眠れる森
覚えているかしら。
まだ月9絶頂時代の大成功作。
当時、高校生だったけど、結構気合入れて見たんだよ。
1.中山美穂の大ファンだったから出演ドラマは全て見ていた
2.本上まなみが出てきて好きになって、初出演したドラマがつまらなかったもので次に期待
3.好きなキムタクが出てる
というわけで、要するに普通は1人くらいは嫌いな人が混ざりこんでしまうドラマって媒体で、これは好きな人しか出てなかったわけ。
脚本、野沢尚先生。
テレビドラマにあんまり期待した事もなければ、感銘を受けた事もないけど、野沢尚先生のドラマは期待できる。
傷だらけの天使、北の国から、野沢尚先生、このくらいじゃなかろか。
好きなドラマだった割には、それ以降一度も見た事無かった。
で、久々に見ました。結構ぶっ通して。ここ3日くらいで。
昨日は6時間くらい見た事になる(暇人)
すんげー素晴らしいのな。
今まで、それなりには色々な物を見てきたつもりだけど、この歳になって本当に凄さがわかるというような物ばかり。
一度見てしまってるから犯人を知ってしまっているのは残念だったけども。
演出はともかく、脚本に関しては、こんなんヒッチコックの仕事やん、という感じ。
あとは時代だろうけども、今よりも随分エッジ効いてる。
キムタクのキャラクターとか、最初はだいぶ気持ち悪くて、恐らく今の人気タレントさん達は事務所にやらせてもらえなそうなキャラクター。
急に中山美穂の前に現れて、あなたの15年ずっと追いかけてみてましたって迫る役だからね。
完全にストーカーものみたくなっちゃう。
それに、キムタクの事を愛してる本上まなみへの扱いが容赦ない。もう本当にひどいんだから。
見ていてそんなに言っちゃって平気かしらとアワアワする。
ま、俺がそうできないからそう思うだけで、そういう人は多いのかもしれないけど。
いやぁ素晴らしい物語です。ストーリーテリングも素晴らしい。
何とかテレビドラマの枠の中で人間の本質を突こうとしている(これはテレビドラマとしては珍しい事)。
でもみんないい~役もらってんだなぁ。みんなに見せ場がある。
優しい婚約者に仲村トオル、そのパパに岡田真澄、ママに原田美枝子、
平凡に生きてきたのに突然自分の影に対峙する事になる女性に中山美穂、
その前に急に現れて謎をつきつける木村拓哉、
その恋人の本上まなみ、
キムタクとつるみ、尚且つその恋人の本上が好きなユースケサンタマリア、
中山美穂の過去に深く関係がある謎の男、陣内孝則、
陣内を待ち続ける妻、横山めぐみ、
森の中で社会から忘れられた精神科医をやる夏八木勲
み~んないい。ハズれがない。
本上まなみさんなんかは、全然ドラマに向かない人なんだなぁと別のドラマで思ったもんだけど、不思議な事にその不器用さによって本上まなみ役の悲劇感がよりドラマティックになってるし、ユースケさんもいい~仕事してらっしゃる。
ただ、1つだけ言えるのは徹底的に暗い話という事だな。
上の皆のキャラクターがちゃんと書かれてるから、みんなの世界に感情移入できるものの、それだけにみんなの最後には凹む。最後にハッピーになる奴ひとりもいないだろ。
ユースケと本上なんかは余りにショッキングで当時からそのシーンだけは鮮明に覚えてた。
映画の「深紅」も大変面白かったけど、やっぱり暗い。
でも野沢先生の話を見たり読んだりするのに躊躇してしまう1つの理由は、この人の話読むと、やっぱり絶望サイドの人だと思うのよね。
何で自殺されたかは知らないけども、わかってしまう気もしないでもない。
「繊細」枠に分類するにしても野島伸治の繊細とは違う。
もっと根深い、絶望。
いや、知らないよ。明るい人だったかもしれないけど。どうもそう思えない。
何にせよ、余りポジティブな話で感動ってしないね。
北の国からも、傷天も、基本的には救いがない。
まだ月9絶頂時代の大成功作。
当時、高校生だったけど、結構気合入れて見たんだよ。
1.中山美穂の大ファンだったから出演ドラマは全て見ていた
2.本上まなみが出てきて好きになって、初出演したドラマがつまらなかったもので次に期待
3.好きなキムタクが出てる
というわけで、要するに普通は1人くらいは嫌いな人が混ざりこんでしまうドラマって媒体で、これは好きな人しか出てなかったわけ。
脚本、野沢尚先生。
テレビドラマにあんまり期待した事もなければ、感銘を受けた事もないけど、野沢尚先生のドラマは期待できる。
傷だらけの天使、北の国から、野沢尚先生、このくらいじゃなかろか。
好きなドラマだった割には、それ以降一度も見た事無かった。
で、久々に見ました。結構ぶっ通して。ここ3日くらいで。
昨日は6時間くらい見た事になる(暇人)
すんげー素晴らしいのな。
今まで、それなりには色々な物を見てきたつもりだけど、この歳になって本当に凄さがわかるというような物ばかり。
一度見てしまってるから犯人を知ってしまっているのは残念だったけども。
演出はともかく、脚本に関しては、こんなんヒッチコックの仕事やん、という感じ。
あとは時代だろうけども、今よりも随分エッジ効いてる。
キムタクのキャラクターとか、最初はだいぶ気持ち悪くて、恐らく今の人気タレントさん達は事務所にやらせてもらえなそうなキャラクター。
急に中山美穂の前に現れて、あなたの15年ずっと追いかけてみてましたって迫る役だからね。
完全にストーカーものみたくなっちゃう。
それに、キムタクの事を愛してる本上まなみへの扱いが容赦ない。もう本当にひどいんだから。
見ていてそんなに言っちゃって平気かしらとアワアワする。
ま、俺がそうできないからそう思うだけで、そういう人は多いのかもしれないけど。
いやぁ素晴らしい物語です。ストーリーテリングも素晴らしい。
何とかテレビドラマの枠の中で人間の本質を突こうとしている(これはテレビドラマとしては珍しい事)。
でもみんないい~役もらってんだなぁ。みんなに見せ場がある。
優しい婚約者に仲村トオル、そのパパに岡田真澄、ママに原田美枝子、
平凡に生きてきたのに突然自分の影に対峙する事になる女性に中山美穂、
その前に急に現れて謎をつきつける木村拓哉、
その恋人の本上まなみ、
キムタクとつるみ、尚且つその恋人の本上が好きなユースケサンタマリア、
中山美穂の過去に深く関係がある謎の男、陣内孝則、
陣内を待ち続ける妻、横山めぐみ、
森の中で社会から忘れられた精神科医をやる夏八木勲
み~んないい。ハズれがない。
本上まなみさんなんかは、全然ドラマに向かない人なんだなぁと別のドラマで思ったもんだけど、不思議な事にその不器用さによって本上まなみ役の悲劇感がよりドラマティックになってるし、ユースケさんもいい~仕事してらっしゃる。
ただ、1つだけ言えるのは徹底的に暗い話という事だな。
上の皆のキャラクターがちゃんと書かれてるから、みんなの世界に感情移入できるものの、それだけにみんなの最後には凹む。最後にハッピーになる奴ひとりもいないだろ。
ユースケと本上なんかは余りにショッキングで当時からそのシーンだけは鮮明に覚えてた。
映画の「深紅」も大変面白かったけど、やっぱり暗い。
でも野沢先生の話を見たり読んだりするのに躊躇してしまう1つの理由は、この人の話読むと、やっぱり絶望サイドの人だと思うのよね。
何で自殺されたかは知らないけども、わかってしまう気もしないでもない。
「繊細」枠に分類するにしても野島伸治の繊細とは違う。
もっと根深い、絶望。
いや、知らないよ。明るい人だったかもしれないけど。どうもそう思えない。
何にせよ、余りポジティブな話で感動ってしないね。
北の国からも、傷天も、基本的には救いがない。
贖罪
見ました。すげーな。良く見た。
他の作業やりながら、なんかあんま煩くなくて冗長なやつを流しておきたいなぁと思う事があって。
1900年はあんまり静かじゃないし、ファニーとアレクアサンデルは片手間で見るのは勿体無すぎる。
スカーフェイスと続・荒野の用心棒は既に結構ヘビロテしちゃってる。
ゴッドファーザーだと見入ってしまうし、甘い生活や山猫は絶望しちゃう。
で、この間WOWOWで放送していた黒澤清の「贖罪」を。
テレビドラマって事で興味なかったけど、5話(?)分を1つにまとめたインターナショナル版てのがでたんでね、見てみた。
いやぁ長い長い。他の事しながらじゃなきゃ絶対見なかったな。
4時間半くらい(笑)
ま、普通だけどね、あくまでも。ただその普通がありががい事もある。
前も同じような事書いちゃったけども、黒澤清のよさはあのバランス感覚なんだろうね。
だから結構普通の”ちゃんとした人”なんだと思う。
あなたの映画のファンですって丁寧に挨拶すれば、丁寧に返してくれそうな。
愛すべきB級映画への偏愛や、映画の文法の解釈、ホラー固執、そういう側面を持ちながら、でも普通の人気が出そうなお話も、いいあんばいに仕上げますよっていうね。
で、それなりのスターも使えてきっとそれなりのリーダーシップもある。
ものすごい万能プレイヤー。
全然普通の話でも、その中でしっかり自分のやりたい事もやっちゃうっていうかね。
サスペンスみたいな話なんだけど、その中でキョンキョンに廃屋の中を包丁片手にウロウロさせるシーンなんか、完全にやりたいだけという感じがして好感がもてる。
ま、楽しかったかと言えば、イマイチなんだけど・・
というのは個人的には、やっぱりもう少しやりたい事を思い切りやったような映画の方が見ていてこっちも面白いから。
話は、田舎町の小学校で仲良し5人組の女の子の中の1人が殺される。
他の4人は犯人を見たが有益な目撃証言は得られず迷宮入りになる。
その母親のキョンキョンはその4人に対し憎しみを抱く。
その4人は4人で、心に闇と罪の意識を抱えて生きていく。
5人がそれぞれ15年経ってどのようにその罪に振り回され、対峙していったかという話。
やっぱりB級感はちゃんと出してる。哲学的にはしない。そこが黒澤節。
ま、それぞれの終わり方なんかは全体的に良いんだろうけど、出てくる男はことごとく気持ち悪い。それはちょっと生理的にキツいものがあるな。
香川照之、加瀬亮、森山未来、あと池脇の不倫相手、総じて気持ち悪い。
水橋研二や伊藤歩は懐かしくてよかったね。
主演女子4人(蒼井、小池栄子、池脇千鶴、わかんない人)が大して好きじゃないのもキツかったが、そこを補う程度にはキョンキョンさんを好きなのでね。
相変わらず小泉今日子は魅力爆発でした。
大人気のアマちゃんも実家で見る事あるけど、小泉今日子は大変良い。
他の作業やりながら、なんかあんま煩くなくて冗長なやつを流しておきたいなぁと思う事があって。
1900年はあんまり静かじゃないし、ファニーとアレクアサンデルは片手間で見るのは勿体無すぎる。
スカーフェイスと続・荒野の用心棒は既に結構ヘビロテしちゃってる。
ゴッドファーザーだと見入ってしまうし、甘い生活や山猫は絶望しちゃう。
で、この間WOWOWで放送していた黒澤清の「贖罪」を。
テレビドラマって事で興味なかったけど、5話(?)分を1つにまとめたインターナショナル版てのがでたんでね、見てみた。
いやぁ長い長い。他の事しながらじゃなきゃ絶対見なかったな。
4時間半くらい(笑)
ま、普通だけどね、あくまでも。ただその普通がありががい事もある。
前も同じような事書いちゃったけども、黒澤清のよさはあのバランス感覚なんだろうね。
だから結構普通の”ちゃんとした人”なんだと思う。
あなたの映画のファンですって丁寧に挨拶すれば、丁寧に返してくれそうな。
愛すべきB級映画への偏愛や、映画の文法の解釈、ホラー固執、そういう側面を持ちながら、でも普通の人気が出そうなお話も、いいあんばいに仕上げますよっていうね。
で、それなりのスターも使えてきっとそれなりのリーダーシップもある。
ものすごい万能プレイヤー。
全然普通の話でも、その中でしっかり自分のやりたい事もやっちゃうっていうかね。
サスペンスみたいな話なんだけど、その中でキョンキョンに廃屋の中を包丁片手にウロウロさせるシーンなんか、完全にやりたいだけという感じがして好感がもてる。
ま、楽しかったかと言えば、イマイチなんだけど・・
というのは個人的には、やっぱりもう少しやりたい事を思い切りやったような映画の方が見ていてこっちも面白いから。
話は、田舎町の小学校で仲良し5人組の女の子の中の1人が殺される。
他の4人は犯人を見たが有益な目撃証言は得られず迷宮入りになる。
その母親のキョンキョンはその4人に対し憎しみを抱く。
その4人は4人で、心に闇と罪の意識を抱えて生きていく。
5人がそれぞれ15年経ってどのようにその罪に振り回され、対峙していったかという話。
やっぱりB級感はちゃんと出してる。哲学的にはしない。そこが黒澤節。
ま、それぞれの終わり方なんかは全体的に良いんだろうけど、出てくる男はことごとく気持ち悪い。それはちょっと生理的にキツいものがあるな。
香川照之、加瀬亮、森山未来、あと池脇の不倫相手、総じて気持ち悪い。
水橋研二や伊藤歩は懐かしくてよかったね。
主演女子4人(蒼井、小池栄子、池脇千鶴、わかんない人)が大して好きじゃないのもキツかったが、そこを補う程度にはキョンキョンさんを好きなのでね。
相変わらず小泉今日子は魅力爆発でした。
大人気のアマちゃんも実家で見る事あるけど、小泉今日子は大変良い。
GUCCIシネマ
GUCCIがスコセッシなんかに出資して、旧フィルムの復元をする活動をやっておりますが、最近、GUCCI銀座ビルの一室で、復元した映画の上映(と言ってもフィルム映写じゃない)をやっている。
で、その第一段を先日見て参りました。
甘い生活。
復元したものを去年BSでも放送してたね確か。
ブルレイも出てる筈。
観客は20名くらい。
なかなか座り心地の良いソファーで良かった。
映画館じゃないから、フィルム映写でもないし、スクリーンも折りたたみの物のようで、真ん中に線が入ってしまうのだけども、ま、こういうのは雰囲気雰囲気。
現状では7本手がけているようで、夏の嵐、こわれゆく女、アントニオーニの聞いたことないやつもあったな。
来月は山猫だそうで。
こちらも去年WOWOWでやってた。
こちらもまたね、なんというか絶望の映画を続けるなと。
国家、世界、共同体。
何をやっても巧くなどいくわけがない。なぜなら失敗の要因の全ては人間のエゴだから。誰も世界なんか良くしたくない。良くしたいのは己の待遇、境遇だけだと。
多くの誰かを搾取し貴族が成り立つ。貴族を倒し民衆が立つ。しかし結果は変わらない。
むしろ民衆を犠牲にし特権階級を生み出した事で高度な文化が生まれたのも事実。
特権階級を無くすとやはり何かが生まれる力は極端に弱まる。
しかしそんな不公平は許せない。
許せないが己が特権の側であれば大歓迎だと。
そういう絶望の映画(だと俺は思う)。
ニーチェが発狂しドストエフスキーが滅入った問題でもあると思うね。
そもそもだ。貴族を倒して民主化してみたものの、ヴィスコンティの映画を尊んでしまう=貴族文化への憧憬やまずというところが、自分含めてもうみっともない。
自分がそうなりたかっただけやん。と。
ヴィスコンティだから撮れたんだろう。貴族側の視点なんてそうわからない。貴族の経験ないから。
美しさ、雰囲気だけでこの映画を見るのは狡いな。
もちろん、甘い生活も、おしゃれさだけで見るのは狡い。
それだけ気が滅入る主題の映画だ。
それだけに良い映画だけども。
それに、山猫はね、自然光撮影でテクニカラー、ヴィスコンティでニーノロータでCCでドロン、やっぱり映画的な楽しみも沢山。
ま、長い映画だけど、楽しみにしとります。
で、その第一段を先日見て参りました。
甘い生活。
復元したものを去年BSでも放送してたね確か。
ブルレイも出てる筈。
観客は20名くらい。
なかなか座り心地の良いソファーで良かった。
映画館じゃないから、フィルム映写でもないし、スクリーンも折りたたみの物のようで、真ん中に線が入ってしまうのだけども、ま、こういうのは雰囲気雰囲気。
現状では7本手がけているようで、夏の嵐、こわれゆく女、アントニオーニの聞いたことないやつもあったな。
来月は山猫だそうで。
こちらも去年WOWOWでやってた。
こちらもまたね、なんというか絶望の映画を続けるなと。
国家、世界、共同体。
何をやっても巧くなどいくわけがない。なぜなら失敗の要因の全ては人間のエゴだから。誰も世界なんか良くしたくない。良くしたいのは己の待遇、境遇だけだと。
多くの誰かを搾取し貴族が成り立つ。貴族を倒し民衆が立つ。しかし結果は変わらない。
むしろ民衆を犠牲にし特権階級を生み出した事で高度な文化が生まれたのも事実。
特権階級を無くすとやはり何かが生まれる力は極端に弱まる。
しかしそんな不公平は許せない。
許せないが己が特権の側であれば大歓迎だと。
そういう絶望の映画(だと俺は思う)。
ニーチェが発狂しドストエフスキーが滅入った問題でもあると思うね。
そもそもだ。貴族を倒して民主化してみたものの、ヴィスコンティの映画を尊んでしまう=貴族文化への憧憬やまずというところが、自分含めてもうみっともない。
自分がそうなりたかっただけやん。と。
ヴィスコンティだから撮れたんだろう。貴族側の視点なんてそうわからない。貴族の経験ないから。
美しさ、雰囲気だけでこの映画を見るのは狡いな。
もちろん、甘い生活も、おしゃれさだけで見るのは狡い。
それだけ気が滅入る主題の映画だ。
それだけに良い映画だけども。
それに、山猫はね、自然光撮影でテクニカラー、ヴィスコンティでニーノロータでCCでドロン、やっぱり映画的な楽しみも沢山。
ま、長い映画だけど、楽しみにしとります。
アスファルトジャングル
ジョンヒューストン。見ました。
今でいうところのクライムサスペンス。再利用されやすそうな題材。
出所した天才犯罪者が大きな宝石強盗を企み、その仲間として数名のアウトローを集めて行動に移すが・・というようなお話。
主役はメンバーの中の「用心棒」役を引き受ける事になるチンピラ。
大きな牧場で育ち、その事を誇りに思っていたにも関わらず、父が死に牧場を手放す事になり、それから道を踏み外していった根は純粋なチンピラ。
こういうキャラクター付けが非常に巧い。
そんなに複雑でも無ければテーマ主義も無い。
キャラクターを見る映画。キャラを立たせる為の、シーン、小道具、ディティール。
読後感が全くない。それだけ純度高く“映画的”であるという事。
ただ、やっぱりジョンヒューストン、ただの映画は作らない。
クライムサスペンスともフィルムノワールともハードボイルドとも群像劇とも言えるけども、本当に骨太。甘くない。
例えば、「カリートの道」って映画があったじゃない。好きな映画だし、大好きなパチーノの代表作の1本。
あれもハードボイルドのおいしいとこ取りの映画。
アブない仕事してた悪党が、嫌気がさして、次の仕事を最後に金を稼いで、女と知らない土地へ逃げようとするが、最後の仕事でトラブって逃げられない。
そういう典型。
でも、そういう甘い方へは決して転ばない。
女と逃げようともしないし、最後まで女に気を許して甘えてしまう事をしない。
辛うじて老いた天才犯罪者(ボス)が最後に女の踊りに見とれて逃げるのが遅れる程度。
しかし、この犯罪者はこの己の行為を冷静に振り返って分析すらする。
決してメロドラマに転ばない。
こういう骨太さが偉い。どうしてもドラマにシフトしちゃうもんが多いから。
今同じ題材を今やれば、オーシャンズ11みたくなっちゃう。
大仰で作為的なメロドラマの骨頂。
そうしない我慢強さ、素晴らしいね。脚本も素晴らしい。
勿論、メロドラマにも良い所はあるけどもね、非メロに対しての方が、敬意はある。、
今でいうところのクライムサスペンス。再利用されやすそうな題材。
出所した天才犯罪者が大きな宝石強盗を企み、その仲間として数名のアウトローを集めて行動に移すが・・というようなお話。
主役はメンバーの中の「用心棒」役を引き受ける事になるチンピラ。
大きな牧場で育ち、その事を誇りに思っていたにも関わらず、父が死に牧場を手放す事になり、それから道を踏み外していった根は純粋なチンピラ。
こういうキャラクター付けが非常に巧い。
そんなに複雑でも無ければテーマ主義も無い。
キャラクターを見る映画。キャラを立たせる為の、シーン、小道具、ディティール。
読後感が全くない。それだけ純度高く“映画的”であるという事。
ただ、やっぱりジョンヒューストン、ただの映画は作らない。
クライムサスペンスともフィルムノワールともハードボイルドとも群像劇とも言えるけども、本当に骨太。甘くない。
例えば、「カリートの道」って映画があったじゃない。好きな映画だし、大好きなパチーノの代表作の1本。
あれもハードボイルドのおいしいとこ取りの映画。
アブない仕事してた悪党が、嫌気がさして、次の仕事を最後に金を稼いで、女と知らない土地へ逃げようとするが、最後の仕事でトラブって逃げられない。
そういう典型。
でも、そういう甘い方へは決して転ばない。
女と逃げようともしないし、最後まで女に気を許して甘えてしまう事をしない。
辛うじて老いた天才犯罪者(ボス)が最後に女の踊りに見とれて逃げるのが遅れる程度。
しかし、この犯罪者はこの己の行為を冷静に振り返って分析すらする。
決してメロドラマに転ばない。
こういう骨太さが偉い。どうしてもドラマにシフトしちゃうもんが多いから。
今同じ題材を今やれば、オーシャンズ11みたくなっちゃう。
大仰で作為的なメロドラマの骨頂。
そうしない我慢強さ、素晴らしいね。脚本も素晴らしい。
勿論、メロドラマにも良い所はあるけどもね、非メロに対しての方が、敬意はある。、
アラバマ物語
WOWOWで放送していたので見てみた。
さすがに巧い。余りにアメリカ的な世界観ぽいから、何となく敬遠してきちゃった作品。
で、確かにアメリカ的”正義”で、アメリカ的”閉鎖世界”で、アメリカ的”差別主義”で、アメリカ的”家父長制”の世界観であるんだけども、思っていたよりもずっと中和されてる。
番組紹介やDVDのジャケットなんかでは「正義の弁護士が人種差別と戦う」的な触れ込みをされてる。
でも、実際には子ども達の物語なんだな。
子ども達(お兄ちゃんと妹と友達)がやんちゃ心で街の色々を見ていく。
自分の父がどういう人間なのか、どういう仕事なのか、アメリカというのがどういう世界か。
だから凄く優しい目線というか、押し付けがましくない、中和された世界観。
テクニックの賜物だな。
で、「正義の弁護士」という紹介も随分悪いなと。実際には正義の弁護士と言っても全然力が足りない、ただの良きパパ。でも彼なりの正義を思って、信念に基づいた行動をする。
というまぁそこがアメリカ的なわけだけど、でも、彼自身にも人種差別感覚が全く無いわけでは決してない。そういう所が真面目に作ってるなという印象はある。
ただ、こういういかにも説教臭くなりそうな題材を、決して正面からは書かない。
子どもの遊びの延長として描く。そこが巧いし偉い。だから映画的。
ハロウィンのハムの衣装のまま森を走る妹なんかはね、とても映画的で良いシーン。
でもあれだ、何よりも、映像の美しさだろうな。思いもよらぬ収穫だったけども。
モノクロ映像で映る、月夜の森や、そのハロウィンの夜や、庭のブランコや、子ども達の恐い隣の家への冒険や、畑の作物や、そういう映像がとても美しい。
特に終盤のハロウィンの夜の森のシーンだなぁ。あぁやっぱりモノクロ映像っていうのは綺麗だなぁとしっとり浸れた事が、一番良かった。
子ども達のキャラクターも良いね。
スカウトっていうニックネームの妹が全体の語り部なんだけども、いやぁこの娘のキャラクターのよさも去ることながら、なんかとてもかわいい。
いよいよ歳とってロリコンになってきたのかしら。と危機感を持ったね。
あぁ白人女子の子どもなら持ってもいいのにな。
自分と似た子どもなんて却って愛せない(笑)
さすがに巧い。余りにアメリカ的な世界観ぽいから、何となく敬遠してきちゃった作品。
で、確かにアメリカ的”正義”で、アメリカ的”閉鎖世界”で、アメリカ的”差別主義”で、アメリカ的”家父長制”の世界観であるんだけども、思っていたよりもずっと中和されてる。
番組紹介やDVDのジャケットなんかでは「正義の弁護士が人種差別と戦う」的な触れ込みをされてる。
でも、実際には子ども達の物語なんだな。
子ども達(お兄ちゃんと妹と友達)がやんちゃ心で街の色々を見ていく。
自分の父がどういう人間なのか、どういう仕事なのか、アメリカというのがどういう世界か。
だから凄く優しい目線というか、押し付けがましくない、中和された世界観。
テクニックの賜物だな。
で、「正義の弁護士」という紹介も随分悪いなと。実際には正義の弁護士と言っても全然力が足りない、ただの良きパパ。でも彼なりの正義を思って、信念に基づいた行動をする。
というまぁそこがアメリカ的なわけだけど、でも、彼自身にも人種差別感覚が全く無いわけでは決してない。そういう所が真面目に作ってるなという印象はある。
ただ、こういういかにも説教臭くなりそうな題材を、決して正面からは書かない。
子どもの遊びの延長として描く。そこが巧いし偉い。だから映画的。
ハロウィンのハムの衣装のまま森を走る妹なんかはね、とても映画的で良いシーン。
でもあれだ、何よりも、映像の美しさだろうな。思いもよらぬ収穫だったけども。
モノクロ映像で映る、月夜の森や、そのハロウィンの夜や、庭のブランコや、子ども達の恐い隣の家への冒険や、畑の作物や、そういう映像がとても美しい。
特に終盤のハロウィンの夜の森のシーンだなぁ。あぁやっぱりモノクロ映像っていうのは綺麗だなぁとしっとり浸れた事が、一番良かった。
子ども達のキャラクターも良いね。
スカウトっていうニックネームの妹が全体の語り部なんだけども、いやぁこの娘のキャラクターのよさも去ることながら、なんかとてもかわいい。
いよいよ歳とってロリコンになってきたのかしら。と危機感を持ったね。
あぁ白人女子の子どもなら持ってもいいのにな。
自分と似た子どもなんて却って愛せない(笑)
