒られている情けない仕草をムービーでしっかりと撮っていた。
これも楽しい旅の思い出。($200支払い済み)

テンションが下がったままドライブを続行し、数十分。
目的地のパロネラパークに到着。下がりきったテンションはここで復活する。
まさしくここは天空の城ラピュタだ!!!

宮崎駿は「自分の映画にオーストラリアを参考にしたことは無い。」と言っているそうだが、
これは完全にパクっているだろう。
駿がパクったかどうかはともかく、ガイドさんに案内され、美しい庭園を散策開始。
台風による雨上がりの天空の城はいつもより美しいらしい。ガイドさんも美しい。

また、この城は美しいだけでなく、様々な仕掛けが用意されていた。
どの道を歩いていても、水の流れる音が聞こえるようにされていたり、
階段を長く見えるようにしていたり、色んな場所から滝が見えるようにしていたりと。
ガイドさんが説明する度に驚いていると、オーバーリアクション過ぎたのか、
ガイドさんにサクラ扱いされる始末。

そんなガイドさんが、最後にとっておきの場所に連れて行ってくれるから目を閉じろと言う。
巨大な飛行石かな?とドキドキしながら目を閉じて付いて行き、目を開け歩いて来た道を
振り返ると、その道の先には巨大な滝が見えた。巨大な飛行石でなくがっかりしたが、
この景色は台風が来る前は見えなかったそうだ。台風が通路をふさいでいた樹を折り曲げ
、滝が見えるようになったという。まさに台風が起こした奇跡。台風からの贈り物。

ちなみにこの城は、ホセという人物が「いつか城を建てたい」という幼い頃の”夢”を持ち続け、
ついには本当に夢を実現させたという。

『夢は想うものではなく、叶えるもの』

まさにそう考えさせられた、パロネラパーク。


○ケアンズ2日目:

オーストラリアに来る直前に40度の熱を出したぽっちん。
そのぽっちんの風邪予防の為に、お尻に予防注射をされたキノッチ。
そのキノッチ、前夜に誤ってシャンプーのノズルをお尻に突き刺すという伝説を残した。

2度刺された女子のお尻はデリケートだ。
グレートバリアリーフに浮かぶ島、グリーン島。
そこに向かう船の中で、僕は彼女のお尻を心配していた。
船の揺れによる痛みに耐えられるのかどうかを。彼女がお嫁に行けるのかを。。。

そんな心配をよそに無事にグリーン島に到着。
グアムでスキューバーダイビングを体験してから、茅ヶ崎でサーフィンを体験してから、
海の聖地グレートバリアリーフに来る事が、僕の夢だった。今、その夢が叶った。
まさに夢は想うものでなく、叶えるもの。

海は本当に透明度が高く、グアムとは比べ物にならなかった。
女子達は、その海をよそに砂浜に着くなり早速グラビア撮影を開始。
僕は待ち切れず、海にダイブ。グレートバリアリーフを感じる事、5分。
「アウチッッツ」茅ヶ崎のサーファー時代に感じたあの感触再び。
そう、サーファーの天敵クラゲの登場だ。

サーファーでもない僕はまたしてもやられた。本当にクラゲには好かれる体質のようだ。
砂浜で凹む僕の情けない姿を、グラビア撮影に熱中していたはずのぽっちんがパシャリ。

右足が完全に痺れている僕。
病み上がりのぽっちん。
そして、お尻に激しい痛みを持つきのっち。

そんな負傷だらけの3人だったが午後からは、シュノーケリングに繰り出した。
もう一度クラゲに刺されると、アナフィラキシーショックで死ぬかもしれない。
でもそんな事言ってられない。だって、そこにグレートバリアリーフがあったから。

ここのポイントは海の透明度は更に半端なく、魚もサンゴも海底もはっきりと見える。
天敵クラゲも見当たらない。ここはパラダイスだった。海に浮かぶこと、3時間。
痛みを我慢しても行く価値のある、素晴らしき世界だった。

またもう一度必ず行きたい場所、ただそう思った。まさに現代の竜宮城。
そんなグリーン島での楽しい思い出。


○ケアンズ3日目

幻のビーチ。ウポルケイ。
そこに僕らは立っていた。

ここ2,3か月の間、姿を現していなかったウポルケイ。
だが、先日の台風で久しぶりに姿を現したそうだ。
まさに台風からの贈り物パート2。大人になって初めて台風に感謝した。

ウポルケイはコバルトブルーの大海原の中にひょっこりと現れる小さなビーチ。
そのビーチの周りには美しいサンゴと、熱帯魚的な魚がわんさかいた。

女子たちはそんなビーチに興奮したのか、再度グラビア撮影開始。
今回はグラビアNGな僕もグラビアに特別に参加することに了承した。
たぶん、美しすぎるビーチが僕の気持ちを動かしたのだろう。

ヤンマガの表紙を飾れるほどの出来のグラビアを撮り終え満足した僕らは、
スキューバーダイビングを体験する事に。久々のスキューバーはやっぱ半端ない。
インストラクターの美人系おねぇ様(マーメイド)に導かれて海底探索。

一昔前に流行したニモを発見し追いかけている内に、美しい熱帯魚の群れに遭遇したり、
きらびやかなサンゴ焦がはっきりと見えとても美しかった。
ただ、僕の隣のマーメイドはもっと美しかった事は言うまでもない。

マーメイドとの至福の一時を過ごした後、僕らはシュノーケリングをする事に。
が、ここで事件が起きる。船からビーチまでは1Km程離れているのだが、
そのちょうど真ん中に一人で浮かんでいる時、ライフジャケットがぶっ壊れた。
僕のお腹が特別出ている訳ではないが、チャックが壊れたのだ。
仕方なく船まで気合で泳ぎ、ライフジャケットを取り換えて島に戻ろうかと思った時、
イケメンクルーに引き留められた。もう時間がないから、島に行くなという。

僕は島に友達を残して来ていて、今頃心配して必至で僕を探しているに違いないから、
帰らなければならないんだぁ!!と激しく説得した。だが、イケメンクルーは許可しなかった。
このままでは二人とも僕を探し続けて島から帰ってこれないんじゃないかと心配していた矢先、島からの小型船が島に残った人を連れて帰ってきた。
そこには他の乗客と楽しそうに話す、無邪気な二人の姿があった。
どうやら二人は思いっきり楽しんでいたようだ。

僕は唇をギュッと噛み締めた。
そんなちょっぴり切ない幻のウポルケイ。


そんなこんなでケアンズでの真夏のメモリー終了。
次回はエアーズロックで愛を叫ぶ編に続く。。

人生の歩き方を見つけるために、オーストラリア生活を始めて早一ヶ月。
スローライフと聞いていたけど、これっぽっちもスローなライフじゃなかった一ヶ月間。
やっと落ち着いてきたので、この一ヶ月間を日記に書こうと思った今日この頃。

※オーストラリア仕様にミクシーのハンドルネームを変更しました!!


~住まい編~
やっぱり海外と言えば、ホームステイ!!
飛行機で隣人とひじ掛けの取り合いに破れ、疲れ果てた僕を、
ホームステイ先の住人は優しく迎えてくれてた。

ホームステイ先はとても大きな家で、
僕の他にもリッチな韓国人、イケメンスイス人、そして陽気なインドネシア人が住んでいた。
彼らと夜に好きな女の子の話なんかしてみたりして、なんか修学旅行みたいで楽しかった。

以下ホームステイでの思い出↓↓
ホストマザーが米が嫌いという理由で、全く米が食卓にでない日々(小麦ラブになった)
ブロッコリーが嫌いと言えば、翌日、大量のブロッコリーが出てきた(俺のlikeは通じない)
水不足の為、シャワー時間は4分厳守!(ただし、ホストマザーは30分まで可能)
夜中にはしゃぎ過ぎて、思春期の娘にドアを蹴られた夜もあった。(外国の女性は積極的)
夜中に花火をしていたら、思春期の娘に「シャラップ!!!」と叫ばれた夜もあった。(同上)

まぁ、こんな感じで書いたけど、特に家族と仲が悪かったわけでもなく、
それなりに快適な暮らしだった。

ちなみに今はホームステイを終了し、シェアハウスに住んでいる。
街の中心地にある高級マンションで、サウナ、プール、ジム完備という最高のマンション。
快適な暮らしができると思ってた。これから本当のオーストラリア生活が始まると思ってた。
大ヒットドラマ『ラストフレンズ』 的な甘い生活が始まるかと思ってた。
が、現実はそんなに甘くない。

家を決める時にサウナとかプールとかを見てテンションが上がりすぎて、
肝心の自分の部屋をあまり見ていなかった自分に後悔している。
下見でちらっと見た感じ、少し狭いかなと感じていたけれど、住んでみると狭すぎる。
そして窓がない。なのでドアを締めると、マジで熱い。今も汗を書きながら書き込み中。
そしてクローゼットもない。クローゼットがない理由をオーナーに尋ねてみると、全てを理解した。


どうやら僕の部屋自体がクローゼットのようだ。


~言語編~
僕の英語は通じねぇ。
ホームステイ先で、ブロッコリーが大量に出てきたあの夜から薄々感じてはいたけれど、
やっぱり英語はなかなか難しい。

学校のクラスメイト等とバーで飲んでいた時に、ヨーロピアンに英語で喋りかけたのに、
「私は日本語を理解できないから、英語で喋って」とマジ切れされ、枕を濡らした夜もあった。
授業中に僕が英語で喋る度に、隣のジャパニーズは何故か大爆笑する日々も続いた。
タクシードライバーに住所が伝わらず、真夜中に変な場所で降ろされてピンチになったこともあった。

でもそんなかんで、なんとか無事に生きています。
やっぱり大事なのは口先だけの言葉じゃなくて、伝えたいという気持ち?
こんな臭い言葉を心にしまいつつ、毎日頑張っています。


~エンジョイ編~
海、山、動物、カジノ、そしてパーティ。
オーストラリアでは毎日が宝石箱だ。

サーフィンの聖地、ゴールドコーストでは美しい海と、美しい外人のお姉さんを見てきた。
見たこともない大きさの波と、見たこともないセクシーなお姉ぇさんが見えて大満足。
サーフィンをする気満々だったけど、波を見て怖気づいた僕は、ボディボードに切り替える。
それでも十分楽しめた。何度も波に飲み込まれたけど、外人のお姉ぇさんの波にもいつか飲み込まれたいとそんなことを考えながら家に帰った。

また、コアラも見に行った。
いつかは抱きたいと思っていたコアラ。抱いた瞬間、母の気持ちになった。
ちょっぴり臭くて、意外と凶悪な爪が肌にめり込んでいたけれど可愛いから問題なしだ。

カジノデビューも果たした。意外とトランプは強いほうだと思っていたので
果敢にブラックジャックに挑戦したが、ぼろぼろにやられた。
カジノに行ってると、紳士って感じがしたのでまた行こうと思った。

そして、こっちでは毎日がパーティーだ。
日本では「飲み会」と言っているけど、こっちでは「パーティー」と言う。
なんかそっちのほうがおしゃれなので、日本に帰ってもパーティーと言おう。

で、僕が言った一番大きいパーティーは、やっぱりハローウィンパーティーだ。
さすが本場のハローウィンはやっぱりすごい。コスチュームも真剣だ。
ドラキュラや、消防士、ゾンビなどみんな華麗に変身していた。
僕も変身しようといろいろ準備したが、結局何がしたいのかわからない変な格好になってしまった。それでも海外の雰囲気が味わえた素晴らしいパーチーだった。

まぁ、こんな感じの1ヶ月だった。
あー、そろそろ日本食が食べたい。。

夏休み、毎年恒例のグアム旅行に行ってきた。
曇空のビーチで僕はサングラス越しに水着のオネェ様を見つめていた。
だが、同行していた友人達は同情する眼差しで僕のお腹を見つめている。
どうやら僕はメタボらしい。メタリックボディの略ではなく、メタボリックシンドロームの略だ。お腹だけなら既に係長クラスの地位を築いている。

この醜い太ったボディをなんとかしようと思い、早速ダイエットを開始。
寝る前に腹筋をしていたが、夜中に一人で「ハァハァ」言っている自分に嫌気がさして2日で挫折。流行のビリー隊にも入隊したが、所詮僕は軍人の器ではなく3日で除隊。

メタボでもそんなの関係ねぇーと思っていた矢先、名案が浮かんだ。
「そうだ、富士山に登ろう」

ということで、会社の同期9名で霊峰富士にやってきた。
持ち物は仲間を気づかう優しさと、折れないハート。
富士山なんて楽勝でしょう。
安易な気持ちで、早速プロジェクトFUJIを開始!!

予想ガイです。
台風通過直後の富士山は明らかに地形が変形していて歩きにくい。
しかも辺りは真っ暗なので僕は頭に懐中電灯を装備した。
(同期のお洒落ボーイは登山の格好はダサいと嘆いていた)
20分程度歩いた所で看板発見!!そろそろ休憩所かな?と思っていたら、看板には頂上まであと6時間と書かれていた。

僕のハートは折れた。
金曜日の仕事を終えたその足でやってきたので、疲労と眠気がピークだったのだ。だけど、みんなの心は折れてなかった。
今回の幹事である遅刻常習犯のナイスガイを先頭に、みんなで力を合わせて少しずつ少しずつ歩みを進めた。

5.3合目:僕の口数が減りだす。
5.5合目:完全に僕は喋らなくなった。
5.6合目:「この先危険」と書かれた看板の下に、「右から、右から」とムーディの落書き発見。
6.0合目:頂上で見る予定だった御来光を早くも見てしまった。
6.1合目:そろそろ下山する事を提案してみたが受け入れられず。
6.5合目:ナチョラルハイになり、全力疾走で山を駆け上った。
6.6合目:全力疾走がたたり完全にバテた。
7.0合目:皆に「頑張り過ぎない勇気」の大切さについて説き、下山を提案したが受け入れられず。
7.5合目:同期の高学歴ガールの頑張りを見て自分の甘えに気付く。
8.0合目:登山靴を装備した同期の高学歴ボーイと共に高山病にかかる。
8.1合目:心から真剣に下山を懇願したが受け入れられず。
8.5合目:同期カップルが助け合って山を登る姿を見て、「やっぱ愛だね」と思った。
9.0合目:同期の高身長の2人組み(魚を捌けるナイスガイと、夜のテクニシャン)の背中が僕の視界から完全に消える。
9.1合目:もう引き返せないと悟る。
9.5合目:ご老体にあっさり抜かれる始末。
9.8合目:10歩歩く毎に5分間の休憩が必要な体になる。
9.9合目:もう僕の目は頂上しか見えない。


登り始めて10時間。あいのり風にみんなで一緒にゴールイン。
ついに富士山制覇。ちょっぴりでっかくなった自分がいた。
24時間以上無睡眠で体力は限界だったが、最後の力を振り絞り頂上にてヴィクトリー(記念撮影)

「家に帰るまでが遠足」まさにその通りだ。
下山も異常に疲れる。4時間程かかり下山完了。
下山した時、みんなの気持ちは今回の旅で一つになっていた。
「もう、富士山絶対登らねーな」と。。。