仕事をしていて、私と同業で同姓の方がいると、たとえば「アナタ、○○(長崎県北地方某所)のさえんばさんとこと親戚じゃない?」だなんて言われたりする。

当然そんなことはない。(上記のセリフ上では、仮にさえんば姓ということにしているが、実際は当然ながら本名である)

いくら同姓だからって、親戚なものか。私、県南と県央のハーフなので県北に親戚はほとんどいないし。というか、私の親戚に、さえんばを名乗るものは多分10%もいないぞ。と考えたりする。

本当にそうだろうか。

 

ということで、今回私は、親戚の何割が同じ苗字なのか調べることにした。(ただし、収拾がつかないので存命のものに限定することにした)

 

なお、以下、私の本姓と同姓の人を「さえんばさん」とし、私の母の旧姓と同姓の人を「まいづるさん」と仮称させていただく。

 

まずは、法的な親戚がどこまでかの定義を調べる所からだ。…とはいえそもそも「親戚」自体が法的な用語ではない。法的には「親族」という。

法的な「親族」とは、6親等以内の血族と配偶者、それに3親等以内の姻族を言うという。Wikipediaから拾ってきた表で行くと、ここまでが親族と定義されるようだ。

 

…とはいえ、私もまだ結婚して2年ほどで、まだ子供はいない。孫なぞもってのほかだ。また、高祖父母とか言われても正直分からないし収拾がつかない。ということで、今回、存命の者に限定させていただいた次第なのだ。ということで、この表のうち、該当する者が存在しない関係に×をつけていった。(図中一番上の⑥に×をし忘れてますがお許しを…)

ご覧の通りだ。弟にも、数名いるいとこにも配偶者や子は存在しないことから、私には卑属に該当する親族はひとりもいないことが判明した。(ちなみに、妻はひとりっ子なので私には義きょうだいも存在しない)

そして、私も妻も祖父母は母方祖母しか残っていないし、曽祖父母以上はもってのほかという感じである。なお、祖父母のいとこに当たる人物は、5年前の時点で何人か存命のようだが、調査は困難と判断したため(少なくともさえんば姓の者は確認できなかった)、今回は除外することとした。

ということで、私にいる親族は以下の通りである。

①父母:2名

②兄弟姉妹:1名

③配偶者:1名(当たり前…)

④祖父母:1名

⑤おじおば:3名

⑥⑤の配偶者:3名

⑦いとこ:5名

⑧大おじおば

⑨⑧の子

⑩⑨の子=はとこ

⑪配偶者の父母(義両親):2名

⑫配偶者の祖父母:1名

⑬配偶者のおじおば:2名

 

ということになる。⑧~⑩は後述するが結局詳細な人数はつかめなかった。しかし、少なくとも合計60人はいるので、私の存命の親族は80名ほどいるということになる。この中の何割がさえんばさんなのか、ということになる。各項目ごとに見ていこう。

 

①父母:2名

なんだかんだ仲良くやっていて、特に離婚の予定もないようだ。ということで、当然ながら両者ともにさえんばである。

 

②兄弟姉妹:1名

私には弟が1人いる。ちなみに独身である。ということで、こいつも当然さえんばだ。

 

③配偶者:1名

嫁さんがさえんばになってからしばらくは、それだけで心ときめいたものだ。

ここまで、さえんばが4名である。

 

④祖父母:1名

20代の間に父方(さえんば家)祖父母、母方(まいづる家)祖父が亡くなり、現在存命なのは母方祖母のみとなった。ということで、ここでまいづるが1名となった。

 

⑤おじおば:3名

父には姉妹が1名、母には兄弟が2名いる。全員が結婚しているため、おばはさえんば姓ではなくなった。おじは2名ともまいづる姓だ。

 

⑥⑤の配偶者:3名

同様、まいづる姓が2名、その他が1名だ。

 

⑦いとこ:5名

全員がまいづる姓のおじ2名の子かつ誰も結婚していないので(そもそも大半がまだ結婚を考える年齢ではない…)、全員がまいづる姓だ。

 

⑧大おじおば:10名

即ち、祖父母のきょうだいということになる。個人情報の問題があるので内訳は伏せるが、4名の祖父母のきょうだいの数の合計は、23名である。ただし、その中で存命なのは10名だ。そして、父方祖父が女子が多いきょうだいで育ったという事情もあるのか、この10名の中にさえんば姓はいない。母方にかろうじてまいづる姓が1名のみいる。ということで、まいづる姓が1名、その他が9名である。

 

⑨⑧の子:数えられる限り25名

父と母、合わせておじおばが23名いるということは、いとこもそれなりの数がいる。その数は当の本人たちですら(特に父)正確に把握していないほどだが、私が調査できた範囲では、両親合わせて48名いるようだ。この中ではっきり他界した者も何名かいるが、音信不通になっているとか、そもそも付き合いが希薄であるとかで消息不明の者も少なくない。

今回、父のいとこについては数年前に立て続けにあった父方祖父母の葬式に参列したないし香典等を受け取った人物のうち、その後明らかに訃報を聞いた者を除いて存命と判断した。また、母のいとこについては、まだ大半が中年であることから、付き合いが希薄になった祖父の2番目の姉の子たちを除いて存命と判断した結果、25名の者を集計の対象とした。

この25名の中に、さえんば姓がかろうじて1名おり、まいづる姓はいなかった。残る24名が全員その他ということになるが、その中には清水、吉田、橋本といった、日本の苗字の中でもメジャーなものが複数入っている。しかし、彼らは私にとってそんなになじみの深い人物ではないため、あんまり実感がわかない。

 

⑩⑨の子=はとこ:少なくとも31名

親がいとこのことすら把握していないので、その子供についてなど、わかるはずもなかった。詳細は省くが、親のいとこ、故人も含め48名には、子供は判明している限り31名いるようだ。

そして、親の存命のいとこで唯一さえんば姓である1名と、その弟(2~3年前に他界)、そして、さえんば本家当主(こちらも既に他界)の子供たちのうち、6名がさえんば姓だった。

前述の通り、母のいとこにまいづる姓はいないため、当然ながらまいづる姓のはとこもいない。

 

ということで、31名のうち6名がさえんば姓、25名はその他ということになる。…多分だけど、31名しか判明しなかっただけであって、もっともっといるはず。

父方祖父の長姉など、10人前後子供がいて、そのさらに子供(私にとってはとこ)の存在は1人しかわかっていない有様である。これも父とその親戚家が疎遠であることが理由だ。

母は母で、いとこの子供は、年の近い女性の従妹に子供が2人いることぐらいしか知らないらしい。おじとは疎遠らしく(遠方に住んでいるのも一因)、いとこが結婚しているかどうかすら知らず、名前を思い出せないいとこすらいる有様だ。

そういうわけで今回31名しか判明しなかった私のはとこは、ほんとは60~70人ぐらいはいるんじゃないかと想像している。そして、判明済みの6名のさえんばを除けば、全員がさえんばでもまいづるでもないのだろう。

 

ここまでが私自身の親族ということになる。妻を除いて81名がおり、そのなかでさえんば姓が10名、まいづる姓が11名、その他が60名という結果になった。私自身の親族の中で、さえんばなのは、多く見積もっても12%ほどだ。特にはとこはうまくカウントできていないため(しかもさえんば姓のはとこは女性も何人かいるので、結婚して名字が変わっているかもしれない)、ちゃんと数えたら既に10%もいないのかもしれない。

 

ここからは妻の親族だが、当然ながらさえんば姓でないのは自明だ。私自身のことではないため、プライバシーの観点から、私自身の親族の定義に合致するのが、以下の5名だということのみお伝えする。

⑪配偶者の父母(義両親):2名

⑫配偶者の祖父母:1名

⑬配偶者のおじおば:2名

 

ということで、改めて私の親族、把握できた限り87名のうち、さえんばが11名、まいづるも11名、いずれでもないのが65名だった。すなわち、私の親戚でさえんばなのは、多く見積もっても13%という結果だった。

 

だから、私と同姓の人を見かけても、「あのさえんばさんとは親戚ですか?」とか聞かないでくださいね。87%違うから。