歴史や伝説に、
後宮に仕える女性は数千とか数万とかいう数字が出てくるが、
多分かなり盛っていると思う。
皇帝や独裁者の見栄もあるから、大袈裟になるのも仕方ないのかもしれない。
日本の大奥の3千とか4千とかいう数字は、

ベットインする女性そのものの数字ではなく、

その女性の世話をする女性の数も合算されているらしい。
女性が30人くらい集まってくるだけで、殿様のほうも、

顔や名前を覚えるだけで大変な苦労になる。
大勢の女性を酒席にはべらせて、飲めや歌えやのドンチャン騒ぎをするだけなら、
かなりな人数でも楽しくやってゆけるが、ベットインとなると世の中、
急に厳しい現実が待ち受けている。
アニメの世界しか知らない童貞が妄想するような場面は実際には難しい。
複数の女性と同時にベットインすることは、事実上不可能なのである。
やってやれないことはないのだが、男はなにひとつ面白くない。
男は、ただただ忙しいだけ、男だけが無闇矢鱈と作業量が多い。
「俺は、ベットインで疲れても、女の体が代われば、忽ち精力
回復し元気もりもりになる」という男は多いから、

連続ベットインはできるかもしれないが、同時複数を楽しめる男はいない。
日常会話的なやりとりでも、
女性の数が3桁になると、誰となんの話をしていたのやら、憶えていられなくなり、
会話もろくにできない形になる。
日替わりで毎日女性が変わるのも、実際には長続きしない。
気に入った女性と、ゆっくり暮らせないのなら、
皇帝権力も、味気ないものになる。
1人の女性に飽きがくるまでに1週間の時間がかかるとして、
男の欲望を最大限満たすための女性の数は、1年で50人が限界ではないかと思う。
10年もたつと、若い女性が年増になり、賞味期限切れになる。
数が多すぎると、10年で総入れ替えは、全く意味のない大変なロスが発生する。
後宮何千人とか何万人とかいう話は、相当見栄の絡んだ数字であると思う。