妄想しています
閲覧ご注意ください
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「櫻井の所向かって」
智が予備に置いてた
シャツに着替えて
たくさんの人の視線を
身体中に浴びながら
車止めにある車を目指し
智の横を一緒に歩く
少し頼りない秘書の方が
ドアを開けてくれて乗り込むと
櫻井ってあの櫻井さんですか?
ってその人の言葉に
ジロリと睨みながら
智は小さく頷いた
「何で、智も来るのよ」
「お前だけじゃ……」
「智が来たってまた喧嘩になるだけじゃん」
「…………」
「社長なんだから、仕事してなよ」
ムゥっと口を尖らせ
めんどくさそうな態度をとる
こういうところは智も子供だな
座り心地のいいシートに
気だるい体を任せて
小さく深呼吸をすると
智の手が伸びてきて
俺の手を握った
「和也………」
「ん?」
「俺………」
「なに?」
「いや、何でもない」
長い睫毛が目に影を作る
真っ直ぐだった瞳は
そのまま閉じられ
しばらくすると寝息が
聞こえてきた