左を向いて眠ると

 決まってあることが起こる




 私の部屋には南と西

 2方向に窓がある

 南には小さな窓

 西側にはベランダに出る大きな窓が南寄りにある

 (わかりづらい説明で申し訳ない)


 その大きな窓がある西側の壁にそって

 ベッドがある(寝具がほしやすいの)


 当然 南枕でお眠り

 右に向けば 東側 部屋が見渡せる テレビが見える

 左をむけば 西側 ベランダがあり視界にはカーテン


 なんとなく

 左を向いて 暗闇の視界にはカーテンのみのほうが

 テレビのある 右側を向いて眠るよりも

 静かに黙って眠れそうだが

 めったにそうはしない



 数年前の4月

 部屋にまだ越してきたばかり

 これからの新生活に

 期待と不安

 夜ひとりのときは

 なんだか落ち着いて眠れなかった

 何度も寝返りを打っていたもの


 ある夜

 暗闇の中 西側=左向きで

 カーテンを見つめながら眠りについた

 見た夢は 家族に襲われる 考えたくもない恐ろしい夢

 血だらけの家族に 殺される寸前で目をあける
 
 心臓は早鐘を打ち

 冷たい汗を流しながら目が覚めた


 その時は

 そういった事件の報道などを見たせいだ・・・と

 偶然そんな夢をみただけと思っていた


 しかし

 数日後 同じように

 西側を向いてカーテンを見つめながら眠りについた夜

 目には見えない存在によって

 次々と友人が変貌していき

 裏切り 騙し 殺人 炎

 最期は変貌した友人たちによって・・・

 うー思い出すのもイヤ

 こわすぎる



 その後同じように

 左向きに眠ると

 毎回

 冷たい汗をかき 心臓が震えるような

 恐ろしい夢を見る


 何故だかわからない

 実家では

 右向きに寝ようが 左向きに眠ろうが

 まったくもっての快眠

 へたすれば 12時間以上眠り続ける


 しかしこの部屋では

 左向きで眠ると

 必ず恐ろしい夢をみる


 昨日の夢には

 仲のいい友人や

 前の職場で仲の良かった人

 芸能人も出てきた

 はじめは普通に楽しい場面が

 だんだんと重い空気につつまれ

 何かがおかしい・・・何かが違う・・・

 気づくと周囲の人たちは

 既に死んでいるのにもかかわらず

 この世をさまよっている存在で

 いきなり顔がくずれていったり・・・



 という

 ツッコミどころ満載な夢ではあるが

 見ている私にとっては

 友人の顔があんな風になっていくのは

 恐ろしくてたまらなかった

 その場を去ろうとすると

 あちこちから手が現れて・・・


 ああああああああああああああああああああああ





 ・・・この部屋に限ってである

 しかも私だけである


 母親が上京 ベッドを占領されたとき

 彼女は左向きに グォグォいいながら熟睡

 翌朝彼女に尋ねても

 「よく寝た」で終わった



 何故だろう

 左むきに 西側を向いて眠ると

 決まって恐ろしい夢を見る



 それがわかってからは

 上向きか右向き のみで眠るようにしている

 だって怖いもの


 右向きに寝ても

 ときどき無意識の中寝返りをうち

 左向きに眠った朝は

 あの恐怖とともに目が覚める



 わからない!! わからないよぉ!!



 「変に意識するから余計そんな夢をみるのでは?」

 と言われたことがあるが

 上記のように無意識で寝返りをうったとしても

 恐怖とともに目覚めることに変わりはない



 ここ2~3年であまり寝返りを打たなくなったことと

 意識的に右向き または上向きで眠るようにしているため

 ここしばらく左向きの怪夢はみていなかった

 今朝は久しく心臓バックバクで目がさめたので

 日記に書いてみた



 原因不明の恐怖におびえながらも

 引越しなどは考えず

 今日もあのベッドでスピスピ眠ります


 怖いけど

 結局は夢だし