今回、ものすごい衝撃くらいました。

もう心臓ばくばくばくばくばくばくばくばく

ざわざわざわざわざわざわざわ

情緒不安定どころか、情緒ってなに?どこ?あるの?くらい情緒行方不明。

ずーとずぅーーーーーと考えて、

仕事中もふいに涙でそうになるし

夜中に、

ぬおぉー!!!!!矢代さんがっ!矢代さんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

ってたまらなくなって枕にヘッドバンキングしたり。(枕大迷惑)

 

 

ということで、いつも以上にとっちらかっております。

ご了承ください<(_ _)>

 

 

ネタバレしております。

というかネタバレしかしておりません。

ご注意ください。

 

 

 

 

 

***********

 

 

初読の感想はもう、どん底だったんですよ。

 

私はチラ見せを見たときに(腰を引き寄せているやつね)

矢代さんに詰め寄るのは、追いつめて傷つけてしまうことになる。

 

それがわかっていて百目鬼が自分の利を優先させるとは思えないな、

してほしくないな、と考えていたんですよね。

大事大事な矢代さんを百目鬼が傷つけるような事するかな、って。

 

そしたら本誌読んだら

 

めっっっっっちゃ詰め寄ってんじゃん!!!!!!

 

ってなりまして(ダメージゴーン)

 

 

そしてその後の

「酷いの 好きでしたよね」

「…好きだよ」

 

で、もう心臓砕け散りましたよ

 

だって矢代に絶対言ってはいけないセリフだし

絶っっっっ対に言わせてはいけないセリフ

しかもあんな表情で………!!!!!!

あんな表情で!!!!!!!!

あんなひょうじょうでぇぇぇぇっぇぇ!!!!!!

えっっ?!えっっっ?!えっっっっ?!

なに?なんなん??もうわかんない(涙)(パニック)

 

そしてラスト、

体だけの関係……!???????

はい……????????

それって、それって、

ずっと矢代が侮蔑していた、

どーでもいいヤツの一人に百目鬼がなったという事…???

えっっ?!えっっっ?!えっっっっ?!

えーーーーーーーーーーーーーーーーー?????

(思考停止)

 

 

………いやいや、私、

何か違う漫画と読み間違えた?

あれ?読んでないページでもあるのかな?

ニホンゴワカラナクナッタノカナ??

モーイイカイヨンデミヨー

 

 

……

………

 

 

ワ━━━━。°(゚´Д`゚)°。━━━━ン!!!!

 

 

違う漫画じゃなかったー!。°(゚´Д`゚)°。

 

 

というのを三回繰り返し、

しばし抜け殻となりました…

(inショッピングモールの本屋前ベンチ)

 

(あの時、漫画雑誌握りしめてこの世の終わりみたいな顔でベンチで固まり、

通りがかりの人々を怖がらせてしまったこと大変反省しております。)

 

 

でも、ツライだけの印象ではないのもあり、

どうしてそう感じるのか必死に考えて

今の時点では私なりの落としどころはここかな、

という着地点が見えました。

 

今回はいつも以上に妄想激しめにはいっております。

 

 

 

***********

 

 

 

 

56話は、どうしても24、25話を連想させる

 

「逃げないでください かしら…」から始まる25話冒頭と

今話冒頭の百目鬼のモノローグ

他にも既視感を随所に感じる。

囀るの特徴でもある、螺旋階段を思わせるリフレイン。

 

 

だからこそ

「…好きだよ」というセリフが

25話の幼少期の記憶を連想させて本当につらかった。

 

このセリフを言わせたらいけない。いけないんだよ!って。

 

自分を守るために捻じ曲げた認識。

 

自分を守るための防壁であり、

同時に他人を拒絶していた壁でもある、

「自分は被虐によって快楽を感じる」という義父の呪い。

 

4年前に百目鬼が解いた呪いを

今、百目鬼自身がかけるのか、と。

 

 

矢代は自覚している。

自分がされていた事が理不尽な暴力だったということ

壊された壁の中には傷ついた小さな自分がいるということ

それを癒す術を持たないこと

崩れた壁から射しこむ唯一の光に、自ら背を向けたこと

 

今感じている、どうにもならない苦しみを生み出したその呪いを、

はからずも百目鬼が口にする。

 

「酷いの

 好きでしたよね」

 

いつもの突き放すような冷たい視線ではなく

探るような、窺うような表情に見える。

 

 

別にイエス・ノーで答えなくても良かったはず。

いつものようにはぐらかしても良かった問い。

 

 

ではなぜ矢代は肯定したのか。

 

 

 

 

4年前に百目鬼を失ってから、

矢代は壮絶な喪失感と孤独感に蝕まれていた。

痛みがないと心が保てないほどに。

 

 

そして55話で百目鬼がドアを閉めた瞬間、

矢代は再び百目鬼を失ったのだと思う。

 

 

自分ではどうにもできない喪失感が矢代を襲う。

 

それは

耐えられないほどの苦しさだったのではないだろうか。

 

 

 

ふたりがそばにいるために理由がいる。

本当の理由は言わない、言えないから

建前の理由をこじつける

 

誰とでもするなら、俺ともできるはず

誰でもいいけど、お前でいい

 

4年前と変わらない、淫乱で被虐的だった矢代じゃないと成立しない建前。

 

 

「酷いの

 好きでしたよね」

 

 

 

矢代にとって一番残酷な、

その呪いの言葉を、

肯定する。

 

 

 

 

 

「…好きだよ」

 

 

 

 

 

そうゆう俺が理由に必要なら。

それで今、離れなくて済むなら。

それで今、失わなくていいのなら。

 

 

自分を再び捻じ曲げ傷ついてもいい。

 

 

 

 

 

 

これは矢代の、

精一杯の

愛の示し方だったのではないだろうか。

 

 

 

 

 

*********

 

 

矢代の心を壊し、ずっと苦しめてきた幼少期のトラウマよりも

百目鬼を失う方が怖かった。

 

だとしたら、

ものすごい変革が矢代さんに起きたのだと思う。

 

 

(ここ、まだうまく言語化できません…)

 

あのセリフを百目鬼に言わせた理由

矢代さんが肯定した理由

肯定するにしても、「ああそうだよ」など

他の言い回しがいくらでもあるのに

「…好きだよ」を使った理由

あの表情

 

 

グルグル考えた結果、

やはり矢代さんの愛の告白ではないかと思いました。

 

 

 

****************

 

 

ここまでがふせったーで書いたものです。

こんな文書くのに休み丸々一日費やしました(汗)

気持ち探しながら言葉探しながら前話までを読み返したり考えたり。

自分がふんわり感じていることを言語化するの難しい…

 

そして自分が前話(55話)をちゃんと咀嚼していない事に気がつきました。

 

百目鬼さんが1度部屋を出た意味。

この時の矢代さんの絶望。

再び百目鬼を失うという事がどれほど耐え難いのか、矢代さんは実感してしまったと思うのです。

 

それはずっとずっと囚われていた、義父の呪いを凌駕するほどの絶望だったのでは。

だから、もう“百目鬼を失う”という選択をする事が出来なかった。

 

奪われることが、

与えられないことが、

壊されることが

失うことが当たり前で

だから大切なものが怖くて

百目鬼の存在すら否定した4年前

 

愛される事が、壊れてしまう事が怖くて逃げた矢代さんが、

初めて自分から“そばにいたい”と望んだのだとしたら。

 

誰かを守るためではなく、初めて“自分のため”に動けたのだとしたら。

 

それはもう、ものすごい革命だと思うのです。

 

 

望まなければ絶望もない。

そうやって自分を守ってきた矢代さんが、その殻を壊すのはとてつもない恐怖だった事だろう。

切り裂かれるような痛みを伴った事だろう。

 

それでも、自ら殻にヒビを入れてでも、手を伸ばしたいと望むものがあった。

 

それはきっといつか“希望”につながるものに、なるのかもしれない。

 

もしそうだとするならば、

これは先生からの誕生祝いなのかな、と思いました。

 

 

 

**************

 

 

それにしてもこの矢代さんの表情よ!!!!!

何度見てもわぁぁぁぁぁぁ!!!!ってなって、いろんな感情が湧いて

なんだかもうたまらなくて、枕にヘッドバンキング始めちゃうのですバンバンバンバン!!!(枕大迷惑)

 

そりゃもう、理性飛ぶ!飛ぶよ!私の!(お前のはどーでもいい)

 

 

その後の百目鬼の感情の堰を切ったようなキスと愛撫は

矢代は本当は酷いのは好きではないこと

自分との関係を続けるために設定としての肯定したこと

そしてそれ以外の何か、に気づきたまらなくなったからと思いたいです。

 

 

*************

 

 

 

【 そばにいるための理由がほしい 】

 

扉絵にあるこの煽りはこの回のテーマかなとも思う。

ずっとずっと本当の気持ちを隠したままその理由をこじつけていたふたり。

 

これまでと違う、4年前のあの時のような優しく熱い愛撫を受けていた矢代が、

ふともらす

 

 

「これ、何のセックス…?」

 

 

建前の設定では説明がつかない。

ではどんな理由なら辻褄が合うのだろ…?

 

理由を問うた矢代に百目鬼は答える

 

 

「俺は節操がないので ただやりたいだけです

 それ以外にありません」

 

 

これ、私は

「理由なんてない。 ただあなたを欲しています」

という意味かなと思いました。

 

 

そばにいる理由、セックスする理由、その建前を必死で探してこじつけていたのに、

理由なんていらない、あなたがほしい、と。

 

ちょっと面食らったような矢代の顔がフッ…とゆるむ。

 

目の前には、義務的でも演技でもなく、

ただ自分を欲しくて欲しくてたまらないという顔をする素の百目鬼がいる。

 

 

引き寄せ、求めあうように舌を絡ませる。

 

 

小難しい理由付けも建前もいらない。

やりたいから、やる。

 

 

「いいな それ」

 

 

しがらみも、理由も、建前も、

今は何も考えず、

ただ、

求め合うままに…

 

 

 

 

 

 

 

***********

 

 

どうしてこうゆう解釈をしたのかと申しますと、

百目鬼を引き寄せた矢代さんが自分のt…モノを握っているんですよね。

ただ怯えるだけだった、ただ一方的にイカされるだけだった矢代さんが

自分から(!)能動的に(!)セックスをしようとしている。(!!!!)

 

あの、矢代さんがですよ!!!!!

あの矢代さんが、ですよ!!!!!(2回言った)

 

もし次回が56話の続きだとしたら

間違いなく神回になるのでは!!!!!ふごふご!!!!

と、期待に鼻の穴をカバオ君ぐらいふくらませている次第ですっっ!

 

 

 

 

************

 

 

 

というわけで、私の頭の中はめでたくお花畑にもどりました(*^^*)

t…よ、ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのです、が…!

 

が!!!!!!

 

がぁぁぁぁぁ!!!

 

 

これ結局矢代さんはツライままじゃないですかーーー!!!!

ワ━━━━。°(゚´Д`゚)°。━━━━ン!!!!

バンバンバンバン!!!(枕迷惑)

 

幸せになって欲しいのですよ

今までの分も、今までの分以上に幸せに…!!!

なのにこれから矢代さんもっとツラくなるじゃないですか…泣

百目鬼さんは女の事否定しないし(でも否定もできないのか…女がいなくてこんな本気の欲情したら、愛情があるとわかってしまうし…え、まだわかったらダメなのかな?もうよくない?)

 

って揺り返しがすごくて、いまだ枕に迷惑かけてはいるのですが、

少しずつ落ち着いてはまいりました…はぁはぁ…

 

**********

 

 

 

さてさて

 

 

お花畑脳で、55話を踏まえて改めて読むと

いろいろキュンキュン萌え萌えがひろがっていてびっくりでした!

そして百目鬼さんがタバコなれしているのにびっくり!

 

肺に入れているかはわからないが、煙を吹いているのでちゃんと火をつけられたと思われる。

すごく慣れた動作に見える。吸わない人は火のつけ方も知らないのですよ。

(ライターであぶっただけでは火はつかない)

 

きっと矢代さんを想って何度も吸ってみたりしたのかな、くうっっ

矢代さんの匂い…ってクンクンしたりフィルター咥えて、矢代さんの唇の……ってしてたよね?してたよね?くぅーーーこのこのこの!

ってひとり妄想してハスハスしてたけど、よく考えたらすごい事言っている気がした。

 

『甘くて苦い あなたの味』

 

へ?あなたを想うと“甘くて苦い”って事でしょうか?

へ?それってもう「あなたが好きです」って言っているようなものではないですか?

え、百目鬼さんたらこんなすごいセリフなんで真顔で言えるのですか。いや真顔じゃなかった。やだそんな柔らかな表情ひっさしぶりに見ましたよ。てかした事ありましたっけ、くらいなお顔。うっすら微笑んでるようにも見えるよ。口角上がってる?気のせい?右目じりの点々は、ちょっと頬染まってる感じ?え、なんや初読の衝撃が辛すぎて幻みてるんかな?んで、このセリフあまりにしれっと言うものだからスルーしそうになりましたが、こくはく?これ告白?なんかしょっぱなからすごいのぶっこんできていませんか?いやまだ2ページ目!!!

 

 

 

ってなっています笑

 

 

 

(この時、なぜ百目鬼さんはわざわざ火をつけて吸ったのか。後々の伏線でなければいいなと思っています。←まだ黒いタバコが怖い)

 

 

 

 

もっともっと書きたいけど、とりあえず今日はこの辺で。

 

私が初読で受けたような、つらい解釈の方の気持ちが

少しでも楽になって頂けたら、その助けに少しでもなれたなら嬉しいと思います。

 

 

 

余談

 

おしりを出した子一等賞なので、百目鬼さんには一等賞を。

いつもおしり出してる矢代さんには桃鉄の称号を贈りたいと思います。

(限りあるおしりを大切に…)