絵画制作からDIY、クラフトまで、幅広い用途でプロからアマチュアまで幅広く使われている画材がアクリル絵の具です。

 

水に溶けて扱いやすく、乾燥後は耐水性となり、鮮やかな発色と強い定着力が特徴です。紙だけでなく、布、木材、石、ガラス、プラスチックなど、多様な素材に描ける汎用性の高さも魅力の一つです。

 

しかし、「本格的な専門ブランドはどこに?」「大容量のお得なセットはどこで買える?」と、アクリル絵の具の種類の多さや販売場所の多様さに、購入時に迷う方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、アクリル絵の具を購入できる実店舗からオンラインサイトまで、それぞれの販売場所を徹底的にご紹介します。

 

【アクリル絵の具が購入できる主な場所】

 

アクリル絵の具とは

アクリル絵の具は、顔料をアクリル樹脂のエマルション(水性分散液)で練り合わせた画材です。

 

水彩絵の具と同様に水で薄めて使用できますが、乾燥すると水に溶けない強い耐水性を持つのが最大の特徴です。これにより、重ね塗りをしても下の色が溶け出さず、厚塗りや盛り上げ、グラデーションなど、多彩な表現が可能です。

 

アクリル絵の具は、画家の使用を目的としたプロフェッショナルグレード(アーティストカラー)と、手芸やDIYなどに適したホビー・クラフトグレードに大別されます。

 

プログレードは顔料濃度が高く、耐光性や発色に優れており、価格も高めです。一方、クラフトグレードは安価で大容量のものが多く、初心者や広範囲に塗る用途に適しています。

 

アクリル絵の具はどこに売ってる?買える場所まとめ

アクリル絵の具は、その多様な用途から、専門的な画材店から日常的な小売店まで、様々な場所で販売されています。ここでは、各購入場所の特徴と品揃えについて詳しく解説します。

 

画材専門店(世界堂、Tools、一部の美術大学購買部など)

アクリル絵の具の品質、専門性、豊富な種類を求めるなら、画材専門店が最も推奨されます。

  • プログレードの充実: リキテックス、ホルベイン、ターナー、ゴールデンなど、国内外の主要なアーティストグレードの絵の具が、単品で全色揃っています。顔料濃度が高く、耐光性に優れた製品を選べます。

  • メディウムの品揃え: 絵の具の特性を変えるための各種メディウム(ジェルメディウム、リターダー、グロスバーニッシュなど)や、専門的な筆、キャンバスなどの周辺画材が充実しています。

  • 専門的なアドバイス: スタッフが画材に関する深い知識を持っているため、描きたい表現に合わせた絵の具の粘度やメディウムの組み合わせについて相談できます。

高品質な絵画制作を目的とする方や、新しい技法に挑戦したい方に最適な購入場所です。

 

ホームセンター(カインズ、コーナン、DCMなど)

ホームセンターは、DIYや工作、日曜大工などの実用的な目的でアクリル絵の具を購入したい方に適しています。

  • ホビー・クラフトグレードが中心: 絵画制作よりも、木材、金属、壁などへの塗装を目的とした、大容量で安価なセットやボトル入りの製品が多く販売されています。

  • 周辺用品の同時購入: 絵の具だけでなく、刷毛、ローラー、サンドペーパー、保護用ニス、木材、プラスチック板など、DIYに必要な素材や工具をまとめて購入できる利便性があります。

  • 屋外・屋内用塗料: 耐候性や耐久性を重視した屋外用アクリル塗料や、壁紙に塗れる水性アクリルペイントなど、建築・改修用途の塗料も豊富に揃っています。

広範囲の塗装や、手軽な工作用途で利用したい方にとって、非常にアクセスしやすい購入場所です。

 

手芸・クラフト用品店(ユザワヤ、トーカイなど)

布製品へのペイントや、アクセサリー、デコレーションなど、クラフト・手芸分野での使用を目的とするアクリル絵の具を探すなら、これらの専門店が最適です。

  • 特殊な機能性絵の具: **布専用のアクリル絵の具(ファブリックペイント)**や、ガラス、陶器へのペイントに特化した熱処理が必要な絵の具、レジンクラフト用の着色剤など、クラフト用途に特化した製品が充実しています。

  • デコレーション用品: 絵の具と合わせて使用するデコパージュ液、ステンシルシート、チャーム、ビーズなど、制作に必要なあらゆる副資材を同時に揃えることができます。

  • 講座やワークショップ: 店舗によっては、アクリル絵の具を使ったクラフトのワークショップや講習会を開催しており、使い方を学びながら製品を選べる場合があります。

手芸やホビーを趣味とする方、衣類や小物へのペイントを楽しみたい方におすすめです。

 

百円均一ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)

予算を抑えたい、または少量だけ試したいという場合に、百円均一ショップのアクリル絵の具は最適な選択肢となります。

  • 圧倒的な低価格: 110円(税込)という低価格で、アクリル絵の具の単色や少量セット、基本的な色(白、黒、赤、青、黄など)が手に入ります。

  • 試用・練習に最適: 本格的な制作前の色味の確認や、練習用として気軽に大量に使用できます。

  • アート用品の充実: 絵筆、パレット、キャンバスボード(小型)、ペイントマーカーなど、基本的な画材ツールも同時に購入できるため、初心者でもすぐに絵を始められます。

(注意点) プログレードに比べて顔料濃度が低く、耐光性が劣る場合があるため、長期保存を目的とした本格的な作品制作には不向きです。

 

ECサイト/オンラインストア(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)

価格、ブランド、セット内容を徹底的に比較検討したい方や、大容量のセット品を探している方には、ECサイトが最適です。

  • 大容量セットの豊富さ: 24色、48色といった多色セットや、大容量のチューブ・ボトルが、実店舗よりも安価に提供されていることが多く、コストパフォーマンスに優れます。

  • 専門ブランドの直販: 画材メーカーの公式ストアが出店している場合もあり、最新の限定色や専門的なメディウムを確実に入手できます。

  • レビューによる品質確認: 実際に製品を使用したユーザーの発色、粘度、乾燥時間に関するレビューや写真付きの評価を参考に、購入前に品質を吟味できます。

自宅に居ながら、膨大な種類の中から、用途と予算に合った最適な絵の具を効率的に選ぶことができます。

 

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模型店・ホビーショップ(ガンプラ、ミニ四駆などの専門店)

 

プラモデルやフィギュアの塗装を目的とする場合、模型店が専用のアクリル塗料の品揃えにおいて優れています。

  • 模型専用塗料: 塗料の希釈剤や溶剤との相性、細部の塗りやすさに特化した、模型メーカー(タミヤ、GSIクレオスなど)製のアクリル塗料が中心です。

  • エアブラシ用品: エアブラシ塗装に必要なコンプレッサー、クリーナー、専用の低粘度アクリル塗料などが揃っており、専門的なアドバイスも受けられます。

プラモデルや模型のリアルな表現を目指す方に、最適な塗料と周辺機器を提供しています。

 

まとめ

アクリル絵の具は、その高い汎用性と優れた定着力により、プロの絵画から日常のDIYまで幅広く活躍する画材です。

 

購入場所を選ぶ際には、「どのような素材に、どのような品質で描きたいか」という目的を明確にすることが重要です。

 

アクリル絵の具の魅力を最大限に引き出すために、ぜひ自分のニーズに合った最適な一本を見つけて、創作活動を楽しんでください。

 

【アクリル絵の具が購入できる主な場所(再掲)】