200609121837000.jpg

「秋海棠 西瓜(すいか)の色に咲きにけり」芭蕉


朝に夕に、涼しげな秋風がそよそよと吹く今日この頃。

おうちの中で、秋を探してみました。


中国原産の秋海棠は、中国名をそのまま音読みしたもの。

秋に咲く、海棠に似た花の意。

実際には、晩夏から秋にかけて咲きます。


バラ科の(花)海棠は、どちらかというと桜に似ているように思えますが

色や下向きの花のつき方は、言われてみれば似ていなくもない、かな?


美人の形容詞としてよく使われますが

うつむきかげんなさまは、どこか儚げで寂しげでもあります。


「病床に秋海棠を描きけり」子規


また、別名を瓔珞草(ヨウラクソウ)といいます。

瓔珞は、仏壇の天井や宮殿の屋根から吊り下げる仏具です。

いくつもの花が下向きにつく様子が似ていたのでしょう。


秋海棠の花の絵を見て、

「色も名も唐くれなゐの花のつゆかけそめて見む倭ことの葉」

と詠んだのは、本居宣長。

―色も名も唐(から)めいた「秋海棠」の花。

  その花につく露に掛けてやまとことのは(和歌)を詠もう―

参考→やまとうた


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


花言葉:恋の悩み・片思い・不調和


ハート型の葉が、アシメントリー(左右非対称)なため

こんな花言葉がついたようです。