白い壁に飾られた画の中の碧い鳥が
僕を見つめている・・・・
 まるで僕の心を見透かし何かを訴えているかのように・・・・

 暫く鳥の目を見つめていると 
鳥の口が開き僕に話し掛けてきた~

 君はどうしていつも部屋の中にいるの?
 どうして外を見つめてばかりで出ようとしないの?
 世界は広くて素晴らしいよ  不思議なことが一杯だよ
 冒険しようよ  僕が外へ連れ出してあげるよ~

 
 しゃべる筈もない画の中の鳥が
僕にそう話した・・・・
 まるで本当に世界を羽ばたき大空を駆け巡っているかのように・・・・・

 鳥は画の中から飛び出し 
僕を背中に乗せて 窓から飛び出した

 大空へ舞い上がり世界を駆けめぐる~
僕は 何が起きてるのか 夢なのか現実なのか 判らないまま
世界の広さと不思議にドキドキわくわく胸をときめかせ
夢を広げていった・・・・・



 小鳥さん  連れ出してくれてありがとう
 幸せを   見いだしてくれてありがとう
君のおかげで夢が持てたよ

 僕が描いた画の中の碧い鳥は
心なしか微笑んでるように見えた・・・・