全国的にも世界的にも電気代含む光熱費の値上がりが不安視されている今日この頃ですが、それは我々介護業界においても当てはまる問題である。
これは今年に限った話ではないのだが、秋から冬場にかけてはとくにエアコンや加湿器、他諸々…、電気代の消費量(金額)が半端なく上がる企業にとっては死活問題レベルの一大イベントである。
そしてそれは私の勤務する職場においても当てはまるわけで、只今絶賛『節電』という名の苦行を強いられている現状である。
仕方のない事と頭では理解しているつもりだが、やはり『節電のレベル』に関しては限界を感じるものがある。
例えば、施設内の照明を抑えるだとか、暖房の温度を少し下げるだとか、そういったレベルの節電であるならば、致し方ないと企業側に協力する姿勢をとるが、残念ながらそのレベルではないのが自分の勤務する施設である。
どのレベルなのかというと、施設内の照明をワンフロアにつき一か所(全く明るくない)のみに減らし、暖房もワンフロアにつきエアコン一か所(20度設定)天気の良い日はエアコンも照明もすべて消す。他諸々……。
利用者様は皆さん口を揃えて「寒い……寒くて困った……」と口を揃えて言っている。
もちろんだが、各居室も暖房は入っていない。
その為、お部屋で過ごされる方も口を揃えて「寒い……」と、当たり前の発言を申す。
下手をすれば間違いなく『虐待』にあたるレベル。
いてもたってもいられず、上司がいない時を見計らって暖房なんかつけようものなら、何故かバレて怒られる始末である。
そのたびに思う。
「自分が悪いのか?ホントに自分だけが悪いのか?そういう問題なのか
?」
なんて、投げかけようものなら収集がつかなくなりそうなので、それらの思いは心の中でグッと呟き、日々様々な疑問を押し殺しているとある介護士であった。
正直、あれやこれやと言いたくもないが……、
いや、言いたくもなる。
言いたくもなるだろう。
でも口に出して言うことが出来ないので、こうやってこの場で書きなぐるしかないのである。
我々スタッフは厚着をするとか、使い捨てカイロ等で防寒対策は出来ても、利用者様には限界がある。
他の施設の現状が把握できていないので、自分の勤務先だけがなにも特別な状況というわけではないのかもしれない。
それだとしてもだ、
何か言わないと気が済まないのがもく次という人間である。
だが、現状何も変えられないのが歯がゆくて悔しい。
願うことといえば、
「早く春が来ますように」
ってことくらいかな。
あぁ……、寒い……。