このまま時が とまってしまえばいい…
「時計の針を 指で押さえちゃおうか」
そう言うわたしに あなたは小さく笑った
「時計の針はとめられても 時間まではとめられないんだよ」
「じゃぁ 『今』がもっと続けばいい」
むくれるわたしに あなたは小さく笑った
「知ってる?『今』っていう瞬間は 本当はないんだ。
キミがいま『今』だって思ってる その瞬間は
今だって思った瞬間に もう過去になってしまっている。
誰にも『今』っていう瞬間は 捕まえられないんだ。
誰にもね」
「じゃぁ、いまのわたしはもう『過去』なの?
どこにも『今』のわたしはいないの?」
不安げなわたしに あなたは小さく笑った
「『時』は 捕まえられないほどの一瞬一瞬の積み重ねだよ。
とまってしまったら それはもう『時』じゃないんだ。
…やっぱり 『今』はあるのかもしれないね。
こうして 月を二人で見上げている 今この瞬間は
過去でもない 未来でもない 『今』なんだね」
やっとわたしは安心して あなたのとなりで小さく笑った。
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もし、今日 晴れている地域にお住みの方は
ちょっと空を見上げてみませんか?
台風の強い風が大気中の塵を吹き飛ばしたのか
とても澄んだ 輝く月が見えませんか?*^-^*
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<お詫び>
いつもは自分で撮った写真しか使わないようにしていますが
月は わたしのカメラ(携帯w)では撮れませんので
フリー素材を借用しました →EyesPic
