我が家のウェルッシュ・コーギーポポのDM発症から最後の時までの記録です。

3年前の8月、「3年後には、お別れかもしれない」と

現実を受け入れられず、泣く日々を過ごしました。

それからちょうど3年、本当にお別れの時が来てしまいました。

少しずつ弱っていく姿に、悲しみ、辛さを覚えたことは数知れず。

しかし、最後まで一生懸命生きようと頑張るポポの姿に、何度助けられたか分かりません。

この3年間の生活があって、私自身、何とか別れの覚悟ができたように思います。

初めてのDMとの戦いは、試行錯誤の連続でした。

この記録が少しでも、DMと戦うどなたかのお役にたてたなら、これに勝る幸せはありません。

無秩序な人為的交配によるDMが、この世の中から撲滅されることを祈ります。

 

 

【DM発症から最後までの記録】

1.2017年8月 ~DM発症の兆候~ 11歳7ヶ月 

・2017年8月下旬、第2子出産を間近に控え、片道2キロの動物病院まで、

 ポポを連れて歩いた。

・このころ、膀胱炎の症状があり、頻繁に病院に通っていた。

 産後しばらく動けないことを見越して、パセトシンを多めに処方してもらおうと考えていた。

 

・帰り道、ポポの足を見ると足先が真っ赤な血で染まり、

 道路のアスファルトにも血が飛び散っていた。

 「歩きすぎが原因なのかな?」と、帰宅後消毒をして様子を見ていた。

 

・9月6日に次女を出産し、自宅へ戻ると、足の指をひっくり返すような動きを始めていた。

 10月に病院を受診、「ナックリング」という症状だと分かった。

 ナックリング防止のブーツを勧められ、購入。

 装着すると嫌がって散歩にいかないため、ほぼ使わずに役目を終えた。

 

・この時、もしかすると「DM」かもしれないと覚悟をした。

 3年後、2020年9月、次女が3歳になる頃にはお別れかもしれないと。

 考えたくはないが、現実を受け止めなくては、と心の中で葛藤がつづく。

 

2.2018年3月 ~徐々に腰が立たなくなる~ 11歳9ヶ月~12歳3ヶ月(DM発症から7ヶ月)

・2017年10月~2018年3月までの6ヶ月間で、腰が左右に倒れるようになった。

 そのうちに、前足だけで歩くようになる。

・2018年2月 カートを購入

・2018年3月 自宅のフローリングに吸着ロングマットを敷き詰める

・2018年4月 歩行補助ハーネスを購入  ※結局、数回しか使っていない

        (https://www.with-dog.com/

 

 

 

3.2018年5月 ~鍼治療開始、車イス導入~ 12歳4ヶ月(DM発症から9ヶ月)

・「現実を受け入れるしかない」と覚悟を決めた。

 ならば、早いうちに車イスを取り入れ、鍼治療に通い、

 健康寿命を延ばすことに専念しようと心を奮い立たせた。

・2018年5月 車イス導入(https://pochinokurumaisu.com/

        「ぽちの車イス」で車イスを作ってもらう

・2018年5月 こうご動物病院で鍼治療・オゾン療法を開始

        (https://www.kougo-ah.com/

・2018年5月  岐阜大学動物病院に血液を送り遺伝子検査を実施

        (https://www.animalhospital.gifu-u.ac.jp/neurology/medical/spine_dm.html

 

        岐阜大学動物病院のHPに書いてあるような経過を辿るのか、、、と、

        胸が締め付けられる思いがした

 

 

 

4.2018年6月 ~車イスで再び元気に走りまわる~ 

 12歳5ヶ月~13歳8ヶ月(DM発症から10ヶ月~2年)

・山梨、茨城、神戸、箱根、、、色々な所へ旅した

・この時期は、車イス + オムツ、介護服、ドッグブーツ が大活躍

・メリーズパンツL (https://www.with-dog.com/

・フルオブビガーの介護服(https://www.full-of-vigor.jp/c/manner/backcross/16-06092-1

・ポウズ (PAWZ) ラバードッグブーツ S レッド(https://www.dogwalk.jp/paws/dogboots.html

 

 

5.2019年10月 ~前足が弱くなる~ 13歳9ヶ月 (DM発症から2年2ヶ月)

・寝ていることが多く、前足歩行が難しくなってくる

・ポチの車イスで、2輪車から4輪車に改造してもらう

・アンベルソのベッドLを購入(http://www.anberso.com/?mode=f45

 このベッドのお陰で、最後まで床ずれを起こすことがなかった

 

 

6.2020年3月 ~最後の散歩、首が上がらなくなる~ 14歳2ヶ月 (DM発症から2年7ヶ月)

・コロナ禍の3月、桜を見に洗足池公園へ

・4輪車の散歩も限界だと認識する

・テルコムで酸素ハウスをレンタル(https://www.terucom.co.jp/

・酸素ハウスに入ることを嫌がり、口元に酸素を与える

・タングルティーザーでブラッシング(https://tangleteezer.jp/

 抜け毛を集め始める(亡くなった後、ぬいぐるみをつくりたいと思った)

・寝たきりになり、頻繁にゾイックドライシャンプーで毛並みを整える

 (https://www.zoic.jp/ctg_products/dry_shampoo/

 ・散歩に行かなくなり肉球がカチカチに固くなった

 K9ナチュラルパウ・バームで肉球のマッサージをするとスヤスヤ寝てしまう

 (https://www.k9natural.jp/products/detail/39

 

 

 

 

 

 

 

 

7.2020年5月 ~本格的な介護がスタート~  14歳4ヶ月(DM発症から2年9ヶ月)

・テルコムの酸素を1日中つけっぱなしにしておく

・食欲は変わらず旺盛。おやつが欲しいと、少し声がかすれるが「ワン」という

・動物病院で膀胱を掴んで排尿させる方法を教えてもらう

 毎朝・晩、排尿・排便補助が必要になる

・首を持ち上げられなくなり、首を持ち上げて水を飲ませる

・夜中に、ワン、ワンとかすれた声で鳴く

・全身に力が入らないため、娘の育児に使っていたエイデンアンドアネイのおくるみで抱っこ

https://www.adenandanais.co.jp/

 

 

 

8.2020年6月 ~食欲がなくなる~ 14歳5ヶ月 (DM発症から2年10ヶ月)

・食欲だけは保っていたが、普段食べているドッグフードを食べなくなる

・主治医であるロイヤルペットクリニックの副医院長に相談

 「とにかく食欲を落としてはいけない。食べられるものを食べさせる

 食べなくなったら体力消耗が急ピッチで進む」とアドバイスを受ける

・アーテミス フレッシュミックス ウェイトマネージメント&スモールシニアドッグから

 ウェットフードに変更、食欲が戻る

・日替わりで食べられるように、色々な種類のウェットフードを揃えておく

・朝起きた時、仕事から帰ってきた夜、体が硬くなっている

 全身マッサージをして血流をよくする

・タングルティーザーでブラッシングをすると気持ちよさそうにしている

 話しかけながら1日30分マッサージをするようにした

 好きな香りでお互いリラックスの時間

 メードオブオーガニックのオーガニックグルーミングソフト&フラッツィ

 (https://www.madeoforganics.com/dogcare/

 

 

9.2020年8月 ~最後のとき~ 14歳7ヶ月 (DM発症から3年)

・再び食欲がなくなる、意識が朦朧としている

 舌が出てしまい、よだれで口が濡れる

 エイデンアンドアネイのガーゼを口元に敷き頻繁に取り換える

・梅雨明け後、エアコンをつけても暑く、アイスノンを頭に当てると気持ちよさそうにしている

・下痢をして病院へいく、原因不明だがステロイド注射で回復

・回復後、またすぐに食欲がなくなり固形物を受け付けなくなる

・ウェットフードをフードミキサーにかけ、シリンジで口に入れる

 ニトリル手袋と娘の育児用おしりナップを用意するも、上手くあげられず口の周りはフードだらけに

・動物病院専用いなば犬用エネルギー ちゅ~る、

 デビフ カロリーエースプラス犬用流動食をシリンジで口に入れる

・大好きな、チーズ、とまと、ブロッコリー、ジャーキーは一切たべない

・最後の夜、少しだけチーズと納豆を食べた。呼吸が静かになっていった

 数時間後の明け方、私の胸の中であの世に旅立っていった

 

14年前、愛犬ポポに出会えたことに感謝します。

そして、

こうご動物病院院長 向後先生

ロイヤルペットクリニック副医院長 吉村先生

犬洗洞 スタッフの皆さま

最後まで、ありがとうございました。