今回の感謝祭の少し前、「今回のミニマラソンは5周」と聞いて、不安しかなかった。

今の4周ですらゴールできないランナーは多いのに、そんなことしたら、もう大半のランナーは置いてけぼりだぞ、と。

 

結果は、不安は的中した。何人かとびぬけて早い者が帰ってきてから、後続が続かなかった。そして、7位か8位ぐらいが帰ってきた時点で表彰式を始めてしまった。私としては、いつもベスト10のスタジオ帰還を待たずに表彰式を始めた場合、その回のハンデ設定は失敗だととらえている。正直、該当する会はこれまでにもちょくちょくある。しかし今回はそもそものコース設定に問題があったことだろう。

 

近頃はミニマラソンに俊足自慢の芸能人が集まりやすくなっている。いや、近頃だけではなく、多分紳助時代からあった話だ。そうなったら知名度よりも実力という風潮は紳助時代後期からあったと思う。宇野けんたろうあたりはその最たる例だろう。

けど、それに拍車がかかってきている気がする。俊足自慢が集まること自体は決して悪いことではないが、一般参加のランナーが置いてけぼりを食らう形になっているのだ。

むろん、00年前後の感謝祭(この時代に大森巡査が優勝した)ならいざ知らず、現代の感謝祭で、全くの素人が入賞レベルまで行けるとは思っていないが、このところのハンデは、ちょっと「運動自慢」の人たちすら置いてけぼりにしていないか?という懸念がぬぐえない。

 

こうなったのはなぜか、と考えた。ここからは本当に私見だが、私はコロナ禍以後の、「解答者組とミニマラソン組の分断」にあると思う。スタジオに100人も呼べないし、赤坂に観客を呼べないし、そうなるのはしかたなかった。けど、赤坂に戻ってきて、観客もばんばん入れてる今、もうミニマラソン組を分ける必要はなくないか?

ミニマラソン組は、5時間半の感謝祭で、ミニマラソンをやってる小一時間しか出番がないし、おそらくは、それまでの2時間をウォーミングアップに当てていることだろう。森脇ら常連組は、それをよしとしているかもしれない。

だから健脚自慢が集まり、しっかり2時間体を温めて、コンディションをばっちり整える。そして、ミニマラソン専業組は実力的にさらに先鋭化していく。

ひょっとして、ちょっとした市民マラソン的なやつだと思ってる?

 

否。クイズ番組の一企画なのだ。というか、これ自体が優勝は誰?という壮大なクイズなのだ。

そして、この企画の元々のコンセプトからして、その選択肢は自らも解答者であるか、せめて毎回1~2人の招待選手だったはずだ。

この企画、歴史が長すぎて、安易に「原点回帰」というと、話がややこしくなってしまうのだが、せめて、97年から19年までの、往年の形式に戻すべきではないか。今時はこんなこと言っても、老害とか言われるのかね。

でも、今こそ、コロナ禍が番組にもたらした負の変化(私は断じて負だと思う)を元に戻してほしいと思う。

この調子だと、スタジオも近々100人以上呼べそうだ。本当に戻すなら今だと思うんだが。

間違ってるのかなあ。