都市伝説 | 迷子の舞子の夕忌さん私のお家は…

迷子の舞子の夕忌さん私のお家は…

「exカーニバル」

元V系バンドマン。

ギターを弾く人でしたが解散により終了。

現在はゲーム実況者。

ブログはお絵描きを中心にふざけてます。
読んだあなたがほくそ笑んでくれることが目標です。


暴れん坊ノイズジャンキー






(だるまさんがころんだ)












【お風呂に入って頭を洗っている時、「だるまさんがころんだ」と口にしてはいけません。

頭の中で考えることも絶対に危険です。

何故なら、前かがみで目を閉じて頭を洗っている姿が「だるまさんがころんだ」で遊んでいるように見えるのに併せて、水場は霊を呼び易く、家の中でもキッチンやおふろ場などは霊があつまる格好の場となるからです。

さて、洗髪中に いち度ならず、頭の中で何度か「だるまさんがころんだ」を反芻してしまったあなたは気付くでしょう。

青じろい顔の女が、背後から肩越しにあなたの横顔を血ば
しった目でじっとみつめていることに…。】














暴れん坊ノイズジャンキー
















ふん、くだらん


なにが“風呂場でだるまさんがころんだ”だ


何の繋がりもない、そんなもの考えなければいいだけじゃないか。


それに僕はカラスの行水なんだ

だるまが転ぶ暇もないわ、ははっ!















~3時間後浴室~



シャカシャカ


シャカシャカ




僕「シャンプー残り少ないな…明日買いに(だるまs…」


「ん…?」


(だるまさんg…)





!!!!!




これは…





(だるまさんが「まずい!!」











思い出してしまった…





暴れん坊ノイズジャンキー













いかんいかん… 忘れろ…



…。





(だるまさんがああああああああ!

やめろ! くそ!




考えないようにすればするほど脳裏に浮かんでくる…





このフレーズを最後まで思い浮かべたらダメだ…




まだシャンプーし始めたばかりだというのに…





そうだ…何か別の事を考えよう…。


えーと…










くっ…! こんなときに限ってなにも浮かばねぇ!





(だるまさんがこr「おおおおひぃいいいい!!!」


優雅にコーヒータイム is だ・る・まあああああ!!!)




あぶ…ねぇ…










そうだ…食欲だ…


欲求は思考を優先的に支配できるはずだ…





おにぎり…



おにぎりがたべたいんだな…







暴れん坊ノイズジャンキー







(だるまさnああああああん!!消えろぉおおおおおお!!)






くっそ…よりによってダルマみたいなやつ思い浮かべやがって…






まずいぞ…

まだシャンプーをすすぐ段階にすら入っていない…








(だるm…びぃぃぃっしゅ!!!!!)


ダルビッシュこのやろおおおおおお!







はぁはぁ



どうしたらいい…このままじゃとりこまれる…













(だるまさんがころぉぉおおお



…ばぬ!!)








否定…!



そうだ


こうなったら否定するしかない!










髪を洗い終えるまで…










いかなるダルマも…










俺の前では転ばせぬ!!!
















(だるまさんがころ…ばぬ!!


このダルマッ!転ばないッ!


なんというダルマッ!)













よし…いいぞ













(だるまさんがころ…ぶなど笑止!!!

どんなときも、不屈を貫きしダルマ!!!

その姿たるや仁王の如し!!)












もう少しだ…すすぐ段階に入った!

ラストスパート!












(だるまさんがk…走る!!

転ぶことなくッ!! ただひたすら走るのだ!!


信じてくれているであろう友の為ッ!!


ダルマは走るのだ!!


頑張れダルマ!! 負けるなダルマ!!


もうゴールは見えている!!





























パァン



暴れん坊ノイズジャンキー








!!!!!
























ダルマの背中から鮮血が噴出す


何者かの魔の手によって狙撃されたのだ




ダルマの身体がゆらめき、地面に吸い込まれるように崩れる


しかし!


横たわると思われたその身体は依然として垂直を保っていた


片膝をついてはいるが倒れない。


転ばなかった。





背中に元々より濃い赤色が滲み、口からも赤い筋が流れている



それでもその視線は前を見据え、己が使命を果たさんと足を立たせる。








達磨「この達磨、まだ眠るわけにいかぬ…!」








そして歩き出す、一歩、また一歩


友のためこの道を進むのだ



ダルマはころばない
















~~~~~~







こうして僕はなんとか無事に風呂から上がったわけである。





GWの始まりの災難