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 突然ですが、さだのおかの主観です。
 
 高校でも古文をしっかりやっておいた方がいい人は、作家・作詞家・シンガーソングライター、漫画家、映像作家などになりたい人。それから、出世して部下をたくさん持って、良好な組織運営をしたいひと。(←この人は全科目+スポーツ+芸術もやってくださいねw。)
 
 理系でガチりたい人は、プログラミング言語を早めにやったほうがいいと思うのです。C言語とかいいんじゃなかろうか。知らんけど。
 
 芸術系の人を除いては、古文に時間はかけたくないので、だからこそ、授業内で全完結するくらい授業に、このブログに?www集中してください。
 
 前置きはこのくらい。
 
 映画のように読んでいくというのを忘れておりました。<(_ _)>
 主語というよりむしろ、写っているのは何か、なのです。
 カメラがパンしたところは太字で書いてみました。
 
<はじまり>
ヤレヤレ助かったぜ、という感じで、『向かひの面』にたったところから。

良秀|見れ

良秀の視線を追うように、火事へとカメラをパン(撮影方向を移動)。

火 |すでにわが家に移り
煙炎|煙炎くゆりけるまで

激しく燃え、やがて下火になり『くゆる(燻る)』、
再び良秀にカメラを向ける

良秀|おほかた向かひのつらに立ち
〃 |眺めけれ

ずっと立って眺めている良秀。
『おほかた』=ほぼすべて、です。この立っている間の表情や立ち方の変化をどう見せるかが、俳優の演技力の見せ場ですね。
カメラは良秀の狂気から人々の同情の表情へとパン。

it  |「あさましきこと

人々|とて
〃 |人ども来とぶらひけれ

大変なことになったねぇ、と人々が見舞うけれど、

良秀|騒がず

良秀無言。相変わらず狂気の表情。ここでカット。
いい感じです。CMをまたぎましょう。次のシーンは人々から。

it  |「いかに
人 |と言ひけれ

良秀の狂気の表情に当惑した表情の人々。
ある人が「どうしたの?」と聞きます。
そしてカメラは良秀に。

良秀|向かひに立ち
家 |焼くる
良秀|
〃 |うちうなづき
〃 |時々笑ひけり

問へど答へず。微動だにせず、視線も動かさずただ立つのみ。
その視線を追うように、映像は一旦焼け跡にパンして、良秀に戻る。
そこから、頷き、ときどき笑ふ。いよいよ狂気の様相。
『家の焼くるを』は『焼くる(連体形)+を』で、『焼けるを』と理解するのでした。
 
<本編続く>
 
さて、ここまでで、ちょっとした表現の癖のようなものが見られます。

仏 |人の書かする仏おはしけり

妻子|また衣着ぬ妻子などさながら内にありけり

1文目も『内に』なのだけれど、『も』とだけ書かれ、『内に』が出てくるのは2文目です。

火 |すでにわが家に移りて
煙炎|
煙炎くゆりけるまで

これも、火事のことだと明示されるのは2行目。

it  |「あさましきこと。」

人々|とて
〃 |
人ども来とぶらひけれど

『人ども「あさましきこと。」とて』となってもいいのですが、人どもが出てくるのは『とて』のあと。
 
 このように、情報は後から出てくるのですね。