昨晩、外出から戻ると、娘が「ジャニーズの事、NHKのクローズアップ現代でやってたから一応録画しておいたよ、と。
3月に元ジャニーズジュニアのカウアン・オカモトさんが、これからの芸能界が自分のような辛い思いをしなくて、若者たちが夢を抱いて進める世界であるように、と願って、外国人記者クラブでジャニー喜多川から受けた性被害を告白しました。
それからも「週刊文春」以外は目立った報道をせず、TV局に関しては小さく載せた局もあったそうですが、ほとんどがスルー状態で約2か月が経ちました。それが昨晩、NHKのクローズアップ現代で特集されて、やっとここまで来たか、という感じでした。ジャニーズJrのオーディションもNHK内のスペースを使って行われていた、というくらいNHKとジャニーズ事務所の結びつきは強いので、ニュースに載せることを避けていたのかもしれません。が、世間でこの話題が広まり、さすがに受信料を取っている公共放送であるので、取り上げざるを得なくなったのでしょう。
被害を受けた人達が勇気を持って、正義感から告白し始めていて、その人数ももっと増えていくのだと思います。自分の子供がそのような被害に遭ったことを聞いて親が泣いた、という告白もあり、それはそうでしょう、我が子だったらどんなに悲嘆に暮れる事だろう、と想像がつきます。そういう経験はトラウマを残すだけで元には戻らないですから、一生背負っていかなければならない辛い想い出で残るだけ( ;∀;) そして、夢を抱いて入所した少年たちにとってジャニー喜多川氏は絶対的な存在であり、被害を受けている間はあまりの恐怖で反抗することが出来なかった、と話しています。
先週末に、今のジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子氏(ジャニー喜多川の姪)は動画を通して、その様な性被害を「知らなかった」とシラを切っていますが、1990年代終わりから文春でこの問題を取り上げられ、2000年以降は最高裁の判決で喜多川氏の性被害が事実認定された時に、彼女は事務所の取締役でした。以前、Youtube「一月万冊」の動画で、元博報堂の本間龍さんは、博報堂時代ジャニーズとスポンサーとの間で働いたことがあると話していました。ある日、ジャニーズのメンバーと仕事で会っていると、途中でジュリー藤島が入室してきたそうですが、その時の光景が驚きで残っているそうです。ジュリー藤島が入ってきたとたんに、メンバー達がまるで軍隊のように、一斉に立ち上がって直立不動だったと話していて、ジュリー藤島の絶対的な権利を感じたそうです。その後に、スポンサーの関係者達と会うことになったらしいのですが、彼女の態度が一変したと言います。それを見て、ジュリー藤島という人間は、二面性を持っていうのだ、と思われたそうです。
取締役を務めていたジュリー藤島氏が、自分の事務所の騒動を知らないはずがない(>_<)。「知らなかった」と逃げてはならないですね。ジュニア達の「真実の中で生きたい」と欲求から事務所の闇が露呈されましたが、私達大人はここで立ち止まらず、この問題を追及し続け、子供達を守っていかないと日本の未来は真っ暗となります 子供達が夢を追いかけて、明るく歩める社会を作らないといけないですね。
カウアン・オカモトさんは、日本社会の闇の部分を表に出す大きなきっかけを作ってくれました。そしてそれに続く勇気と正義感を持った人達、今日本が変わりつつあるな、と感じさせてくれます。小さな星たちがこの社会の間違いを正そうとしているのだから、大人たちはそれをサポートしていかないと 署名運動も大きな力となります。ジャニーズタレントを起用しているCMのスポンサー企業の商品を買わない、という不買運動も起こっています。「知らない」「見ない」「関わらない」という他人事で社会悪を助長することは終わりにしないといけない時代に入った、ということだと思います。