以前、ある政党の重要人物が組織を離脱して、
外部から、その政党のありようを批判攻撃した。
すると、その政党は、
その人物の過去におけるプライベートで些末な話を持ち出して、
猛然と罵倒に近い批判をくりひろげた。
言っていることは事実であるとしても、
こうした個人攻撃は見苦しいとしか言いようがない。
公の論議に個人攻撃で応酬するのは、
筋違いであり、恥であるという認識を、

もちあわせていないということになる。
個人攻撃をしてしまえば、公の論議では反論できないと、
自分で認めてしまったかのような印象を世間に与えてしまう。
そんなことが、二つの政党で起きていた。
思想も歴史も全く別の政党なのに、同じようなことが起きた。
公の論議の場では、
個人攻撃は恥であるということを知らない人が意外と多いように思う。
どうも、いまの日本には、
民主主義の一番の基本を忘れてしまっているような、

危険な風潮を感じる。