私は 付き合っていた彼と別れ 宛も無く歩いていた~ふと
聞き覚えのある懐かしい曲に誘われるように”LA’rc^en^Ciel”という名前の洋館に入った。

 部屋に入ると 一人の男性が曲を奏でていた~
その男性は 何故か私のことを知っていた・・・・
そして私も何故かこの洋館へ初めて来た気がしなかった・・・・

 私は記憶を辿り そして辿り着いた・・・・
 彼は実際に目の前には存在しない・・・・
 私の記憶の映像がまるで八ミリのように私の目から映し出されているようだった・・・・

 私は現実の世界から逃れ  その洋館へ住み込み
日中は彼の曲を口ずさみ  夜は夢の彼と共にいた・・・・

 肉体は現実の世界にありながら  心・魂は洋館の中にあった・・・・
 日にちが経てば経つほど  彼と付き合ってた頃の昔の記憶が呼び起こされ~
彼の不思議な力が働いているのか~出ようとしても今度は出られなくなってしまった・・・・

  私は完全に  彼の幻に取り付かれてしまった・・・・
 私は どうしたら  この洋館から出られるのだろう?・・・・
いつ 出られるのだろう?・・・