女性が女性の言葉で営業活動の事を、これほど生き生きと
愉しそうに語った本には今までであったことがありません。
和田裕美さんの最初の本。
私の周囲の女性に聞いてみると、だいたいどなたも営業が好きではないです。
なぜなら営業をされる立場で考えてしまうから。
「売りつけられるのはアレだけ嫌なんだから
売りつける側になってしまったら、ずっと人の嫌な顔を見ることになる」
と言うブレーキが働いてしまうのかも。
もしくはあの営業=飛び込みと言うとても大変そうなイメージを抱いているか…。
しかし考えてみれば女性の普段の会話って
「ねーねーあの店おいしかったよ!今度行こうよ!」とか
「この化粧品めっちゃいいわ~。ちょっと使ってみ?」とか
立派に営業しちゃってますね。
クチコミも見方を変えれば営業活動。
女性は自分の作ったものを売り込むのは苦手でも、
人が作ったものや人の持っている価値を一旦認めてしまったら
それを他の人に売り込むのは実は大得意。
一人っきりで密かにやに下がると言うのは
あんまり女性はやらないでしょう?
自分がファンになった商品だから、誰よりも熱くその商品の事を語れてしまう。
としたら、営業は本当は女性向の仕事なのだと思います。
しかし普段のお喋りなら無意識に出来てても、
仕事でノルマが付くと途端に自信をなくしてしまう、
それもまた女性の特性かも。
と言うか、相手が望まないものを売り込んで断られると
自分が嫌われちゃったかのように落ち込んでしまうものですね。
そこでこの本、営業のビタミン。
お断りされてもそれはたまたま、
相手のニーズやタイミングから外れた商品だっただけ。
自分が嫌われたんじゃありません。
次は相手のニーズやタイミングをリサーチして
それに適った商品を持っていくか、
商品がニーズを満たす相手を探しに行くだけです。
考えて見れば相手が自分の友達なら、
相手を損させない事を考える、相手が喜んでくれるものを探してくる
仕事の営業だっておんなじなのよ、とこの本は教えてくれます。
寧ろ相手が知らない人だからこそ、
どんな事を考えてるのか、何がうれしいのか、何に困ってるのか
たくさん聞けばいい。そしていい商品を持ってくればいい。そして
「おーコレだコレだ!コレが欲しかったんだよ、ありがとう!」
って言ってもらってこそ、営業冥利に尽きると言うものでしょう。
うんうん、そうだね!と読むたびに元気がもらえるいい本です。
営業と言う一つのことにぴったり照準を合わせていて、
とっても読みやすい。和田節の真骨頂とも言える一冊です。

