さて
お付き合いをすることになった信繁とまきこさん
もっぱらデートは平日の昼間です
でも
ある日
まきこさんがお母様にお子さんたちをあずけて信繁宅に泊まりに来てくれたことがありました
お姉さんらしく
あれこれ
掃除やら
料理やら
世話を焼いてくれて
一緒の布団で寝て
もちろん大人の関係になりました
そして
その翌朝に
今度は家に来る?
子供たちと会ってみる?
と
まきこさんから聞かれました
信繁は
いいね!
タイミングが会えば是非!!
と返事をしました
まきこさんはそれを聞いて
とっても嬉しそうにしていました
そしてその日は解散
その日
まきこさんとさよならした後
信繁
いろいろ考えました
このまままきこさんとお付き合いが続けば当然結婚か
まきこさんと結婚したら信繁
いきなり子持ちのパパさんか
まきこさんのお子さんは上の子が小学校の低学年
だからまきこさんが再婚するならばこのタイミングがベストだよな
お子さんが小学校を転校しなければならないとかわいそうだから
もし結婚したら信繁がまきこさんの住んでる方にいかなければ
でも
再婚して名字が変わるとしたらお子さんいじめられたりしないかな?
ならば転校した方がいいのかな?
でもやっぱりお友達は大切だしな
考えることたくさんあるな
などと考え
やっぱり信繁には
まきこさんと結婚する資格なんてないんじゃないか?
と
ひとりで
勝手に
結論付けてしまったのです
今から考えれば
まずまきこさんに相談して
これはどうする
あれはどうする
と
一つ一つ丁寧にクリアしていけばよかったのに
信繁
そういうのが全部面倒になってしまったのだと思います
そして
自分なんて…
信繁ごときでは…
まきこさんを幸せにするために…
子供たちのためにも…
なんて
自分を正当化する言葉を言い訳にして
信繁は
まきこさんに
お別れを告げました
まきこさんは
泣きませんでした
困ったような
諦めたような
そんな笑顔で
そっか
そうだよね
と
だけ言いました
信繁は
必死に考えた言い訳を
必死にまきこさんに伝えました
まきこさんは
大丈夫だよ
わかっているから
と
やっぱり笑っていました
今でも
あの悲しい笑顔は忘れられません
まきこさん編
完