君の怨念から生まれたチョコを
ひとくち齧りました
中から寂しさが溢れ出て
少ししょっぱかったです
君の恋情から作ったチョコを
ひとくち齧りました
それはとてつもなく甘くて
少し吐きそうでした
君の幸せをつめたチョコを
ひとくち齧りました
それは世界中のどのチョコより美味しくて
僕の方が悲しくなりました
君の悲しみで作ったチョコを
ひとくち齧りました
なんだか甘酸っぱくて
僕はそれが一番好きでした
僕のすべてを詰め込んだチョコを
君はひとくち齧りました
少し泣きそうな顔をして
『すごく美味しい』と零しました
僕の言葉で作ったチョコを
君は何も言わず齧りました
そして 美しく微笑んで
僕を崖の下へ突き落としました
君の口は茶色く汚れていたけれど
『ありがとう』
と確かに言いました