茨城新聞社Yahoo!ニュースより引用

常磐線、車と衝突 ごう音、住宅地騒然 大動脈は大混乱

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常磐線、車と衝突 ごう音、住宅地騒然 大動脈は大混乱
土浦市木田余の線路内で、JR常磐線の電車と衝突し炎上した車両=26日(近隣住民提供)

茨城県土浦市内で26日、JR常磐線の列車が乗用車と衝突、炎上した事故は、未明の住宅地を騒然とさせた。現場近くの住民からは「突然の事でびっくりした」といった驚きの声が漏れた。事故により同線は土浦-羽鳥駅間で約18時間にわたって運転を見合わせ、茨城県の“大動脈”は大きく混乱。不通区間以北から都心に向かう人が移動できずに頭を抱えるなど、約2万7千人が足止めを食い、利用客に多大な影響を及ぼした。

事故発生から車両がJR神立駅に収容される午後2時ごろまで、現場は多くのJR社員や警察官が行き来し、物々しい雰囲気に包まれた。

周辺で理髪店を営む鳥羽秀俊さん(46)は「車を引きずるような大きな音で目が覚めた」と話す。電車が発炎筒をたいたように赤く光っていて、「だんだん火が大きくなっていく様子が見えた」と振り返った。

近隣に住む宮本貴司さん(49)は「ボーン」という衝突音を聞いて家を飛び出したという。「路線の砕石が道路に散らばっていてすごい状態。列車の乗客は案内に従って冷静に避難していた」と語った。

茨城新聞社