ここ数回中学受験の算数を書いていますが、あくまで、塾で習っているやりかたがわからなくて、塾で相談しても解決しないときの方法です。今解けている人は、そのまま進みましょう。
ある学校のある学年は男子が60%です。漢字テストをすると、男子の平均点は女子の平均点より6点低かったです。女子の平均点は学年全体の平均点より何点高いでしょうか。
栗拾いと同じで、女子が多くもっている6点×人数分を全員でわければ、みんな同じ点(平均)になります。ところが・・・人数も不明(人数からパーセントを出したでしょうに、人数を書いたメモを失くしてしまったのでしょうか)、女子が余分にもっている総点数も不明です。(栗拾いの時は、栗の数がいろいろわかっていました。)わかっているのは、男子が60%女子が40%と、女子が男子に比べて一人6点多く持っていることだけです。
知恵で突破しましょう。男子60%女子40%は、男子:女子=3:2と言い換えられます。そこで、
学級委員「それでは、男子3人と女子2人で班を作ってください。」
もし60%が四捨五入した値だったら、うまくいきません。
「最後に女子4人となって、班が作れません!」
などとなって、過不足問題に早変わりです。ここは、『およそ60%』ではない『60%』だと信じます。(四捨五入して・・・という問題もあるので、中学受験は恐ろしいですね。)
さて、首尾よく班分けがなされました。これで人数も、みんなで分ける点数もわかります。
一つの班は、男子3人女子2人で、男子はてぶら、女子は一人あたり6点をもっています。女子二人の12点を班のみんなで分ければ『みんなおんなじ』になります。よって12/5=2.4点から、一人に2.4点が配られます。女子はもともと6点を持っていたので、6-2.4=3.6点下がりました。
これはどの班でもおなじなので、女子の平均点は全体の平均より3.6点高いことがわかります。
次回のニュートン算で終わりにしましょう。これも『班分け』で処理します。