かれこれ4ヶ月ぶりくらいの #読ぞう ですねびっくり

本は相変わらず読んではいたのですが、記事にするのが遅れまくってますタラー
もし楽しみにしてくれている方がいたら本当にすみませんアセアセ


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『カエルの楽園』百田尚樹 著

ざっくりと言うと、アマガエルさんたちが旅に出てカエルの楽園を見つけて、その終末までを見届けるお話。

でもそれだけじゃない。
この国に住む人なら誰しも、これを読んだら気がつくと思います。

『カエルの楽園』は日本という国の危険性を浮き彫りにし、そしてこれから辿る可能性を秘めている「最悪の結末」を描いた寓話です。



楽園の名前はナパージュ。そこには沢山のツチガエルが住んでいます。
ナパージュは英字にするとNapaj。逆にするとJapan。そう、日本です。
そしてそこに住んでいるツチガエルは日本人のことですね。
このナパージュとツチガエルの終末を主人公であるアマガエルの目を通して語られます。



ナパージュで何よりも大切に守り続けている「三戒」そして「謝りソング」。
近くにあるカエルの国々、ナパージュを守っている鷲、そしてナパージュを狙う大きなカエル…。
その全てにモチーフがあることは一目瞭然で、読めば読むほど不安が募ります。

もちろんこの本が100%の真実ではないし、1つの解釈として読むことをお勧めしますが。
わたしにはとにかく刺さりました。
うっすらわかっていた事を、改めて目の前に突きつけられて狼狽えた…というのが妥当な表現でしょうか。
これからの事に不安を覚えました。どうか、こうならないでくれ…!と、祈らずにはいられません。


比較的最近発売された本だからこそかなりタイムリーな内容にもなっているので、今。まさに読んで貰いたい本です。


読んで「楽しかったー!」とはならないですし確実にテンションを下げられる話だと思いますが、いま一度ゆっくりと考える切っ掛けになるんじゃないかなと思います。


ゾウさえぞゾウ