仕事をしていると、ついつい大変でつらいことばかりと思ってしまう。

けれど、やっぱり楽しいときもあるものでそのために仕事している。


と多くの方が思っているのではないかと思います。



今日は夏休みのプール指導。

私は受付で、プールカードにはんこを押したり、爪切りチェックをしたり。


そうしたら、プールの終わったある男の子が浮かない顔をして私のところへ。


「先生、プールカード入れてたファイルがない・・・」

「どこに置いたの?」

「カード入れるところ」

「どういうファイル?」

「野球選手の書いてある緑のやつ・・・」

「名前は書いてある?」

「書いてない・・・」


しばらく辺りを探しても見つからないので仕方ない。

「う~ん・・・誰かが見つけて忘れ物置き場に持ってきてくれるよ」

「・・・」

「しょうがない、先生も聞いてみるけど・・・」


彼はそのまま友達と帰ったかのように見えました。

が、5分くらいしてまた戻ってきたんです。

「先生、ぼくのファイルがないんだよ・・・」

「うん、でも今見つからないからねぇ」

「誰かが盗んだのかなぁ・・・」

「そんな悪いことする人いないと思うけど・・・」

「でも、そうとしか考えられないよ・・・」

「・・・」


ふと見ると、プールに来た子の靴がぐちゃぐちゃになっている。

気にしないで並べていったのでしょう。

「ね、この靴きれいに並べない?」

「え・・・?」

「ほら、きれいに並んでると次の人もきれいにするでしょう?いいじゃない?」

「・・・」

「ほら、いいことするといいことがあるかも!ね!」


彼はうつむき加減に、何も言わず、私と一緒に靴を並べ始めました。

「そのファイルって、どんなのだったの?」

「大リーグの選手の写真がのってて・・・」

「イチローとかもいるの?」

「そう。あとは松井稼頭央とか」

「そっか・・・大リーグの日本人選手が載ってるの?」

「うん。あとは外国人の選手ものってる」


そうこうするうちに、70足近くある靴を、きれいに並べ終えました。

「ありがとう。ほら、すごくきれいになった~」

「・・・」

「それにしてもファイル見つかるといいね」

「・・・」

「あれ?」

ふとみると、女子のカード入れの中に、忘れ物カードが何枚か。

それに挟まってファイルが。

「これじゃない??」

説明通りの野球選手のファイル。


「あ!それです!!それ~っ!!」


その時の彼の表情が忘れられません。


「先生、いいことしたらホントにいいことあるんですね!!」



もう、なんともうれしい一瞬でした。

こんな幸せがあるからこそ、仕事が続けられている。

いいことしたらいいことあるんだよ!ほんとだよ!


何年生だと思いますか?


なんと5年生です。

うちの学校の子はすばらしいです。

子どもってすばらしい。