ご訪問いただきありがとうございます♡
さえこです音譜






結局この指だけが、
これから会いに行く女を
なまなましく覚えている



…これエロ本?
と、しょっぱなから官能的な香り。



一つひとつの表現の美しいこと。
目に見えるもの、耳に聞こえるものが
余計な修飾なしに
豊かに書かれている。



日本語の美を改めて知り、
何度もその表現に
ハッと息を飲むように静かに感激しました。



その度に書き写しておけば良かったな。
次からはそうしよう。




島村の前で
駒子が三味線を練習するところ…
とてもいい場面でした。



いつも山峡の大きい自然を、
自らは知らぬながら相手として
孤独に稽古するのが、
彼女の習わしであったゆえ、
撥の強くなるは自然である。

その孤独は哀愁を踏み破って、
野性の意力を宿していた。

幾分下地があるとは言え、
複雑な曲を音譜で独習し、
譜を離れて弾きこなせるまでには、
強い意志の努力が重なっているに違いない。



孤独に努力を重ねる姿がなければ
美は宿らない。
学生時代に当たり前だったことを
久しぶりに思い出しました。




こういうセンスが好きなんだな。