ネガティブ転職から卒業しよう!

 

 

さて、今回は職の旅人の記念すべき第一回目の記事です。

(あまりハウトゥーっぽい記事を書いても仕方ないので、自己啓発の要素を含んだエッセイと思って読んでくださいね。)

 

皆さん、システムエンジニアリングサービス(通称SES)と聞いてピンとくるでしょうか?SESというのはシステムエンジニアさんを派遣するサービスです。お客先に常駐してシステム開発のお手伝いさせてもらうのがお仕事。

 

私はいつも開発会社としての顔でなく、情報システム部門の社員と同じように働くことが求められることが多いので、客先の社員さんと一緒に働くわけです。(まあ派遣サービスのようなものですね)

 

  転職しても給料は上がらない

 

 

客先の社員さんは自社の人よりも派遣されている私なんかのほうが余っ程話しやすいのか、ジャンジャン自社の愚痴を吐いてくれるわけです。(まあリスクないもんね)

そして、転職に関する相談は大抵、入社3年以内の若い人からもらいます。

  1. 自分の会社スキルは他社で通用するのか?
  2. 自分の会社のやり方は変なのか?
  3. 自分の会社の待遇は悪いのか?

よく聞くベスト3はこんな感じでしょうか。みんな将来が不安なわけで、辞めていく方は不安を蓄積させた状態で、最後に人間関係が退職の背中を押して、去っていくケースがほとんどです。
 

ただ、何を持って成功とするのかは難しいのですが、転職で給料が上がることはほとんどありません。私自身、転職で給料が上がったのは一度だけです。特に若手なんて給料が上がるなんてことはありえません。

 

ただ転職自体をネガティブに思わないでください。

私は行き詰まった現状を買えるために、逃げの一手として打つ転職に成功はありえないということを言いたいだけです。

 

  職探しは"はじめの一歩"を思い出そう

 

転職活動のためのはじめの一歩。

それは思い出すことです。

 

そもそも、どうして今の会社に入りたいと思ったのでしょうか?

しっかりと思い出してください。なぜなら、これが職探しの旅の出発点となっていたはずだからです。逆にこれがあやふやだと職の旅は迷子になります。

 

私がはじめて入った会社はハウスメーカーで、分譲住宅の営業でした。なぜ、その会社に入ろうとしたのか?非常に安易なものです。

あの頃の私は小説家になりたいという夢がありました。だから、食っていけさえすれば、もっと言うと、親を悲しませない程度の職について、小説を書き続けられさえれば、なんだって良かったのです。本当に。

 

あの頃の私は迷子でした。

 

  社会人として最低だった20代の話

 

小説が中心にあった20代の私の最初の転職は実に安易なもので、「東京に帰れなくなった」ということが理由でした。

私が社会人になった2006年は不況でした。新卒で入ったハウスメーカーは、当初は拡大路線で、新卒採用150人、そのうち首都圏採用を50人も採用する勢いでした。しかし結果は失敗で首都圏エリアは即時撤退。私は1年で辞めましたが、3年で民事再生という悲惨な末路。

 

次に選んだ転職先は出版社を知りたくて出版社に就職。ただ、徹夜が多すぎて小説を書く時間が取れないために退職(ちなみにその会社の3年で倒産)。更に次は学んだDTPデザインを活かして、印刷会社に派遣社員として就職。結婚を考えはじめて退職。

 

実に安易な転職でした。ここまでが新卒から4年間(ハウスメーカー:8ヶ月→転職活動:4ヶ月→出版社:14ヶ月→印刷会社:20ヶ月)の出来事です。

ビックリでしょ?

なかなか悲惨なキャリアだと思いません?

きっと私よりはずっとまともな社会人生活を歩んでいる方がほとんどだと思います。

 

今一度問います。

 

そもそも、どうして今の会社に入りたいと思ったのでしょうか?

いろいろとあると思います。

例えば・・・

  • カッコいい建築物を設計したいからハウスメーカー
  • カッコいいデザインをしたいからデザイナー
  • 大好きな小説を書きたいから小説家

これらはすべて手段に過ぎません。

大事なことは「なにを叶えるための建築なの?」「なんためのカッコいいデザインなの?」「なんのために小説を書きたいの?」とか、そういったことです。

つまり、やりたい背景が不明なわけです。

 

例えば、この記事を読んでいる方は「転職を考えている人」が「転職に失敗しない方法」を探すために、読んでいると思っています。

つまり行動には、元々そうしたかった背景があるはずだといいたいのです。

「営業する」「エンジニアリングする」「クリエイトする」

職業は動詞であって、それそのものは理由になり得ない。

 

次回はその背景にあるであろう背景を探す旅に連れていきます。

お楽しみに。