妄想しています
閲覧ご注意ください





アメンバー様の募集は
今週12日(土)です






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「櫻井」






湿った重苦しい空気を

断ち切ったのは

智の美しい声だった



櫻井さんに揉みくちゃに

抱き締められたまま

ゆっくりと話し始めた










「お前が俺のため、会社のために尽力してくれてたのはわかってるし、感謝してる」



…………



「俺の元で働きたいと言ってくれた事、0から仕事を覚えて、誰よりも努力してくれた事、本当にありがたく思ってる」



…………



「自分の睡眠時間を削ってまで、俺の身の回りの事まで殆ど全てを世話焼いてくれて……



…………



「そして……全力で愛してくれた……



…………



「感謝してる……



…………



「ありがとう………



「智くん……









櫻井さんの顔が上がり

再び至近距離で

見つめ合う2人を見て

俺はそっと智の手を離し

少しずつ後ろに下がった





威勢良く櫻井さんに

会いに行くって言って

今こうしてここにいるけど


見たことのない2人の雰囲気と

見てはいけない2人の雰囲気が

あまりに甘くて

来たことを後悔した










「お前が俺の元から離れていって、ある日突然“今後は櫻井とお呼びください、社長”なんて言われて……



…………



「冷静なお前を見て、大人なふりをして“わかった”って返事をしたけど、正直キツかった」



…………



「秘書としては優秀過ぎて、淡々とその仕事をこなせるお前が意味わからなくて……



…………



「笑わないお前を見るのが辛くて」



…………」 



「ああ本当に終わったんだって……言い聞かせて」



…………



「納得しないまま……社長と秘書に戻った」



…………



「お前が大人過ぎて……苦しかった」