商店街に防犯カメラ 設置「街の自衛策」…高まる機運
神戸市内の商店街で防犯カメラ を設置する動きが広がっている。犯罪の未然防止や、犯罪発生時に証拠映像が記録されるなど「街の自衛策」として取り付ける機運が高まり、市も設置に補助金を拠出。二十三日には、春日野道商店街(同市中央区筒井町三)が防犯カメラ の設置を始めた。「安全・安心」な商店街づくりに向け、試みが続く。
市商業課によると、補助制度は二〇〇四年度に開始。昨年度までに十八商店街が利用した。本年度も、五商店街が申請している。商店街が「安全」を付加価値とし、安心して歩ける環境を目指す機運を反映している。
春日野道商店街は、防犯カメラ 二十四台の費用約六百八十万円の約半分を、市と国の補助でまかなう。大寺眞弘理事長(70)は「犯罪の抑止になり、事件が起きたときの解決にも役立つ」と話す。
「深夜に歩くときも安心」とは近くの主婦(62)。一方、同商店街は店舗の上に住居を構える店主が多く、ある女性は「常に行動が撮影されるかも」と懸念する。
三宮センター街二丁目商店街(中央区三宮町二)は、独自に一九九九、二〇〇一年に計二十四台を設置。阪神・淡路大震災後、万引や、夜間の車の当て逃げが多くなったため取り付けた。防犯カメラ の映像が証拠となり、当て逃げ犯が逮捕されたこともあったという。
一方で、商店主全員での清掃や商店街のルールづくりの徹底など、店同士のつながりを深める活動にも力を注ぐ。久利計一理事長(59)は「防犯カメラ は、あくまで夜間や死角監視のため。普段は、みんなで声を掛け合うことで安全な場所にしたい」と話す。
市商店街連合会は「防犯カメラ は、商店街の安全維持に有効」としながら「日ごろから商店街内の結びつきを強めることも、安全安心のために必要」としている。