ご無沙汰しています。
世の中は今コロナで大変なことになっており、我が家の生活様式も一変しています。
4月で息子は小2、娘は年長さんになりましたが、もちろん学校は休校、学童保育と保育園は強い自粛要請となったため、共働きでありながら子ども2人を家で育児することになりました。
幸いにして、私も妻もデスクワーク中心の業種のため、在宅ワークに比較的スムーズに移行できました。
家族4人でのステイホーム生活が始まりました。今日は、我が家の学習内容を紹介したいと思います。
1.きらめき算数脳
ステイホーム生活は一般的には窮屈で大変なイメージがありますが、私にとっては意外なメリットがあって、それは、平日でも子どもたちの勉強をしっかり見てあげられることです。
平時であれば、会社から帰宅後の夜6時から妻の夕飯の支度が終わるまでに急いで勉強を見るのですが、子どもの自学自習に任せられる公文式のようなドリル系で精いっぱいで、あまり骨太な勉強をすることはできません。
ステイホーム生活では、もちろん仕事をしながらにはなりますが、子どもの「わからない!」に答えてあげることができるので、思考力を鍛えるような問題にじっくり取り組ませることができます。
我が家が最近使っているのは、SAPIXが出している「きらめき算数脳」。
小2の息子は、「小学1・2年生用」と「小学2・3年生用」
年長の娘は、「入学準備・小学1年生用」の「ずけい・いち」「かず・りょう」
※画像はお借りしました。
市販の問題集であり、書店でもAmazonでも買えます。
単純な計算問題は皆無で、そこそこ長い文章題をしっかり読み込んでから解くような思考力問題が1冊につき30題くらい収録されています。
最初は、問題を一緒に読んで、噛み砕いてあげないと1人では解き進めませんが、そのうち1人でもある程度進められるようになります。
ステイホームだからこそ、ドリルだけでなく、こういう骨太な思考力問題を一緒に考えてあげることができています。
2.毎日の学習メニュー
小2の息子
・公文(算数、英語)
・きらめき算数脳1題
・SAPIX(算数か国語)
のうち2つ
年長の娘
・公文(国語、英語)
・公文の算数
・きらめき算数脳1題
のうち2つ
をやることにしています。
どれをやるかは、本人の気分に任せることもあれば、私が指定することもあります。
公文がスランプ中で、精神的に辛いときはきらめきをやったりなど、うまく使い分けています。
2人は進んで学習に取り組むかというと、全然そんなことはなくて、どちらかというと勉強せずに遊んだり、テレビを見たいと思っています。(当然といえば当然ですね)
昔もこのブログに書いた気がしますが、我が家は勉強が終わらないと、画面を見れないルールにしています。
具体的には、
上記学習メニューを終わらせたら、
・息子はニンテンドースイッチをできる。(30分)
・娘はiPadでYouTubeを見れる。(30分)
・テレビを見れる(これは夫婦が仕事をしててかまってあげられないので、ステイホーム期間は無制限にしています)
というルール。なので、2人とも画面のために勉強を頑張っています。
とにかく早くゲームをやったり、YouTubeを見たいので、子どもたちは「その日の公文式の宿題」と、「きらめき算数脳の難易度が低い問題」を見比べて、簡単なやつを選ぼうとします(笑)
まぁ、それならそれでいいやとほっといています(後で難易度の高い問題だけ溜まって困るのは子ども自身)。
さらに特別ルールがあって、
「きらめき算数脳を追加で1題やるごとにスイッチまたはYouTube+30分」
このルールは特に息子にははまっていて、自ら「きらめきやって、30分ゲームする!」と、申告してきます。
この特別ルールによって、息子は最大で1日に2時間のゲーム時間をゲットしたこともあります。
最近はポケモンシールドに入れ込んでいて、とにかくゲームを進めたいので、勉強を頑張るという状態。
※画像はお借りしました。
さらに、これもステイホームならではですが、小学校の友達とオンライン対戦をやるようになったので、ポケモンを鍛えるモチベーションがかなり高まっているようです(笑)。
「ポケモンも鍛えられるし、学力も鍛えられるし、一石二鳥だな!」と息子と話しています。
3.きらめき算数脳の使い方
きらめき算数脳は思考力を鍛える問題集です。
簡単すぎず、かといっていたずらに難しすぎない、パズルっぽい問題がならんでいます。
ただ、問題のルールをしっかり読み込まないと解けないようになっていて、文章題が苦手な子には難しく感じると思います。
我が家も、息子のSAPIXのテストが3月にあったのですが、初めて出会う問題の意味が理解できず(長い文章を読みきれず)、問題を読まずに適当に解答したりしていたので、ちょっとまずいなと思い、「きらめき算数脳」に取り組ませてみようと思ったのが、購入のきっかけでした。
息子も娘も公文式を3歳からやっていますが、計算はある程度できるのに、文章題になると太刀打ちできない。
これは、公文式あるある。公文式の最大の弱点として、あまりにも有名です。
大人になったときに求められるのは、反復的な単純計算力ではなくて、初見の問題に対してしっかりと前提条件を読解し、問題解決をする力だと思います。
もちろん、ある程度の計算力は必要ですが、それだけでは不十分だと感じています。
(最近私は、「公文式は勉強じゃない!スポーツだ!」と半分冗談半分本気で、子どもたちに説いています。)
ということで、きらめき算数脳を始めたのですが、息子も娘も、最初はやっぱり問題を読めないし読まない。
問題文を一緒に読んであげたりはしますが、絶対に答えは教えません。自分で考えさせます。
大抵は、何か条件を読み飛ばしていたり、誤解していたりすることがほとんど。一緒に音読してあげるだけで理解できることもあります。
あとは、自分でゴリゴリ手を動かして、試行錯誤させまくります(私は「実験」と呼んでいます。)。
やりとりの一例。
息子「えー、問題の意味がわかんない!」
私「問題の最初に書いてある『れい』は読んだ?」
息子「読んでない」
私「…そりゃわかんないよ。まずは例をちゃんと読まなきゃ。問題文読んでもわかんないけど、例を読むとわかることが多いからさ。」
・・・2人で「問題文」と「例」を音読・・・
息子「あー、そういうこと!意味はわかったけど、次の問題はどうやってやればいいの?」
私「それは自分で考えなさい。例にならっていろいろ実験してみりゃいいじゃん。こういう場合を試したり、ああいう場合を試したり、さ。」
息子「わかった!じゃあ、まずはこの空欄に3を入れてみると…」
私「そうそう、そんな感じ。」
息子「3じゃだめだな…4を入れてみようかな」
私「そうだね」
息子「えー!全然うまくいかない!問題がおかしい!」
私「いや、まだ実験が足りなさすぎるでしょ!」
…数分後…
息子「あー、ようやく1個解けた!」
私「ちゃんと自分で答えにたどり着けたじゃん。はい、次の問題。」
息子「また、たくさん実験するの…?」
私「そりゃそうだ。でも、当てずっぽうの実験を通して、何かうまいやり方に気づいたんじゃない?何か法則があるんじゃない?」
というように、
絶対答えは教えないのですが、子どもが最後まであきらめずに考え抜けるようにぴったり寄り添うようにしています。
息子も文章題にだんだん慣れてきて、サポートなしでも解ける問題が増えてきました。
仕事の片手間ではありますが、平日でもこんな贅沢な家庭学習ができるのも、ステイホーム生活ならではだと思っています。