自分の勤務する介護施設のみならず、他の施設でも最近めきめきと感染力を伸ばしているのは、コロナでもなく、インフルエンザでもなく、風邪である。

 

 

感染源はわかっている。

 

 

職員さんが風邪にかかり、それでも人手不足だからと無理に出勤したことにより、次々と他の職員さんにも広まり、ついには……。

 

 

といった経路である。

 

 

主治医との連携しかないのであるが、この状況でこれがもしコロナだったりインフルだったりしたときに、こういった全く同じ経緯で感染していくのではないかと危機感を感じている。

 

 

それもこれも、人手不足が根本的な原因と考える。

 

 

会社も無理な経営を強いていることに気づいていない。

 

 

休日出勤だとか、イベントがあれば人手が欲しいからと夜勤入りや、明けの人まで″ボランティア″としての枠でサービス出勤(お金は発生しない)しなくてはいけない。

 

 

それどころか、日勤からのそのままぶっ続けでの夜勤に入る(仮眠なし)だったり、明らかに職員に無理をさせているのに、それを上に掛け合ったところで「でも、まわってるでしょ?」「何が大変なのかわからない」と言われてしまう。

 

 

深夜手当もつかない。

 

 

求人に書いてある基本給と実際の賃金が違う。

 

 

労働監督署に駆け込めば一発アウトである。

 

 

それを解消するためにも、何が大変なのか、どういったことが困ってるのか、上に説明した事があり、結局話を聞いてはもらえたが、その後の変化は何もない。

 

 

今一度、上に掛け合うべきだろうとは思うけど、言っても変わらないのであれば意味ないのだろうなとも思う。

 

 

だから、静かに心の中で「あの人(片想いの人)が転職を決意してくれますように」と願うばかりである。

 

 

こんなんだから人手不足は解消されないし、心も病む職員さんも、体がやむ職員さんも当然いるわけで、風邪だって当然ひく。

 

 

「風邪で熱もあるので、今日休ませてください」

 

 

なんて言った日には、

 

 

「風邪薬でも飲んで出勤してこい」

 

 

と言われるのがオチであるし、我々もそれが「普通な事」だという考えが当たり前に蔓延している。

 

 

でもそれは、間違っていると思う。

 

 

みんなの頭の中の「当たり前」がマヒしている。

 

 

そうじゃないはずなのに。

 

 

もう、何が正しいのか、考える思考労力すらなくなってくる。

 

 

「正しいこと」を言えば、非難される。

 

 

定時で帰ろうとすれば「え!?もう帰るの?なんで?なんか予定でもあるの?」

 

 

おかしいだろう。

 

 

明らかにおかしいのに、まるでこちらが悪いかのような口ぶりでまくし立ててくる職員さんたち。

 

 

この「洗脳された社畜根性」から一人ひとり抜け出さなければこの会社はなにも変わらないと思うのに、「出る杭を打つ(相手が正しいことを言っていたとしても)」習性が直らないのであれば、むしろ未来はないし、自分たちで自分たちの首を絞めていることにも一生気づかないんだろうなって思うと、すごく歯がゆい気持ちになる。

 

 

定時で帰りたい。

きちんとした賃金をもらいたい。

勤務内で帰れないのでとりあえず勤務時間内でタイムカードを押しはするが、残ってまで業務を熟したくない。

賃金、業務内容等、嘘偽りなく求人票に記載してほしい。

体調不良の時は遠慮なく休みたい。

休日出勤とかでなく、普通の無理のない勤務で出勤したい。

ルールや決まり事を緩くして必要のある業務だけを行いたい。

仕事量の軽減を目標として、互いに余裕のあるスタイルでゆったり利用者様に関わりたい。

風通しのよい職場でありたい。

 

 

こう思う自分のほうが悪い人間かのようなこの会社の体制をどうにかして変えたい。

 

 

いや……、まてよ。

 

 

もしかして自分が悪いのか?

 

 

自分のほうが人とずれてるのか?

 

 

……もう、よくわからなくなってきたな。

 

 

つかれた。

 

 

考えすぎて、明日熱出そう。

 

 

次は自分が風邪にかかる番かな。