1月1日の特番で桂宮治のメンバー加入が決まり、23日より出演開始の運びとなった。

今回は順当に若手大喜利からの昇格になり、安堵しているところである。

今のところの懸念は、既に心配されている通り、たい平との差別化、そして、何色になるかである。

青、ピンク、黄色、緑、紫、橙という6色はなるべく崩してほしくない。しかし、緑はいずれ加入がマスト(と私は考えている)わさびに残していてほしい。そういう意味で、ちょっと複雑な思いを抱えているというのが本当の本当に本音である。

 

そして、現在のメンバーでどれぐらい続けられるのだろうか。現在のメンバー(山田除く)の生年月日を示したい。

 

林家木久扇_ 1937年10月19日(84歳)

三遊亭好楽_ 1946年8月6日(75歳)

三遊亭小遊三 1947年3月2日(74歳)

三遊亭円楽_ 1950年2月8日(71歳)

春風亭昇太_ 1959年12月9日(62歳)

林家たい平_ 1964年12月6日(57歳)

桂宮治___ 1976年10月7日(45歳)

 

既にご承知の通り、70代以上のメンバーが過半数になってしまっている。特記すべきは今年85歳になる木久扇だろう。いくら今が健康でも、もう、メンバーとしてやっていける年限は迫っている。

それより下のメンバーも、安心できない。言ってしまっては悪いが円楽は癌を患っていて、正直、木久扇よりも先に番組を去ることになりかねないと思っている。本当に申し訳ないんだけども。そして、急に何があってもおかしくない世代だ(それは昇太やたい平もそうかもしれないが)。円楽が最近ネタで「75歳定年制」などと言い始めたが、再来月には小遊三もその75歳を迎える。

 

個人的な意見ではあるが、今後の笑点を見据えて、今から2~3年内に笑点も若返りを図るべきではなかろうか。…要するに、既に70代以上のメンバーを総とっかえできないか?という提案である。

 

さて、若手常連メンバーをここでご紹介しよう。参考までに宮治も残してあるが、今回、真打のみに限定させていただいた。

立川晴の輔_ 1972年11月21日(49歳)

桂宮治___ 1976年10月7日(45歳)

鈴々舎馬るこ  1980年8月4日(41歳)

柳家わさび_  1980年8月24日(41歳)

三遊亭楽大_ 1981年1月19日(40歳)

蝶花楼桃花_ 1981年1月19日(40歳)※今春昇進。二つ目の名前は「春風亭ぴっかり」

桂三四郎__ 1982年2月24日(39歳)※上方なので真打ではないが、わさび、馬るこらへんと同世代

春風亭昇也_ 1982年6月18日(39歳)※今春昇進

 

若手とは言いながらほぼ40代である。でも、50代まで若手と言われる落語界の事情でもあり、上がなかなか退かない笑点の事情でもある。

かつて昇太は史上最高齢の46歳でメンバー入りしたが(ちなみに三平は45歳だった)、まあ、40代前半でメンバー入りできたらイマドキは普通なのではないか。

 

さて、話を戻して、今の小遊三、好楽、木久扇、円楽に変わるメンバーを選考したいというのがこの時期の目的だ。

まずはやりやすい方から話をしよう。

 

・三遊亭円楽

こちらは、以前の記事でも申し上げた通り、晴の輔が適任であろう。知的で、政治風刺を得意とする(私は好きではないが…)あたりが、円楽だ。そして「腹黒」から「ブラック集団」の禅譲という意味でもちょうどいい。

さらに言えば、立川流からの参加歴は現時点ではないが、番組スポンサーである龍角散のCMキャラクターで司会の昇太とも仲良しの志の輔の弟子ともなれば、ひょっとすればひょっとするかもしれない。今年の11月までに交代しないと、晴の輔は50歳になってしまうが、まあ、そういうメンバーもたまにはいてもいいんじゃないかな。こうなったら。

 

・林家木久扇

噂によれば、ここはもう木久蔵への禅譲が既定路線らしい。同じ「二世」の三平が去った今、この禅譲を否定することはない。彼もここ数年は出ていないが、かつて長らく若手大喜利で父親譲りの与太郎を演じてきた実績は十二分にある。

この数年の出演歴がないため、↑の表からは省略したが、1975年9月29日生まれの46歳で、宮治とは年が近く、現若手メンバーの晴の輔よりも年下だ(芸歴は晴の輔より2年先輩)。ここはもうあまり文句なく決定でいいだろう。

 

・三遊亭小遊三

今回の交代の何が戸惑ったかって、宮治はどちらかというと小遊三の後継だと思っていたからだ。ということでぴったりとキャラが合う出演者に譲るのは考えないことにしたい。

 

・三遊亭好楽

これが一番難しい!!

好楽とキャラが合う出演者も正直よくわからないし、個人的にはひとりは円楽党を残したいところだが、あまり常連に円楽党がいない(一応楽大や弟子のとむが時々出てくるが、あまり定着していない)。

もしくは、常連であり地上波への出場経験もあるメンバーを順当に昇格させるのも筋かもしれないが…

 

あとは、若手の常連をできるだけ起用することだ。円楽→晴の輔、木久扇→木久蔵は前提として、小遊三と好楽の後釜をどうするか。

具体的にはわさび、馬るこ、昇也からきようしたいところであるが、まずその中だとわさびだろうなあ…。

で、もう一人は馬るこか昇也かと言いたいが…やはり円楽党だろうな。2人には申し訳ないが、ここは円楽党が適当かと個人的には思う。

小遊三と好楽はまだ何年かは元気でいるような気がするので、両方が番組を去る数年内に、若手大喜利でぜひとも円楽党のメンバーを育成してほしいと思う。

 

あ、座布団運びのことを忘れていた。

山田ももう65歳だ。いくら何でももうそろそろだと思う。では、元々落語家がやっていない座布団運びの後継はどうするか…だが、それこそ若手メンバーの持ち回りではどうだろうか?座布団争いに直接参加しないのであれば、交代枠にしても問題はないと個人的には思う。

 

ということで、これが私が思う数年後の笑点のイメージ図だ。