これまで戦国期後半の劇的に変革する甲冑を追いかけて様々な武将を主人公に、その変化を私なりの考証を元にイラスト化し、その理由と人物像を記事としてきました。

その記事をもとに、加筆、再構成して冊子にまとめています。

ブログでは画面上で読む内容を、本では図版をじっくり眺めながら読める形に。

 

各巻それぞれ異なる武将とテーマを取り上げ、甲冑軍装だけでなく、その人物が置かれた時代にも目を向けています。

製本版では縦書きに再構成した本文に一部加筆したり、ブログには無い年表やコラム記事などを追記してより掴みやすくなっています。

製本は現在、文学フリマ大阪や関西コミティアなどの直販会で販売しています。製本をお願いしている製本直送さまでは委託販売システムがありまして、以前より遠方の方からの有難いお問い合わせがあり!製本版を欲しいとおっしゃってくださる皆さまのへと利用しております。


現在販売している製本版をご紹介します。

 

【三好義継の天下】

 三好長慶の死後、三好家を背負うこととなった若き後継、三好義継。

将軍足利義輝をめぐる「永禄の変」から三好家の内紛、織田信長の上洛、そして三好家の滅亡まで。

 

義継の生涯を辿りながら父子二代が活動した天文〜永禄、元亀という室町最末期の畿内を扱います。

戦国三好家の興亡を舞台に、戦国大名の家の継承と、当世具足誕生以前の主流甲冑だった胴丸の変革がテーマです。

 

A5版・24ページ・オールカラー

 

 

 

 

【織田信長の足半】

信長公記に記された織田信長と足半の逸話。

刀根坂の戦いで手柄を立てた金松又四郎に、信長が自らの足半を与えたという話から、戦国武士たちの「履物」に目を向けます。

 

足半とは何か。戦場では何を履いていたのか。この足半を手掛かりに日本人と履物について考えます。

また若き信長と晩年の信長。二つの軍装図も収録。新しい軍装である鎧下や陣羽織登場についても探ります。

A5版・24ページ・オールカラー

 

 

 

 

【豊臣秀頼の名代】

大坂の陣で豊臣秀頼の名代を務めた木村重成と郡宗保。

二人の武将を取り上げ、その人物像とともに戦国時代の末に甲冑がたどり着いた姿を考察します。

甲冑の最終進化形、当世具足の発展と甲冑の構成である「札」について探り、具足が目指した機能性を見ます。

 

特に注目したのは、当世具足が誕生する時代においても廃れなかった「大袖」。甲冑の構成の一つ、袖の進化を辿りその理由を考察。文献や絵画、現存する甲冑などを手掛かりに二人の主君、豊臣秀頼の甲冑軍装を描き出します。

A5版・24ページ・オールカラー

 

 

 

 

 

【和田惟政の変わり兜】

副王と呼ばれた武将。

足利義昭の上洛に尽力し、のちに摂津守護代となった和田惟政。

宣教師との交流でも知られ織田信長にルイス フロイスを紹介した惟政は、戦場で被ったその兜を「和田頭」と呼ばれる有名なキリシタン保護者でした。

その姿を手掛かりとして、戦国後期に登場する「変わり兜」の黎明期を考察。

惟政という一人の武将を通して、畿内の武士たちが身につけた甲冑とキリシタン文化を描きます。

A4版・20ページ・オールカラー

※現在はA4版のみの販売です。A5版での刊行も検討しています。

 

 

 

 

 

そして最新作!

【川中島呪術会戦】

戦国時代を代表する二人の武将、上杉謙信と武田信玄。

 

川中島の戦いを題材に、二人の軍装を手掛かりとして戦国武士の信仰と武装の関係を考察します。

信玄の諏訪法性兜。

謙信の飯綱権現前立兜。

普遍的な立物であった鍬形では無く地域的な信仰が兜の前立として登場した理由を探ります。後に信玄個人を表すほど有名な諏訪法性兜の誕生にも踏み込みます。

 

さらに、この時代に起こった太刀から打刀への移行を、肖像画や資料から考証。

謙信、信玄両者の軍装を通して川中島の戦いを戦略、戦術とは違った視点から迫りました。

A5版・24ページ・オールカラー

 

 

 

どちらも製本直送さまの「どこでも出版」を利用した受注生産後の発送になります。委託販売ですので詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

これからも甲冑軍装を入り口に戦国期武士の姿を追っていきます。

今後も新しい製本版を制作した際は、こちらの記事に追加していきます。

 

甲冑を描いていると、
次から次へと気になることが出てきます。

調べて、考えて、また描く。

その繰り返しで、
一冊の本が出来上がります。

これからも、
「実際にはどうだったのか」を追いかけながら、
戦国武士の姿を描いていきます。

本も、絵も、まだまだ続きます。

人呼んで、甲冑画家のさえもん。

次は何を描くのか。
お楽しみに、どうぞご期待ください!