利用者様からの暴力、罵声、拒絶、壮絶なイヤイヤ期‥‥‥。

 

日々様々な対応を見極め、実行していかなければならない職員さん達ですが、中には頭を悩ませる場面も多々ありまして。それがまさにーー

 

 

「殺してやる」

 

 

ーーなんて、言われた日には全職員さんの身体的ストレスが最高潮に達するわけです。

 

 

頭にくる気持を抑えつつ、優しい声かけをする職員さん達を見て本当にプロフェッショナルだと実感しています。

 

 

‥‥‥と言うのも、一度だけ言い返してしまったことがあるんです。自分は。

 

 

日々の仕事のストレスとプライベートなストレスと体調不良とが最高潮に達した瞬間に、とある利用者様から「お前早く死ねよ。殺すぞ」と言われて、「アカの他人でもある〇〇さんにお前なんて言われたくもないし、アカの他人の〇〇さんに殺される理由もなければ、意味もわからない。じゃあ、自分が同じこと言われたらどう?同じこと家族にも言える?どう思うかな?自分はそんなこと言われたら傷付くし嫌だ。」と、頭ごなしに突っかかってしまったものだから、もうそこからはお互いにヒートアップして言いたいこと言い合ったわけ。

 

 

そんなことをしてるうちにスッキリしたのかその利用者様はそれから暫くの間、とても穏やかに過ごされていて、終いには「はぁー、スッキリした!ありがとね」と、一言。

 

 

ある意味、利用者様もストレス溜まってるけどそれを発散する方法がわからなかったり思いつかないから、対人間に暴言吐いたり当たり散らすしかないのかもしれない。と、改めて考えさせられた出来事でした。

 

 

おそらく見る人から見たら「それって言葉の暴力だろ。虐待じゃね?」って感じるかもしれないけど、私たちがそうであるように、利用者様だってストレスも溜まる。

 

 

そのストレスをどうやって発散してもらうかってところも含めてケアしていけたらいいなぁとか思う。

 

 

新たなケアの方法ってのも必要で、そう思い付く事自体、初歩的な事だろって言われたらそれまでだけど、自分的にはある意味あの場で反発したからこそ見えてきたものや新たな考え方もうまれるのだと思うと、一から十までマニュアル通りにケアすることに対してそのマニュアルって本当にそれでいいの?って疑問に思う。

 

 

自分達だってストレス発散するためにあの手この手で解消しようとするのと同じで、利用者様だって時には怒りたいし、時には泣きたいし、時には暴れたいし、時には暴言を吐いたときに歯向かってきて欲しい人もいるかもしれない。

 

 

まじまじとそんなことを考えていると、日々のケアに対する問題点だとか見えなかったものが見えてくる。

 

 

つくづく、介護って奥が深いなぁ。

 

 

対人間だからこそ難しいし、

対人間だからこそ疑問もうまれるし、

対人間だからこそ互いに味わえる成長や経験もあるし、

 

 

それらには正解なんてものはないけれど、目の前の難問を解決するたびに、自分自身も見つめ直せるんだよね。

 

 

本当に面白いなって思う。

 

 

(それ以上にストレスは溜まるけどね)

 

 

今日も出勤するとしますか。

 

 

行ってきます。