港区某所にペルシャ絨毯を扱っている店がある


扱っているというというよりは在庫してるかんじ。

ベラボーに高そうな絨毯が山と積まれていて、

何度も脇を通るのだが客が入っているのを見たことは

一度もない。


中東系らしきご主人はたまに店外へ出てタバコを

美味そうにふかしていたりする。

やはり臭いがつくのを避けるためか・・


自転車で息子?さんらしき男の子がやってくる。

カゴにはお弁当らしきものが。

ご主人は笑顔で迎えるが、どことなくその表情は暗い。


もしかしたら親族ではないのかもしれない、と思った。


チラっとお弁当を見ると、和風なかんじがしない。

よく映画なんかでアメリカ人が食べてる中華の紙ボックス

みたいなもんかなと思ったけど中身はわからない。


二人は何やら話して店内に入っていった。


しかし数十万~数百万の値札が付けられているこの絨毯、

一般に販売というのはあまりないのはわかるが

少し違和感を覚える。


もしかして、

絨毯店というのは何かのカムフラージュなのではないだろうか?

ご主人の店外タバコを頻繁に見かけるのもなにかおかしい。

リラックスしているというよりは、いつも彼は少し緊張しているのだ。


わたしは店内に入っていく二人の背中ごしに、

店の奥を覗いてみた。


(つづく)